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    印刷2017/02/23 18:11

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    西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする

    画像集 No.002のサムネイル画像 / 西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする
     2017年2月22日に掲載した筆者の連載記事で,AMDの新世代CPU「Ryzen 7」が北米時間3月2日(※日本では3月3日)に発売となることはお伝えしたが,それをレポートしたイベントでAMDは,実際にRyzen 7とCore i7でベンチマークを実行し,どちらが優れているか比較するデモを披露している。

     CPUベースのレイトレーシングをマルチスレッドで実行する「CINEBENCH R15」の結果は,プレゼンテーション中のグラフ資料と同じ結果になるだけで面白みがないということで,AMDは,さまざまなベンチマークを実行し,比較するデモを行っていたので,ここでは,そのうち2つを紹介してみたい。

    AMDが示す,CINEBENCH R15を基準としたときの,Ryzen 7と競合製品の性能比較。詳細は先の記事を参照してほしい
    画像集 No.003のサムネイル画像 / 西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする
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    画像集 No.005のサムネイル画像 / 西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする


    マルチスレッドのベンチで強みを見せるRyzen 7


     まずは,実用環境レベルでのマルチスレッド性能を測定するためにワンオフで制作されたという,スクリプト制御型のオリジナルベンチマークソフトだ。
    画像集 No.006のサムネイル画像 / 西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする
     これはCINEBENCH R15と,オープンソースのビデオトランスコーダ「HandBrake」,そしてWebブラウザベースのJavaベンチマーク「Octane」を同時実行させ,終了するまでの時間を測定するというものになっている。要するに「8コア16スレッドを最大限ぶん回すベンチマーク」ということになる。

     ここで比較するCPUは「Ryzen 7 1700X」と,競合の6コア12スレッド対応CPU「Core i7-6800K」。つまり北米市場におけるメーカー想定売価で399ドル(税別)対425ドル(税別)の戦いだ。それ以外のハードウェアはメインメモリ容量が32GB,GPUが「Radeon RX 480」,ストレージが容量240GBのSSDで共通だが,その所要時間はRyzen 7 1700Xが91.3秒なのに対してCore i7-6800Kは112秒と,なんと21秒弱もRyzenのほうが速いという結果になっていた。

    Ryzen 7とCore i7の性能比較(1)AMDオリジナルベンチ

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    左がCore i7システム,右がRyzen 7システムだ。3つのベンチマークソフトを同時に実行させてその実行終了時間を計測し,それを比較するという,AMDオリジナルのベンチマークである

     もう1つは,ネット対戦型RTS「Dota 2」のゲームプレイシークエンスをリプレイ再生し,その模様を,リプレイ再生しているPC上の「Open Broadcaster Software」(以下,OBS)で同時にH.264エンコードし,ネットワーク経由で出力するという,かなりCPUヘビーなテストだ。こちらは,スコアや経過時間が最後に出るというものではなく,「出力されたビデオストリームにおけるコマ落ち」の頻度を確認してもらうというものになっている。

    画像集 No.007のサムネイル画像 / 西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする
    画像集 No.008のサムネイル画像 / 西川善司の3DGE:「RyzenはCore i7よりこれだけ速い」――AMDが披露したベンチマーク結果をチェックする
     ここで使っているCPUは「Ryzen 7 1700」と「Core i7-7700K」。そのほかのハードウェア構成はメインメモリ容量が16GB,GPUが「Radeon R9 Fury X」で,ストレージは容量240GBのSSDで揃っている。

     下に示したムービーがそのデモの様子で,奥に見える大きなディスプレイのほうが,ゲームアプリケーションとOBSを同時実行しているテスト機の映像だ。手前に見えるノートPCで流れているのが,テスト機から出力されたH.264ビデオストリームである。
     実際に再生してもらうと分かるが,Ryzen 7側もCore i7側もゲームアプリケーションのほうはスムーズだ。ただし,ノートPC側を見てみると,Core i7側から出力された映像がカクつく瞬間を確認できる。これは,デスクトップPC側のCPU処理負荷が高くなりすぎて,CPUベースのH.264エンコーダが処理すべきフレームを落としてしまったことの証しだ。

    Ryzen 7とCore i7の性能比較(2)Dota 2リアルタイム配信

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    こちらも左がCore i7システム,右がRyzen 7システム。AMDによると,「コマ落ちの数を厳密に計測したところ,Ryzen 7側はゼロだった」そうだ

     普通,OBSを使った配信を行う場合はGPU側のビデオエンコーダを使うはずなので,テスト環境の“現実味”は薄いが,とはいえ,「ここまでの高負荷な処理をさせても,競合の同価格帯モデル以上にマルチスレッド性能があるのだ」ということは,十分に言えるように思う。

     というわけで,筆者がデモを見た限り,Ryzen 7には相当期待できそうな気配だ。気になっている人達には,十分な予算を確保しておくよう勧めたい。
     ちなみに,AMDの日本法人である日本AMDによると,税別価格はRyzen 7 1800Xが5万9800円,Ryzen 7 1700Xが4万6800円,Ryzen 7 1700が3万8800円。なので,単純計算した税込価格は6万4584円,5万544円,4万1904円となる。

    西川善司の3DGE:AMDの新世代CPU「Ryzen 7」は北米時間3月2日発売決定。8コア16スレッドの最上位モデル「Ryzen 7 1800X」は499ドルに

    AMD公式Webサイト

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      Ryzen(Zen,Zen+)

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