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帰ってきた「DOOM」は,猛烈なスピード感と容赦のないゴア表現がプレイヤーを地獄へ誘う優れたFPS
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印刷2016/05/27 00:00

プレイレポート

帰ってきた「DOOM」は,猛烈なスピード感と容赦のないゴア表現がプレイヤーを地獄へ誘う優れたFPS

 1993年に登場した「DOOM」は,PCゲームの黎明期にFPSというジャンルの礎を築いたタイトルの1つだ。当時はFPSという言葉さえなく,続いて登場した多数の類似作は,まとめて「DOOM系」などと呼ばれたりもした記憶がある。
 ベセスダ・ソフトワークスから発売中の「DOOM」PC/PlayStation 4/Xbox One)は,そんな,ゲーム史の1ページとなった初代「DOOM」からは20年以上,前作「DOOM 3」(2004年)から数えても12年ぶりに登場するシリーズ最新作だ。「DOOM」が最新のハードウェアとゲームエンジンによって,どのように生まれ変わったのか,気になっている人も多いだろう。

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「DOOM」公式サイト


 今回は,そんな「DOOM」のPlayStation 4版のシングルマルチプレイ,そしてエディットモードである「スナップマップ」を試したので,そのレポートをお届けしたい。残念ながら筆者は初代「DOOM」をプレイしていないので,「らしさ」について語るのはちょっと難しいのだが,現代的な視点で見ても,非常に優れた作品に仕上がっているという印象だ。

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まさに「ハイスピード&ハイグロテスク」な新生DOOM
走って,撃って,バラバラにせよ!


 シングルプレイのストーリーは,UAC(ユニオンエアロスペースコーポレーション)と呼ばれる組織の火星基地で幕を開ける。遠い未来,テラフォーミングされた火星は,今や人類にとって欠かすことができないエネルギーの供給元となっていたが,その一方,危険な研究や実験が日々この基地で繰り広げられていた。そんな中,火星基地で異形のデーモン達が突如として大量に発生し,基地をほぼ壊滅させるという大事件が発生する。

 大混乱のさなか,主人公は間一髪でデーモンの襲撃をかいくぐると,近くにあった「プラエトルスーツ」というアーマーを装着して,火星からの脱出を目指す。果たして基地で何が起こったのか,多くの謎を生みながら物語は開始される。

裸で目を覚ました主人公は,そのまま素手でデーモンを殴り殺し,スーツを身につける。断片的な情報は得られるが,基本的にはわけが分からないまま,プレイヤーは戦いの渦中に身を投じることになるのだ
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 オープニングは以上のとおりだが,カットシーンなどの演出は全体的にあっさりしており,長いムービーシーンが入ることはほとんどない。主人公も基本的にしゃべったり自己主張したりせず,オールドスクールなFPSを強く意識していることが分かる。なにしろ初代「DOOM」は,説明も何もなく,いきなりゲームが始まったという話だ。
 ストーリーはゲームの進行と共に自然に展開され,細かい設定などはプレイ中に収集できる「コーデックス」というアイテムで確認できるので,物語はプレイヤーの好みで補完してほしいということなのだろう。

ストーリーの鍵を握る,2人の博士
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 ゲームシステムは言うまでもなくFPSだ。上記の強化可能なプラエトルスーツを身につけ,ショットガンやアサルトライフルといった定番の武器のほか,ロケットランチャーやチェインガンなどの重火器を駆使して,立ちふさがるデーモン達を粉々に粉砕しつつ,先に進んでいく。
 敵の出現数はかなり多めで,とくに少し開けた場所になると囲まれることも珍しくないが,プレイヤーの移動速度が速いので立ち回りは難しくなく,後述するパワーアップ要素で武器を強化していけば,撃ち負けることはほとんどない。倒した敵は気持ちいいほどバラバラになるし,武器にもリロードという概念がないので,常時トリガーハッピーだ。ピストル以外の武器には弾薬制限があるが,弾は多めに用意されており,後述するように敵から効率的に手に入れる方法もあるので,序盤以外はあまり困らないはず。

