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AMD,TDP 45Wの「Ryzen 7 2800H」「Ryzen 5 2600H」を製品リストに追加。ノートPC向け
Raven Ridge世代のAPUにはこれまで,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)が65WでデスクトップPC向けのRyzen 2000Gシリーズと,15Wで超薄型ノートPC向けのRyzen 2000Uシリーズしかなかったが,ついにTDP 45WのノートPC向けAPUが登場することになる。
統合するGPUはRyzen 7 2800Hが「Radeon Vega 11」,Ryzen 5 2600Hが「Radeon Vega 8」で,これは順に「Ryzen 5 2500G」「Ryzen 3 2200G」とそれぞれ同じ。ただしメモリコントローラはRyzen 2000GのデュアルチャネルDDR4-2933から今回のRyzen 2000HシリーズでデュアルチャネルDDR4-3200へとスペックを引き上げてきている。
そのほか主なスペックはRyzen 2000Gシリーズともども表にまとめたが,Ryzen 7 2800HでGPUクロックが最大1300MHzとなっている点や,Ryzen 3 2200GとGPU周りのスペックが変わらないRyzen 5 2600HでCPUが4コア8スレッドに対応している点はトピックと言っていいのではなかろうか。また,Configurable TDP(cTDP)の設定がある点も,さまざまな大きさのノートPCが出てきそうだという点で注目に値しよう。
現在のところAMDはRyzen 2000Hシリーズの価格を公表していない。また,両製品をどのOEMメーカー(≒PCメーカー)が採用するかも明らかにしていないが,こうして製品リストに載った以上,いずれどこかのOEMメーカーが採用製品を出してくるはずだ。それがなるべく早いタイミングで日本市場へも登場し,エントリークラスのゲーマー向けノートPC市場を盛り上げてくれるのを期待したいところである。
AMDのRyzen 7 2800H製品情報ページ(英語)
AMDのRyzen 5 2600H製品情報ページ(英語)
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Ryzen(Zen,Zen+)
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