「ソフィーのアトリエ ～不思議な本の錬金術士～」の発表会が開催。声優の相坂優歌さんと山下誠一郎さんも登壇した会場の模様をレポート

　コーエーテクモゲームスは本日（2015年11月5日），同社が11月19日に発売を予定している新作タイトル「ソフィーのアトリエ ～不思議な本の錬金術士～」（PS4 / PS3 / PS Vita）の発表会を開催した。
　この発表会では，ゲームの概要があらためて紹介されたほか，声優およびイラストレーター陣によるトークショウが披露された。本稿では，その模様をレポートしよう。

「ソフィーのアトリエ ～不思議な本の錬金術士～」公式サイト

新しい「アトリエ」のスタンダードを目指して開発された，新シリーズの第1弾

　発表会の主催者を代表して登壇した，コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 鯉沼久史氏は，「ソフィーのアトリエ」について，同社とガストがそれぞれ培ってきたノウハウを融合させ，新しい「アトリエ」シリーズのスタンダードを目指して開発を進めたと表現した。
　また「ソフィーのアトリエ」総合プロデューサーの井上忠信氏は，本作が「アトリエ」シリーズの17作めにあたり，初めてマルチプラットフォームで開発したことに言及し，今後もオリジナリティ溢れるシリーズとして展開していきたいとの展望を述べた。

コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 鯉沼久史氏

「ソフィーのアトリエ」総合プロデューサー 井上忠信氏

「ソフィーのアトリエ」ディレクター 岡村佳人氏

　続いて「ソフィーのアトリエ」ディレクターの岡村佳人氏より，ゲームの概要が紹介された。岡村氏は，「アトリエ」シリーズの新たなスタンダードとして，本作ではイラストレーター，システム，変化する世界の仕組みといった部分で新たなチャレンジをしたと説明した。

　物語は，駆け出しの錬金術士である主人公のソフィーが，意志を持つ本「プラフタ」と出会ったところから始まる。ゲームでは，ソフィーがプラフタや周囲の人達の願いを叶えつつ，錬金術士として成長していく姿が描かれる。


　また本作は，「アトリエ」シリーズの中でも，新たなシリーズの1作めとして世界観を一新しており，これまでとは異なる自然豊かなファンタジー世界が舞台となる。最も大きな特徴は，時間の概念に加え，天候の変化によってフィールドの様相が変わり，採取アイテムや登場モンスターも変化することにあるという。


　「アトリエ」シリーズの特徴である「調合」にも新要素が導入され，プレイヤーの行動に応じて新たなレシピを「発想」するようになった。
　また調合のシステム自体も見直されており，パネルに材料をはめ込む形式を採用し，視覚的に分かりやすくなっている。その一方で，材料が持つ効果の引き継ぎや，より良い材料を使うことによる作り込みといった要素は残されているので，従来シリーズのファンも十分楽しめるとのことだ。


　新たなシステムとしては「ドールメイク」が登場している。これはプラフタに錬金術の材料を組み込むことによって，バトル時の能力を変化させるというもの。またプラフタの外見も変化するとのことで，岡村氏はぜひ注目してほしいと語っていた。


　バトルでは，ターン開始前に味方キャラクター全員の行動を決定する「ロジカルターンバトル」を採用。プレイヤーは，どのキャラクターが，どの順番で，どの行動を取るかを予測する必要があり，従来シリーズ以上に戦略的な戦いを楽しめる。
　また，「スタンス」を切り替えることで仲間との連携技を攻撃や防御に特化させられるほか，全キャラクターがアイテムを使えるようになったりと，バトルの幅が広がっていることも大きなポイントだ。
　このほかに，キャラクターごとの演出がパワーアップしていることや，調合したアイテムとカスタマイズした武具を駆使しなければ倒せないような強敵が登場することなども紹介された。

パッケージに期間限定で封入される特典やプレミアムボックスの紹介も行われた

11月12日には先行体験会が，11月19日には発売記念抽選会がそれぞれ開催される

11月12日から29日まで，東京・秋葉原の「Akiba Diner ザ・グランヴァニア」にてカフェコラボが実施されることもアナウンスされた

　発表会の後半では，イラストレーターのNOCO氏とゆーげん氏が登壇し，それぞれが担当したキャラクターのデザインについてトークを繰り広げた。

NOCO氏（写真中央）と，ゆーげん氏（写真右）

　本作では「アトリエ」シリーズで初めて2人のイラストレーターを起用しているが，岡村氏によると，その理由は世界をより広く，大きく表現するためだという。そのため，NOCO氏にはゲームの舞台となる世界の住人を，ゆーげん氏にはその世界の外から来たキャラクターをそれぞれ描いてもらうという役割分担をしたとのこと。
　また，NOCO氏が従来の「アトリエ」シリーズのテイストを継承し，ゆーげん氏が新しい「アトリエ」シリーズのイメージ作りにチャレンジしたことなどが明かされた。


　続いて，主人公・ソフィー役の相坂優歌さんと，オスカー役の山下誠一郎さんが登壇し，それぞれが演じたキャラクターのデザインや，ボイス収録時のエピソードなどを披露した。

相坂優歌さん（写真中央）と，山下誠一郎さん（写真右）

会場では，相坂さんと山下さんによるスペシャルアフレコも披露された

　発表会のエンディングでは，相坂さんと山下さんが，あらためて「ソフィーのアトリエ」に期待してほしいとコメント。最後に岡村氏が，本作でチャレンジした「アトリエ」シリーズの新規性にぜひ一度触れてほしいとして，発表会を締めくくった。

「ソフィーのアトリエ ～不思議な本の錬金術士～」公式サイト