［E3 2015］暗殺者47の“仕事ぶり”が披露されたシリーズ最新作「HITMAN」のデモプレイをレポート

　Square Enixが欧米で2015年12月8日の発売を予定（日本での発売は未定）している新作アクションアドベンチャー「HITMAN」（PC / PlayStation 4 / Xbox One）。凄腕の暗殺者である主人公エージェント47が，ある時は清掃業者，ある時は警備員とさまざまな変装でターゲットに近づき，確実に始末するという暗殺劇が描かれるシリーズの最新作だ。
　E3 2015の同社ブース内で，本作のデモプレイを見ることができたので，その内容を紹介していこう。

IO Interactive スタジオクリエイティブディレクター Christian Elverdam氏

　今回のデモでコントローラを握ったのは，シリーズの開発元，IO Interactiveのスタジオクリエイティブディレクターを務めるChristian Elverdam氏だ
　Elverdam氏は，先日公開されたトレイラーにもあったファッションショー会場をステージに選び，思いつく限りの暗殺方法をピックアップしてくれた。

　ここでのターゲットはファッションショーを仕切っているらしきスーツ姿の男性，ヴィクター・ナボコフ。ランウェイに現れたところを，その上にある巨大な照明を落として殺すのが一番派手らしいのだが，もっと静かに始末したい場合は，バーテンダーになって酒に毒を盛ったり，スタイリストになってバックステージで待ち伏せしたりするなど，変装技術を使った方法が有効とのこと。


　また，会場内にはターゲットを嫌っている人間もいるので，そういった人間の心に付け込んで利用することも可能だという。さらに，頻繁に会場を出入りするスタッフの後をつけて，会場の外で彼が運んでいる箱の中に武器を忍び込ませ，中で回収するといったテクニックも披露された。なかなか芸が細かい。

　ほかにも，駐車場にある車に爆弾をしかけて，ターゲットが乗り込んだところで爆発させたり，離れた場所にある建物の屋上からスナイパーライフルで射殺したりなど，とにかく暗殺方法のバリエーションが前作以上に豊富。HITMANというシリアスな世界観を崩さない範囲ならば，プレイヤーの好きに遊ぶことができるようで，プレイデモを見ているだけでも，いろいろとプランが浮かんでくる。


　と，ここで時間が来てしまい今回のハンズオンデモは終了となった。もう少し見ていたかったが，最後にちょっとしたQ＆Aセッションが行われたので，その模様もお届けしておこう。

――本作にサブタイトルがないのは，なぜでしょうか？

Elverdam氏：
　本作は，これまで発売されたシリーズ作品の中から，いい部分だけを取り入れた真のHITMANです。したがって，サブタイトルは付けず，ストレートに「HITMAN」としました。


――今回の「HITMAN」はダウンロードでの配信が予定されていますが，どういった配信形式になるのでしょうか？

Elverdam氏：
　欧米ではエピソードごとに配信していく予定です。ストーリーやロケーションはエピソードが配信されるたびに増えていき，その時しか体験できないミッションなども用意してます。エピソード配信の場合，こういったライブ感が楽しめます。
　もちろん，配信されたエピソードをすべてまとめたディスク版も発売する予定です（前述の通り，日本における本作の発売は未定）。

――純粋に暗殺だけを楽しむゲームに見えるのですが，前作のようなストーリーラインは用意されているのでしょうか？

Elverdam氏：
　本作では，ミッション中の小さなフラグの積み重ねで，大枠のストーリーが進んでいくという仕組みになっています。なのでストーリ主導とは少し違います。


――本作の時間軸はどのあたりに設定されていますか？

Elverdam氏：
　前作の数年後を描いています。エージェント47の脂の乗りが一番いい頃なので，前作よりも若く見えるかもしれません。

――コントラクトモード（ミッションの達成条件をプレイヤーが設定できるモード）について教えてください。

Elverdam氏：
　本作のコントラクトモードでは，極端な話，そのステージに登場するNPCすべてをターゲットに指定することもできます。自分で作ったコントラクトをほかのプレイヤーにチャレンジしてもらうことも可能です。

――その場合，制作したプレイヤーとチャレンジしたプレイヤーのメリットはなんですか？

Elverdam氏：
　現時点で詳しくお答えできませんが，何らかの報酬がもらえると考えてください。

――ありがとうございました。