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トミーウォーカー×niconicoの新作プレイバイウェブ「ケルベロスブレイド」発表会レポート。現代日本が舞台の“人力RPG”がまもなく登場
Web上で展開され,主に文章のやりとりによってプレイする多人数同時参加型のRPGである本作は,ドワンゴが運営するポータルサイト「niconico」と連携するサービスとなることも明らかとなっている(関連記事)。本稿ではその発表会の模様をお伝えしていこう。
「ケルベロスブレイド」公式サイト
登壇したドワンゴ運営の伴龍一郎氏によって,「人力RPG」というキーワードが掲げられたケルベロスブレイド。小説とイラストを用いたコミュニケーションにより,参加する人のイマジネーション次第でどこまでも膨んでいく,デジタルのRPGでは不可能な自由度の高さがまずアピールされた。
プレイヤーはキャラクターを作成してゲームに参加し,その一方で「シナリオマスター」と呼ばれるプレイヤーがゲームマスターとなって世界観を踏まえたシナリオを制作。両者間でメールをやりとりし,プレイヤーキャラクターの行動がシナリオマスターによって小説化される。これにより,参加プレイヤーは自分のキャラクターの活躍を小説で楽しめるという仕組みだ。さらにプレイヤーは,キャラクターのイラスト制作を「イラストマスター」なる参加者に依頼することもでき,よりゲームの世界を深く楽しめるようになっている。
PBWの大手であるトミーウォーカーは,こうしたPBWをこれまでにいくつも運営しており,過去には「勝手に自分がラスボスを名乗って,戦争を始める人もいた」という。運営側が想定していなかった展開もあったそうだが,そうしたプレイヤー側の想定外の行動もうまくコントロールし,ストーリーを収束へ導くノウハウを持っているという。そのためプレイヤーも安心してプレイが続けられるというわけである。
さらに今作では,運営の役割だったシナリオマスターやイラストマスターも参加者が担うこととなり,そこがniconicoが本作に興味を示したきっかけだったと伴氏は話していた。
また伴氏からは,世界観についての解説も行われた。本作の舞台となる2015年の地球は,「デウスエクス」と呼ばれる不死の侵略者から,数100年間にも及ぶ攻撃を受けている。このデウスエクス達の目的は,地球の重力の根源である「グラビティチェイン」から放出されるエネルギーを手に入れること。その侵攻を阻止するために,デウスエクス達に死を与えられる「グラビティ」なる特殊能力を持った選ばれた種族「ケルベロス」(=プレイヤー)が戦いをくり広げる……といった内容になるとのこと。
ここで檀上では,MCの秋乃さんと伴氏によって,本作のキャラクター制作とゲーム進行のお手本が実演された。キャラクターには名前・種族・ジョブ(メインとサブの2種)を設定可能で,キャラクターはジョブによって異なるグラビティを使用できる。さらに本作では,それとは別に自分だけのグラビティを作ることができ,使用時のかけ声なども設定できるという。
なお,ここで紹介した種族とジョブはごく一部であり,サービス開始時には,8種族11ジョブから選択可能とのこと。さらにゲームの性質上,物語の展開によってこれらが増えていく可能性も高いそうである。
このように,細かなキャラクターの設定をじっくり考えながら遊べるのがPBWのいいところで,本作でも感情別の口調など,細かく設定できるとのこと。またそれが大変だという参加者には,キャラクターの簡単作成機能も用意されている。この機能を使えば,ボタンを押すたびにキャラクターが自動作成されるので,それを元に自分のアレンジを加えたり,時間のあるときにじっくり設定を煮詰めることもできるそうだ。
本作のメインイラストレーターを務めるのは,初音ミクなどのキャラクターデザインでしられるKEI氏。また,ボカロPのれるりり氏が作詞作曲を手掛けるテーマソング「ヘリオライト」のフルバージョンもニコニコ動画にて現在公開中だ。さらには最新情報やPBW初心者に向けた解説などを放送する「ケルベロスブレイドチャンネル」も開設されている。
niconicoとの連携によって,さらなる広がりが期待できそうなケルベロスブレイド。気になる人は忘れないうちに事前登録してみてはいかがだろうか。
「ケルベロスブレイド」公式サイト
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ケルベロスブレイド
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