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AMD,デスクトップPC向け「Raven Ridge」の詳細なスペックを明らかに。メモリコントローラはDDR4-2933対応
今回,詳細が明らかになったのは,北米時間2月12日の発表が予告されている「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の二製品だ。
表は,両製品の主なスペックを,ノートPC向けRaven
注目すべきは,デュアルチャネルDDR4メモリコントローラのアクセス仕様で,DDR4-2933というのは,デスクトップPC向けCPUのRyzenにおけるDDR4-2667よりもスペックが高い。CPUコアとGPUコアでメインメモリを共有するため,性能面においてメモリ帯域幅が重要となるAPUの特性を考慮して,高速なメモリモジュールに対応できるようにしたということだろうか。
また,Ryzen 5 2500UやA12-9800がサポートしている「Frame Rate Target Control」(以下,FRTC)を,デスクトップPC向けRaven Ridgeではサポートしないというのも,ちょっと面白い。
FRTCは,ゲームのフレームレート上限を設定することにより,GPUの消費電力を抑えることが可能になるという機能で(関連記事),とくに描画負荷の低いゲームにおいて有効にすると,GPUによる消費電力を抑えられるというものだ。デスクトップPC向けRaven RidgeのGPU規模でFRTCが有効に機能するケースは少ないため,性能重視に振ったということかもしれない。
というわけで,これでスペックはほぼ見えた。あとは実際の性能がどれくらいかということになるだろう。2月12日の正式発表を楽しみに待ちたいところだ。
AMDのデスクトップPC向けCPU 製品情報ページ(英語)
※お詫びと訂正
初出時,表に多数の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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Ryzen(Zen,Zen+)
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