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 射撃で敵を倒すのもいいが,近接攻撃が爽快なのも新生「DOOM」の特徴だ。一定のダメージを与えた敵はよろけると同時に点滅するような効果が表示され,その近くで近接攻撃ボタンを押すと「グローリーキル」が可能になる。グローリーキルが発動するとキルカメラに切り替わり,素手で敵を引き千切る,握りつぶす,四肢を引っこ抜くといった豪快なアクションで敵を瞬時に葬り去ることができるのだ。戦闘が終われば,大概マップは血みどろだ。

グローリーキルで引き千切り,チェーンソーで真っ二つにしよう。アイテムも手に入るので一石二鳥だ]
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 また,ゲーム開始早々にチェーンソーが手に入るため,近接攻撃でこれを使うと,強力なデーモンでもあっという間に真っ二つ。使用には燃料が必要なので,ずっと使い続けられるわけでないが,マメに燃料をマップで拾っていけば,かなりのデーモンを肉塊にして進むことができるだろう。おまけにグローリーキルでは敵を倒したときにライフが,またチェーンソーでは弾薬がそれぞれ入手できるので,これらが単なる演出に終わっていないのが嬉しいところだ。決まったときに気持ちいいだけでなく冒険も楽になるので,積極的に狙っていきたくなる。


ステージクリア式だがマップは広大
隠し要素も多く,ボリュームは十分すぎるほど


 本作はステージクリアで次のマップに進むというシステムになっており,例えば「メルトダウンを止める」といったステージの大きな目標のために,広めのマップを東奔西走する。マップは単に平面的に広いだけでなく高低差も大きく,かつ入り組んだ場所も多数存在するため,探索は容易に進まない。「目的地は近いのに,鍵がなくてすぐには進めない」といった場面も多く,抜け道を通ったり,コンソールを探したりと戦闘だけではクリアできないようになっている。

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基地の中から火星の地表,さらには異世界までとステージは多彩だ。マップは広くて複雑なので,隅々まで探索するのは一仕事
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 そんな複雑なマップ構造を生かした隠し要素が非常に多いのも,本作の特徴だ。隠し要素としては,武器にパワーアップを装着するために必要な「フィールドドローン」,スーツを強化するための「エリートガード」の死体のほか,チャレンジをクリアすることによって特殊な能力が使えるようになる「トライアルストーン」など,種類や数も相当数にのぼる。
 とはいえ,いずれも簡単には見つからず,例えばマップ端のコンテナに登ってパイプの上に回ったり,地下へのハッチを探して水に潜ったりと,隠し要素を集めるためにはかなりの時間と注意力が必要になるだろう。メニュー画面の「マップ」では隠し要素の大まかな場所が表示されるのだが,それでも見つけるのにはやはり苦労する。もちろん無視してもいいのだが,隠し要素を見つけることはプレイヤーの強化につながり,戦闘や探索をより楽にしてくれるので,できる限り見つけておきたいところだ。

マップにはさまざまな情報が表示され,アイテムなどの場所もある程度までは分かる。マメにチェックしよう
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 マップの高低差は探索だけでなく,戦闘にも影響を与える。飛び道具を使ってくるタイプのデーモンが多く,高所から敵が攻撃してくるシチュエーションも多発するため,同じ階層の敵だけに注目していると,あっさり瀕死状態になってしまう。意識しないと上はあまり見ないので,要注意だ。
 高いところにいる敵を撃ってもいいが,こちらの機動力は高いので,登れる段差はかなりスムーズに移動できる。遠くからチマチマ狙うより,一気に近づいて脳天を吹き飛ばしてしまおう。

アーマーの強化では体力,防御力,所持できる弾薬数といった直接的なアップグレードのほか,ガジェットを装着して戦闘や探索をより楽に進められるようにすることができる。強化の幅は相当に広いが,それだけ必要なアイテムが多いということでもある
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隠しアイテムは数多く存在し,見つければプレイヤーの強化につながる
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 とはいえ,本作のデーモンはプレイヤーに負けず劣らず動作が速いので,圧倒的にこちらが優位というわけでもない。包囲されたうえに一瞬でこちらに近づかれると,驚く前にダメージを食らっていることもある。「自分も速いが敵も速い」という,まさにハイスピードバトルが常に繰り広げられるため油断できないのだ。
 とはいえ,移動に使う通路は静かで何も出てこない場面も多く,全体的にメリハリが効いたマップ構成になっているという印象だ。探索をしっかりしたい人も,安心してほしい。

