プレイレポート
「モンスターハンタークロス」の新たな狩猟とは。「モンハン夏の“クロス”体験ツアー」の出展バージョンを一足早く体験してきた
今回,各会場に出展されるバージョンを一足早くプレイすることができたので,さっそくインプレッションをお届けしよう。なお,出展バージョンはイベント用に調整されているため,製品版と仕様が異なる場合があるとのこと。また,記事中のスクリーンショットは開発中のものとなる。
「モンスターハンタークロス」公式サイト
狩猟の可能性を広げる新たな要素
「狩技」と「狩猟スタイル」
今回の出展バージョンでは,「モンスターハンタークロス」の新要素として注目されているハンターの「狩技」と「狩猟スタイル」を存分に体験することが可能だ。まずは,狩猟の可能性を広げてくれる2つの要素について説明しよう。
狩技とは,モンスターを攻撃すると溜まっていく「狩技ゲージ」が最大値に達したとき,ニンテンドー3DSの下画面に表示されるアイコンをタッチすると発動できるというもの。出展バージョンでは,ハンターが選択した狩猟スタイルに応じて最大3つの狩技を使用可能になっている。
1つめの狩技は,「こちら」の記事でもお伝えしている武器種固有の大技だ。たとえば,片手剣であれば周囲の敵を斬りつけ,かつ敵の攻撃を受け付けない「ラウンドフォース」が発動し,操虫棍ならば自身の周囲に蟲を集めて身を護りつつ,近寄る敵を攻撃する「蟲纏い」が発動する。
2つめの狩技「絶対回避」は,身体を捻りつつ回転して,その場から緊急離脱するという回避技である。なお,この狩技を発動すると,回避後に必ず納刀状態になる。
そして,3つめの狩技「狩人のオアシス」は特殊な回復装置を地面に設置するというもの。その周囲に留まっているハンターは継続的に体力を回復できる。つまり,うまく回復装置の近くにモンスターをおびき寄せることができれば,ダメージを受けてもすぐに回復できるので,これまでとは一味違った戦い方もできそうだ。
一方,狩猟スタイルは4種類存在することが判明しているが,出展バージョンでは「ギルドスタイル」「ストライカースタイル」「エリアルスタイル」の3つから選択可能だ(「ブシドースタイル」のみ選択できない)。
ギルドスタイルは,従来の「モンスターハンター」シリーズに近いベーシックな狩猟スタイルで,バランスよく攻撃したりアクションを繰り出したりできるようになっている。狩技は武器固有の大技に加えて,もう1つ選べるようになっているが,出展バージョンでは絶対回避がセットされている。
ストライカースタイルは,アクションのシンプルさが最大の特徴だ。たとえば大剣の溜め斬りにおいて溜め過ぎによる威力低下がなかったり,双剣では乱舞の隙が少なかったり,ハンマーの溜め速度が速かったりと,ほかのスタイルよりも難しいことを考えずにプレイできるようになっている。
また,狩技は武器種固有の大技のほかにも2つセット可能で,出展バージョンでは上記の3つの狩技がすべて使用できる。さらに,ほかのスタイルより狩技ゲージが溜まりやすく,狩技を駆使した狩猟を楽しみたいハンター向けと言えるだろう。
エリアルスタイルは,モンスターや仲間のハンター,オトモアイルーなどの近くで回避アクション([B]ボタン)をすると,その対象を踏みつけてジャンプする「踏みつけ跳躍」が可能になる。ちなみに,回避アクション時にスライドパッドを左右いずれかに入力すると,横方向への通常回避になる。
また,踏みつけ跳躍からの連携攻撃が武器種ごとに用意されており,大型モンスターへの「乗り」を狙いやすい。誰よりも派手に,目立った活躍をしたいというハンターにピッタリの狩猟スタイルだろう。なお,狩技は武器種固有の大技のみとなっている。
新モンスターの「ホロロホルル」
そして上級者向けの「ナルガクルガ」を狩猟
出展バージョンで体験可能なクエストは,初心者向けの「ドスマッカォ討伐」,中級者向けの「ホロロホルル討伐」,そして上級者向けの「ナルガクルガ討伐」の3つ。いずれも闘技場が舞台で,オトモアイルー2匹がサポートしてくれるシングルプレイと,最大4人のハンターが参加可能なマルチプレイを選択できる。
今回,筆者はマルチプレイでホロロホルルとナルガクルガの討伐に挑戦してみたので,その内容をレポートしよう。いずれも武器種は太刀,狩猟スタイルはエリアルスタイルだ。
ドスマッカォ |
ホロロホルル |
ナルガクルガ |
ホロロホルルは,フクロウをモチーフにした鳥竜種モンスターで,翼を使って飛び回りながら,両脚の鋭い爪で攻撃を仕掛けてくる。
とくに厄介なのは,状態異常効果を持つ攻撃だ。羽根の内側から放たれる鱗粉を浴びると,一定時間,ハンターの前後左右の移動操作が反転する「混乱」状態になってしまう。たとえ,予備知識があっても想像以上に操作が難しくなるので,絶対に食らいたくないところだ。なお,この効果は「にが虫」を食べると打ち消せるので覚えておこう。
また,公式サイトでは「ハンターがピンチな状態に陥る」と説明されている超音波攻撃は,ハンターを眠り状態に陥れるというもの。なかなか効果範囲が広いので,警戒を怠らないように。
一方のナルガクルガは,従来のシリーズ作品でさんざん狩猟してきたので,それなりに戦えるだろうと自信を持っていたのだが,久しぶりの登場ということもあってか,特有のスピードとトリッキーな動きに翻弄されてしまった。このあたりは,かつてメインモンスターを張った面目躍如といったところだろうか。
ハンター側の新要素についても,今回の試遊で分かった範囲ではあるが触れておこう。
まず,太刀の狩技「練気解放円月斬り」は,弧を描くような軌道の気刃斬りで,発動と同時に太刀固有の練気ゲージが最大値になる。これに加えて,一時的だがゲージが減らなくなるため,さらに気刃斬り([R]ボタン)を重ねると,最終的に気刃大回転斬りで大ダメージを与えることも可能だ。
また,太刀の場合,エリアルスタイルの踏みつけ跳躍から,ジャンプ二連斬り([X]ボタン)を経て,気刃斬りへとつなぐことができる。うまく決まれば大ダメージを与えられるのはもちろん,達成感が高く,プレイヤーのテンションも高まるはずだ。チャンスがあれば,ぜひ試してほしい。
ただし,太刀のエリアルスタイルでは,練気ゲージが溜まっているだけでは気刃斬りを発動できない点に注意してほしい。練気解放円月斬りの直後,もしくは踏みつけ跳躍で空中にいる状態のいずれかでないと気刃斬りが使えないので,ほかの狩猟スタイルや従来のシリーズ作品と同じ感覚でプレイしていると「アレ?」となってしまいがちだ。
今回の出展バージョンは1つのクエストあたり最大15分という制限があり,また取材時間にも限りがあったため,太刀のエリアルスタイルしか試せなかったものの,やはり踏みつけ跳躍からスタートする一連のアクションは新鮮だった。これまでは段差のない地形からのジャンプアクションといえば操中棍の独壇場だったが,「モンスターハンタークロス」ではさまざまな武器種でその爽快感が味わえるだろう。
筆者としては,おそらく今後に発表される新情報や東京ゲームショウ2015で体験できるという今回とは異なる内容のプレイアブルバージョンに,いっそう期待が高まるところだ。
「モンスターハンタークロス」公式サイト
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