プレイレポート
バンダイナムコとDMMがタッグを組んだラノベ調のSF学園群像劇「ザクセスヘブン リベリオン」とはどんなゲームか
本作が正式オープンしたのは昨2015年の12月21日だが,そこからメインストーリーの追加や機能の拡充が行われてより遊びやすくバージョンアップされているので,あらためてシステムの紹介をしていきたい。
深く練り込まれた世界観の中でキャラクター達の魅力が光る卓越したストーリー性
本作の舞台となるのは巨大隕石の災禍から復興を遂げた未来の東京である。環境適応戦術能力「ザクセス」を持つ子供達を集めた5つの学園でさまざまな思惑の下に学園抗争を繰り広げていく。
リベリオンのゲーム性を端的に説明すると,個性豊かなキャラクター達を収集/育成しながら自分だけのデッキを編成し,ストーリーと連動したバトルに挑んでいく。バトルは,デッキに配置したキャラクターが自動で動き,プレイヤーはタイミング良くスキルや作戦を発動させてバトルを補佐していく形式だ。敵を全滅させれば勝ち,逆に全滅させられると負けというシンプルな仕上がりとなっている。
そんなリベリオンで一番の魅力となるのは,やはりストーリー性だろう。章立ての「メインストーリー」に加えて,段階的に開放されていき,ご褒美もがあったりするサイドストーリー「ナイツオブリベリオン」と「ボーイミーツガール」も完備されており,ボリュームも満点で,なおかつアップデートで新しいストーリーが追加されるという期待感も大きい。
物語は,主人公である“ネオ”の視点で語られることになるが,群像劇よろしく個々の登場人物が丁寧に描かれており,仲間に加えたばかりのときは印象が薄かったキャラクターも,ストーリーを通じてお気に入りになるなんてことも少なくない。話のノリとしては,ラノベ調の学園モノなので,若干年を取りすぎている筆者は共感を得るまでには至らなかったのだが,難事を乗り越え戦いを通じて信頼を獲得していく展開はやはり燃えるものがある。秀逸なストーリー,そして声優陣の熱演が,キャライラストに命を吹き込んでいるといえるだろう。
チビキャラ達が動き回り見ているだけでも楽しいシンプルなバトルシステム
では,バトルシステムについて掘り下げて解説していこう。
バトルは基本オートで進行するため,編成を工夫して強力なデッキを構築することが重要だ。編成は,3×3のマス目に最大COSTの範囲内で最大6人まで配置できる。最前列のフロント位置は敵の攻撃が集中するので防御力が高いキャラ,真ん中のミドル位置は敵から距離があるほど命中率が下がるので攻撃力が高いキャラ,後列のバックス位置にはサポート系のスキルを持ったキャラをそれぞれ配置するのが鉄則だ。
とくにフロントが崩壊すると,そのまま全滅してしまう危険があるため,強力なキャラを配置し,育成もフロントを優先したほうがいい。なお,作戦も3種類まで自由に選べるので,部隊の特性を考えて変更しておこう。
バトルの開始前に推奨戦闘力や敵の属性傾向などを知ることができる。属性については,敵味方ともにアタッカー/ストライカー/ブラスターという3種の属性が割り振られていて,アタッカーはストライカーに有利でブラスターに不利(アタッカー→ストライカー→ブラスター→アタッカー……)という3すくみの関係を持っている。
有利な属性には20%のダメージ増加,不利な属性には10%のダメージ減少効果があるので,属性を意識してバトルごとに編成を変えていくのが理想ではあるが,キャラの強さは完全にレアリティに依存したものとなっているので,属性よりもまずは高レアリティの性能の高いキャラを揃えることを重視したい。
実際のバトルは,チビキャラ達が画面狭しと動き回って必殺技名を叫ぶような,見ているだけでも楽しめるものになっている。プレイヤーがバトル中に行えるのは,時間の経過で使用できるようになる「作戦」と出撃キャラの「スキル発動」のタイミングを決めることだ。基本的には,作戦で攻撃力を上げて,即座にスキル発動という流れになるだろうか。