頭上のデーモンをどう倒すかは,ちょっとした悩みどころ。登って追いかけてもいいが,敵が逃げ回って追いかけっこになってしまうこともある
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 以上のように,マップが広くなって移動の自由度が高まったことを除き,スピーディなアクションといい,サラリとしたストーリー展開といい,隠しアイテムといい,初代「DOOM」をリスペクトして十分に研究したうえで,最新のテクノロジーを使ってパワーアップしていることが分かる。ゲーム性が大きく変わって批判を受けてしまった「DOOM 3」の反省に立ってのことかもしれない。


最大12人で繰り広げられるマルチプレイでは
「デーモンルーン」が鍵を握る


 本作のマルチプレイでは,6人対6人の最大12人によるバトルが楽しめる。マルチプレイに参加するには,PlayStation 4版ではPlayStation Plusに,Xbox OneではXbox Live ゴールド メンバーシップが必要なので,対戦を楽しみたいなら忘れず加入しておこう。

 ルールはシンプルにキル数を争う「チームデスマッチ」,死んだプレイヤーの魂を集める「ソウルハーベスト」,攻撃側と守備側に分かれ,指定されたゾーンの制圧を競う「ドミネーション」,制圧するゾーンが移動し続ける変則ドミネーション「ウォーパス」,相手を倒すと死ぬのではなく凍り付き,勝利には敵全員を凍らすことが必要な「フリーズタグ」,そして,一度死んだらそれっきりの「クランアリーナ」の計6種類。

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 多くのプレイヤーにはやはりシンプルなルールが好まれるようで,とくにチームデスマッチやソウルハーベストは待ち時間がほぼなく最大人数でプレイできるという印象だ。筆者自身は,ルールに一ひねりあるソウルハーベストとウォーパスが好みで,この2つを重点的に楽しんだ。とくにウォーパスは,攻守がめまぐるしく入れ替わるため,駆け引きがかなり面白い。

「ウォーパス」はたとえゾーンを制圧できても,そのエリアが常に動き続けるので防衛しにくい。むしろ固まっていると,敵の格好の餌食になる
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 バトルの雰囲気はシングルプレイそのままで,激しいドンパチだけでなく,立体的なマップを生かした機動戦が繰り広げられる。1チームの最大人数がさほど多くなく,しかも高低差があって入り組んだマップはほどよい広さであり,特定の場所で戦線が膠着するようなことはほとんどない。リスポーンの待ち時間も非常に短く,すべてにわたって「スピーディであること」が徹底されている。

味方デーモンが発生したら,脇を固めるつもりでついて行くのも手だ。敵に集中攻撃されてあっさり沈むこともあるので,それを防ぐ意味もある
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 マルチプレイの最大の特徴といえば,一定時間の経過でマップに出現する「デーモンルーン」だ。これを取得するとボスクラスのデーモンに変身でき,攻撃力と耐久力が一気に上昇する。その実力は,通常のキャラクターが真っ正面から戦えば一瞬でミンチにされるほどのもので,敵チームとだけでなく味方同士でもルーンの取り合いになる。このデーモンをどう運用できるかが,勝敗に大きな影響を与えるのだ。

敵が変身したレヴナントに見事やられたの図。デーモンに正面から単独で戦いを挑むのは,はっきり言って無謀
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デーモンルーンをうまく使えれば逆転もあり得るが,有利な側のチームが取得して,いっそう手が付けられなくなることもある
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マルチプレイを続けるとランクが上がり,新たな武器やデーモンがアンロックされる。条件はそれほどキツくないので,普通にプレイを重ねていれば勝手に使えるようになっているはずだ。見た目をカスタマイズするためのパーツや,戦闘中に有利な効果を発生させる消耗品の「ハッキングモジュール」なども手に入る
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 面白いのは,デーモンルーンを取得したほうが一方的に有利になるとは限らず,出現したデーモンを倒せば,その権利が倒したチームに渡ることだろう。要するに「デーモンを倒せば,次のデーモンになれる」というわけで,これによりデーモンは単なる強力な敵にとどまらず,一種のご褒美として機能しており,逃げるより立ち向かったほうがベターというモチベーションが発生する仕掛けになっている。かくいう筆者の場合,立ち向かって肉塊にされるのがいつものことなのだが……。

 いずれにせよ,このデーモンルーンが本作のマルチプレイのキーフィーチャーであるのは間違いなく,強力なデーモンになって暴れ回ったときのテンションの上がりっぷりはかなりのもの。1マップに1体しか出現できないこともあり,その機会はあまり多くないとは思うが,ぜひデーモンで他のプレイヤーを圧倒する快感を味わってほしい。


純粋な新作FPSとしても傑作と呼べる仕上がり
デーモン相手にデカい銃をぶっ放して暴れ回れ!


