テストレポート
HW短評:Tul「AXR9 390X 8GBD5-ADHE」(1)R9 390Xカードに搭載された簡易液冷+空冷ハイブリッドクーラーが持つ実力を見る
→短評(2)
ちなみにいま話題に挙がった電源部は,製品ボックス上にある説明によると6+1フェーズ構成のデジタルPWM仕様で,負荷に応じてフェーズ数を制御する「Multi-Phases」になっているとのこと。MOSFETは50Aまで供給可能な「PowIRstage」で,電源効率は93.7%まで高めることができているという。
ラジエータのサイズは120(W)×54(D)×149(H)mm。120mm角ファンが標準で1基取り付けられている。ホースの長さはざっくり350mmほどだった |
カードの分解は許可されなかったので,製品ボックス背面の分解イメージを掲載。クーラーの構造とカードの設計がなんとなく掴めるはずだ |
というわけで今回は,Tulご自慢のGPUクーラーが持つ静音性と冷却性能を実際に確かめてみよう。テスト環境は表のとおりだ。
まず静音性は,下に示したサウンドファイルを聞いてもらえればと思うが,このクラスの製品としてはかなり静かだ。時折,コイル鳴きと思しき音も確認できるが,これは個体差の可能性が高いと思われる。
※再生できない場合は,Waveファイルをダウンロードのうえ,手元のメディアプレイヤーで再生してみてください。
一方の冷却能力は,GPU温度を追ったグラフを見てもらえれば一目瞭然だが,Radeon R9 290Xのリファレンスカードと比べてもかなり低く抑えられている。大仰なGPUクーラーだが,見た目どおりの実力はあると述べていいだろう。
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※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
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