注意しなければならないのは,敵を倒してもすぐには消えないことで,何も考えずにスキルを連打しているとと,すでに倒れている敵に向かって必殺技繰り出してしまうこともある。推奨戦闘力を大きく上回っているバトルではスキル発動自体をオートに設定して戦っても問題ないが,戦力が拮抗している戦いではスキルの発動タイミングが勝敗を分けることになるだろう。
なお,ステージごとに「スターミッション」が設定されており,ステージクリア/全員生存/アイテム全獲得といったミッションを達成するとコンプリート報酬がもらえたりする。合成用の素材集めやキャラのレベリングなどで幾度となくバトルを繰り返すことになるので,スターミッションを全部達成することを目標に,ステージを少しずつ進めていくとよい。小さな目の前の目標として,クエストに相当する「ミッション」も用意されているので,こちらも同時に達成していくようにすると効率的だ。
ゆっくりコツコツとキャラクターを集めて育成していくのが長く楽しむコツ
デッキを充実させるために必要なキャラクター達は,バトル勝利時の報酬や,各種ガシャ(ガチャ)によって仲間にすることができる。キャラクターには前述したようにレアリティが設定されていて,バトル勝利時に仲間に迎えることができるのは,最低ランクのNが中心だ。ただ,ミッションの中には「キャラピース」という,一定数集めるとレアリティR以上のキャラを仲間にできるアイテムがドロップすることもある。ドロップ率はそう高くはないので,キャラのレベリングも兼ねてこつこつ周回するのがよさそうだ。
SRやLRといった高レアリティのキャラを狙う場合は,やはりガチャを回すのが手っ取り早い。ガシャを回すのに必要な「マリアピース」は,DMMポイントで購入できるほか,各種ミッションでも手に入れることが可能なので,毎日ログインしてプレイを続けていけば少しずつ溜まっていく。
本作はステージ後半になるにつれ敵が強力になり,レアリティNのキャラでは到底かなわないレベルになってくる。キャラピースを集めるには相当な時間が掛かるので,必然的に課金相当ガチャへの依存度が高くなる。しかし,ガチャだけに必ず高レアリティのキャラが出るとは限らず,ゲームを進められない事態になることもあったりする。ストーリーが気になって早く先に進みたいと思っている人には,ちょっと残念なバランスかもしれない。急がずゆっくりとプレイし,マリアピースとキャラピースを少しずつ溜めていくのが,本作を長く楽しむ秘訣かもしれない。
キャラの育成に関しては,バトルに参加させていると経験値が溜まり,レベルが上がって能力値が上昇していく仕組みだ。強化合成の要領で,素材キャラを消費することでベースキャラのレベルを上げることも可能で,新しいキャラを即戦力として使いたい場合に役立つ。同じ属性を持つキャラだと入手経験値が増えるので,ある程度素材になるキャラを集めて一気に合成したいところだ。
なお,合成にはゲーム内通貨の“グレン”が必要となり,レベルが高くなるほど高額なグレンが要求される。素材キャラのレベルを先に上げておいて入手経験値を増やすことで,合成回数を少なくなり,結果グレンの消費を減らすことができるので覚えておこう。
なお,合成時に同キャラを素材として追加すると,スキルのチャージ時間を短縮させることも可能だ。また,最大レベルまで達したキャラは,「限界突破」によって最大レベルを上昇させられる。限界突破には,同じレアリティかつ同じ属性のキャラを素材として使用する。
ストーリーの質,バトルの楽しさ,キャラクターのビジュアルなど,あらゆる要素が高いレベルにある「ザクセスヘブン リベリオン」。とりわけ,キャラクターとストーリー周りと数分で終わるシンプルだけど見た目で楽しめるバトル部分は魅力のコアともなっていて,こだわって制作されたことがうかがえる。PvPバトルなど新しいコンテンツも実装される予定とのことで,さっそく3月17日には大型アップデートが行われる予定となっている。今後も楽しみなタイトルだといえよう。
「ザクセスヘブン リベリオン」公式サイト
- 関連タイトル:
ザクセスヘブン リベリオン
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