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AMD,Radeon Rx 300世代のOEM向けGPUとノートPC向けGPU全10製品を一挙発表。すべてリネームか
デスクトップPC向けRadeon R9 300 OEMシリーズ
デスクトップPC向けGPUから見ていこう。Radeon R9 300 OEMシリーズと,リブランド前と思われるGPUのスペックをまとめ,Radeon R9 300 OEMシリーズには地の色を敷いたものが表1〜3だ。
ご覧のとおり,“新型GPU”と置き換え対象となる従来モデルとの間では,違いを探すほうが難しい。基本的には,Khronos Groupによる新しいグラフィックスAPI「Vulkan」「OpenGL 4.4」へ正式対応したのがトピック,といったところで,最新世代のGraphics Core Next(以下,GCN)アーキテクチャである「GCN 1.1」対応を果たしているのは,「Radeon R9 285」とほぼ同じスペックの「Radeon R9 380」のみ。ちなみに「Radeon R9 360」は今回,「Radeon R7 260X」と比較しているが,このGPUはそもそも2013年3月に発表された「Radeon HD 7790」ベースなので,今回で2回めのリブランドということになる。
なお,今回スペック表には入れていないが,「Radeon R5 M330」がHDMI出力をサポートしないことは付記しておきたい。
ノートPC向けRadeon R9 M300シリーズ
ノートPC向けの3モデルでは,Radeon HD 7000Mシリーズから数えて3回めのリフレッシュとなる「Radeon R9 M375」でGDDR5メモリのサポートがカットされる事態を迎え,露骨にメモリ周りのスペックが下がっている――コストダウンのためだろうか?――のが目を引くものの,GPUの最大ブーストクロックは置き換え対象と比べて引き上げられており,ノートPCメーカーが「より高速なRadeon Rx 300シリーズ搭載!」と謳いやすい数字になっているのが目を引く(表4)。
なお,R7 M360以下で接続インタフェースを「PCI Express 3.0 x8?」とした根拠は,ODMメーカーから得られた情報にある。
というわけで,PCメーカーに向けて出荷されるRadeon Rx 300 OEMとRadeon Rx M300シリーズが,リフレッシュ(≒リネーム,リブランド)品で埋まってしまった。これは最近だとRadeon HD 8000&8000Mシリーズと同じ傾向だが,果たして,遠くない将来に登場すると見込まれるゲーマー向け次世代GPUは,どんな型番で,どんなラインナップが登場することになるのだろうか。
AMDのRadeon R9 OEMシリーズ製品情報ページ(英語)
AMDのRadeon R7 OEMシリーズ製品情報ページ(英語)
AMDのRadeon R5 OEMシリーズ製品情報ページ(英語)
AMDのRadeon R9 Mシリーズ製品情報ページ(英語)
AMDのRadeon R7 Mシリーズ製品情報ページ(英語)
AMDのRadeon R5 Mシリーズ製品情報ページ(英語)
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