プレイレポート
剣戟アクション「フォーオナー」のαテストが開催中。屈強な戦士を操り,熱い駆け引きのチャンバラバトルを楽しもう
2015年のE3で電撃的に発表され,大きな注目を集めた本作だが,プレイヤーは侍,ナイト,そしてヴァイキングという3つの陣営から「英雄」を選び,刀や斧などの武器を操って体がぶつかりそうな接近戦で敵を叩きのめすことになる。シンプルな操作で熱いバトルが楽しめ,登場するキャラクターや舞台となる崩れかけた城など,「これが斬り合いだ」といわんばかりの骨太なゲームに仕上がっている。こうした雰囲気が大好物の筆者も,発表以来,気になっていた作品だ。
「フォーオナー」公式サイト
2016年10月13日に掲載した記事でもお伝えしたように,ユービーアイソフトは10月20日〜24日,PlayStation 4版のαテストを開催中だ。これはPlayStation Plusに加入しているかどうかに関係なく,誰でも参加できるオープンなテストで,本作を一足早く体験できる絶好の機会だ。
筆者もさっそくこのαテストに参加したので,そのインプレッションとスクリーンショットをお届けしたい。プレイした限り,完成度はかなり高い印象だったが,ゲームの内容と画面はすべてαテストのものであり,製品版では変更される可能性がある。この点は注意してほしい。
「フォーオナー」日本語フォーラム
「フォーオナー」日本語版アルファテスト情報ページ
PlayStation Storeの「フォーオナー アルファ」ページ
αテストでは3つのモードと,3種類のマップがプレイ可能
まずαテストの内容を簡単に整理しておこう。本作には,ソロから2人までのCo-opが楽しめるキャンペーンモードと,プレイヤー同士の戦いがメインとなるマルチプレイモードの実装が予定されているが,今回のαテストで遊べるのはそのうちマルチプレイモードのみとなる。マルチプレイは最大4人対4人でゾーンを奪い合う「ドミニオン」,シンプルに2人対2人で戦う「ブロウル」,さらにタイマン勝負になる「デュエル」が選択できる。
ドミニオンには一撃でやられるほど弱いザコ,「兵士」が多数登場し,仲間は名前つきの「英雄」となる。正直,味方の兵士はほとんど当てにならないので,英雄と協力して敵の英雄と戦っていくしかない。
ルールは,FPSのマルチプレイでおなじみの陣取り戦で,マップ上にある拠点を一定時間確保すると自チームのものになり,ポイントが入るという仕組み。拠点を長く確保し続けることが目標だ。一定のポイント(αテストでは1000点)が自チームに溜まると,相手は「崩壊」状態になり,リスポーンができなくなる。その状態で,相手のプレイヤー(英雄)が全滅すればこちらの勝ちだ。
もし両チームが1000ポイントを溜めて両者とも崩壊状態になった場合,どちらもリスポーンできなくなり,敵の英雄を倒すか,拠点を占領し返して相手のポイントを減らさなくてはいけない。この状態では,死ねばやり直しが利かないだけあって,手に汗握る,かなりの緊張感が感じられる。実際にプレイした限りでは,ポイントで勝敗が決まるケースは少なく,相手を全滅させるまで試合が続くことが多かった。
マップは「監視所」「川の要塞」「砦の門」の3つが用意されており,それぞれ見た目や雰囲気がまったく違う。マップの広さは,プレイ人数に合わせた比較的狭めのものになっており,そこに高所やトラップ,燃えさかる炎などのギミックが用意されている。これらをうまく使うことで敵を楽に排除できたりするが,逆に自分が引っかかってやられたりすると悔しい。
あえて落とし穴の近くなどで戦い,投げ技で敵をうまい具合に転落させられたときの爽快感は,なかなかのものだ。
αテストでは侍,ナイト,ヴァイキングのすべてが選択可能で,それぞれに2種類のキャラクタークラスが用意されていている。見た目や能力は異なり,かつ性別や武器防具など,かなり細かいカスタマイズもできたので,コーディネートに精を出せば,それだけで相当遊べそうな雰囲気もある。戦闘終了後には武器や防具などのアイテムが手に入ったが,ゲーム内ポイントでもっと効率よく入手することも可能なようだ。
なお,キャラクター自体もポイントでアンロックする仕組みになっており,ゲームを進めるにつれて,使えるキャラはさらに増えていくという感じだ。
バトルでは,シンプル操作で映画のような剣戟が楽しめる
基本操作は[L2]ボタンで相手をロックオンし,[R1]ボタンで弱攻撃,[R2]ボタンで強攻撃,左スティックで移動,右スティックで視点や構えを変えるというシンプルなものとなっている。[□]など,ほかのボタンにも使い道があるが,それらは慣れてからでよく,基本動作はスティックと[L][R]ボタンだけで大丈夫だ。
立ち回りで重要なのは「構え」で,それぞれ右スティックを「上」「右」「左」に倒すことにより,構えの方向を変える。構えは攻防一体になっていて,例えば敵が上に構えていれば,こちらも上に構えることで,向こうの攻撃を自動で防御してくれる。逆に攻撃する場合は,相手が構えてない方向に右スティックを倒し,」「防御していない場所」を狙えばいいというわけだ。文章だと分かりにくいかもしれないが,実際にプレイすればすぐに理解できる。
攻撃できる部位は3か所あるが,ガードは1か所しかできないため,「ガチガチに守って戦う」ということは物理的に不可能だ。しかし,攻め一辺倒が有利というわけではなく,攻撃時に隙が生まれるし,スタミナも簡単になくなってヘロヘロになる。ガス欠,早すぎ。
攻めにも守りにも相応のリスクがあるため,相手の動きや自分のスタミナなどをにらみつつ,相手の一歩先を読んで優位に立つべし……まあ,口で言うほど簡単にいけば苦労はしないんですけど。
受けるダメージは全体的に高めで,やられるときはかなりあっさり死んでしまう。攻撃よりは防御のほうが重要という印象だ。Co-opの場合,AIが操作する英雄キャラクターは割と強く,2体に襲われた場合など,あっさり倒されてしまうこともしばしばだ。
当然,対人戦で数的不利になるとほとんど勝てないので,戦場を駆け回るときは,拠点の状況ばかりでなく,敵や味方がどこにいるのかをチェックしながら移動する必要があるだろう。
味方と行動していても気をつけなければならないのが,普通に同士討ちが起こってしまうことだ。味方の近くで剣を振り回していたら,敵に当たる前に味方に当たった,というのも珍しいことではない。2対1で戦うときも,なるべく相手の後ろや側面に移動するなど,立ち回りを意識しなければ,むしろ味方の邪魔になってしまう。全力で味方を倒してしまった,ということにでもなったら,泣くに泣けない。
というわけで非常に簡単な紹介だが,シンプルな操作で豪快かつ派手な近接バトルが楽しめるフォーオナーのαテスト,興味がわいたらぜひ参加してみよう。
筆者がプレイしたタイミングでは,かなりアクセスが集中してたようだが,それも次第に落ち着いていくはずだ。期限は10月24日までなので,始めるなら早いほうがいい。
なお,今回の日本語版αテストに合わせて,日本語に対応したフォーラムが設置されており,フォーオナーに対する感想や要望をフィードバックすることができる。開発中の新作に生の声を届ける貴重なチャンスなので,実際にプレイして感じたことは,どんどん投稿してみよう。
「フォーオナー」日本語フォーラム
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