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ついにZenが来る! AMD,年内投入予定の新世代CPU「Summit Ridge」を予告。Excavatorコア採用のAPU「Bristol Ridge」も
今回の発表内容は以上であり,「2016年中」「AM4」というのも2015年5月の予告をあらためて確認しただけといえばそれまでだが,今回は,ここまでに判明している事実をちょっとまとめてみることにしよう。
次世代AMD FXシリーズとして登場する予定のSummit Ridgeが採用するZenマイクロアーキテクチャは,Bulldozerマイクロアーキテクチャの最終世代となるExcavatorと比べ,クロックあたりの命令実行数(Instructions Per Clock,IPC)が40%向上し,「Simultaneous Multi-threading」(SMT)に対応し,AMD製CPU/APUとして初めてDDR4メモリコントローラを搭載することが,すでに明らかとなっている(関連記事)。
一方のBristol Ridgeに関する情報はほとんどないのだが,CES 2016のタイミングでAMDのデスクトップPC向け部門でプロダクトマネージャーを務めるJames Prior氏は筆者に対し,「AM4プラットフォームはDDR4メモリに対応する」と明言していたので,ExcavatorベースのBristol Ridgeは「DDR4メモリコントローラ搭載版『Carrizo』」もしくはその強化版的な製品になりそうな気配はある。
いずれにせよ,Zenマイクロアーキテクチャを採用する次世代AMD FXの開発コードネームが明らかになったということは,AMDが今後,積極的に情報開示を行っていくことの顕れであり,この点は大いに期待できそうだ。現在,CPUとAPUでバラバラのプラットフォームが一本化されることとなるAM4プラットフォームの立ち上がりに,2016年は注目していきたい。
AMD公式Webサイト
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