 最後に,「スナップマップ」についても触れておこう。これはいわゆるクリエイトモードとかマップエディタのことで,プレイヤーがオブジェクトやルールなどを自由に設定したマップを作成し,ネットで公開できるというものだ。PCタイトルでは,プレイヤーが自由にゲーム内容をカスタマイズできるMODがすでに1つの文化になっており,「Fallout 4」「Creation Kit」が超有名だろう。これをコンシューマ機でも,PCに近い形で楽しめるというわけだ。

「スナップマップ」の選択画面。公式のものは日本語化されているので,まずはそれらをプレイして要領をつかみたい
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 筆者がプレイした時点でも,すでに公式を含めていくつものマップが公開されており,人気作はやはりよくできている。当然,これからさらに時間が経てば,練り込まれたマップが次々に生まれ,より多くのプレイヤーがハマることになりそうだ。
 マップを公開するには,「DOOM ID」というアカウントを作成する必要があるが,マップを試したり,公開されたものをプレイするだけなら不要なので,とりあえず人気のものをチョイスして楽しんでみよう。

「スナップマップ」のエディタ画面。マップにオブジェクトを追加していく
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 長い年月を経て帰ってきた新生「DOOM」だが,筆者のような新参者でも十二分に楽しめる出来だった。「たくさんの敵を,たくさん弾が出る武器で片っ端からやっつける」というシンプルかつストレートなゲームデザインは時代を超えて楽しいし,脳内のアドレナリンが自然と高まってくるように感じられた。現代では珍しくライフが自動回復でなかったりするのも,オリジナル版の雰囲気を狙ってのことだろう。
 広大なマップの探索には注意力や洞察力が必要とされるので,自然とメリハリが効いたプレイになる。いわゆる「脳筋」なゲームだと思っていると,驚くはずだ。

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 マルチプレイもテンポが良く,短時間でサクサク遊べるのでつい「もう一戦!」といった感じで続けてしまう。大人数でがっちりと戦線を維持するヘビーな対戦もいいが,本作のようにスピーディにガンガン撃ち合うのもやはり面白い。とくにデーモンルーンは,混沌とした戦場をより混沌とさせる「ジョーカー」のような役割としてうまく機能していると思う。何より,自分がデーモンに変身できると楽しい。

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 グラフィックスは十分に美しく,しかもコンシューマ機でもサクサク動くので,id Softwareの最新エンジン「id Tech 6」の実力は高いようだ。ハイレベルのグラフィックスで描かれるゴア表現も,かなりのもの。
 テキストはすべて日本語化されており,ボイスもきっちりと日本語吹き替えになっているので,ストーリーの詳細などを含めて,隅々まで楽しみたい人でも安心だ。戦いに疲れたら,結構なテキスト量を誇るコーデックスを読んで,ゆっくりするのも一興だろう。

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 最後にゲームの問題点……といっていいのか微妙なところだが,筆者はプレイし始めの頃,キャンペーン中に気持ち悪くなってしまうことがはあった。といってももちろん,ゴア表現にではなくて,いわゆる「3D酔い」だ。
 本作は上記のとおり移動が速く,マップも立体的で視線の上下移動が頻発し,かつ60fpsを実現しているため,人によっては三半規管にかなり“効いて”しまうのかもしれない。今は慣れてしまったので大丈夫だが,筆者の場合,設定画面の「モーションブラー」をデフォルトの「高」から「オフ」に変更したらかなりマシになったので,参考にしてほしい。

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 というわけで新たなDOOMは,最新のエンジンを使いつつも過去のエッセンスを積極的に取り入れ,かつバランスが破綻しないように現代風にまとめているという,かなり器用なことを高いレベルで実現した一作だ。オールドゲーマーが昔を懐かしむための作品に終わっておらず,世代に関係なく楽しめる傑作と言えるだろう。たとえ「DOOM」という名前になじみがなくても,ぜひプレイしてほしい。

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