連載
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 54 「いけにえと雪のセツナ」「かんぱに☆ガールズ」
スーパーファミコン全盛期に,長く遊べる大作RPGを好んでプレイしていた筆者ですが,中でもとくにお気に入りだったのがスクウェア(現スクウェア・エニックス)の作品。「ファイナルファンタジーIV」「聖剣伝説2」「クロノ・トリガー」などなど……心に残る音楽と合わせて,何年経ってもその魅力は色あせません。
さて,いよいよゴールデンウィークも間近に迫ってきましたが,連休中も楽しいゲームミュージックライフをお過ごしください。それでは,今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」,スイッチオン!
ノスタルジックな世界観を彩るピアノサウンド
「いけにえと雪のセツナ オリジナル・サウンドトラック」
タイトル | いけにえと雪のセツナ オリジナル・サウンドトラック | |
発売日 | 2016年3月23日 | |
価格 | 2500円(税抜) | |
発売元 | SQUARE ENIX | |
コピーライト | (C)2016 Tokyo RPG Factory Co., Ltd. All Rights Reserved. |
懐かしのRPGのテイストを盛り込み,ゲームにどっぷり浸かっていた頃の気持ちを思い出させてくれる,スクウェア・エニックスの「いけにえと雪のセツナ」(PS4/PS Vita)。切なさを感じさせるビジュアルだけでなく,ノスタルジックな音楽でも注目を集めていた本作のサントラが登場しました。今週の1枚めは,その「いけにえと雪のセツナ オリジナル・サウンドトラック」を紹介します。
本作の特徴は,なんといっても全編ほぼピアノのみで作られた楽曲で構成されていること。非常に幻想的な音楽体験ができる1枚です。作曲は若干20歳の三好智己氏。高校在学中に「ソウルキャリバーV」でゲーム音楽作曲家デビューを飾った,期待の若手コンポーザーです。時に優雅に流れ,時に跳ねるように踊り,時に焦燥感を煽り──ピアノひとつでこれだけの表情を見せてくれるその手腕に驚かされます。
また,三好氏自身がライナーノーツで「スクウェア・エニックスさんのパッケージゲームを担当できるなんて、まるで夢のようです」と語るように,過去に同社が生み出してきたRPG作品へのリスペクトが込められており,ピアノが奏でるメロディが1990年代に聴いていたゲーム音楽のフレーズのように変換されて耳に入ってくる瞬間が何度も訪れます。雪に覆われたゲーム世界のように,頭の中を真っ白にして楽曲に浸ってみると,今までにない音楽体験が得られるハズです。
「今再び、記憶に残る音楽を。」というアルバムのキャッチフレーズが示すとおり,聴き手に深い印象を残す数々の楽曲が詰め込まれたこのサントラ。将来,ゲーム音楽史にその名を刻む作品になるのではないでしょうか。ぜひ多くの人に聴いてもらいたい1枚です。
「いけにえと雪のセツナ オリジナル・サウンドトラック」公式サイト
伊藤賢治氏と渡辺崇司氏によるファンタジーミュージック
「かんぱに☆ガールズ オリジナルサウンドトラック」
タイトル | かんぱに☆ガールズ オリジナルサウンドトラック | |
発売日 | 2016年3月23日 | |
価格 | 2500円(税抜) | |
発売元 | ティームエンタテインメント | |
コピーライト | (C)DMM ゲームズ (C)DMM.com OVERRIDE Co.,Ltd. All Rights Reserved. |
DMM.comがサービス中の「かんぱに☆ガールズ」(PC/iOS/Android)は,剣と魔法のファンタジー世界で“社員”である可愛い女の子達を育てながら冒険を繰り広げるというブラウザゲーム。そんな本作のサウンドを担当しているのは,ゲーム音楽ファンから高い人気を誇る伊藤賢治氏と,ニンテンドー3DS用ソフト「王国の道具屋さん」の作曲を手掛けた渡辺崇司氏。今週の2枚めは,個性の強い2人による「かんぱに☆ガールズ オリジナルサウンドトラック」を紹介します!
1曲めはオープニングで流れる主題歌「Startup」。ボーカルは,2015年にメジャーデビュー10周年を迎えて初の全国ツアーを敢行するなど,ノリに乗っている霜月はるかが担当。新しい世界へ向けてエネルギーを放出するかのような歌い出しと,持ち前の優しさあふれる歌声が魅力のポップチューンです。「さあ,旅を続けよう」という締めのフレーズに,大きな力と勇気を与えられるハズ。
それに続く,落ち着いた雰囲気のラウンジミュージック「社員たちとの日常」で一息ついたあとは,勇敢な「無限の旅路」が冒険気分を盛り上げてくれます。血沸き肉踊る「出撃」は,牧歌的な雰囲気とミリタリーテイストが入り混じる異色の曲。シンセサウンドを軸にしたロックチューン「戦闘開始」は,ハードなギタープレイとミステリアスなバイオリン演奏という,2つの楽器で引っ張る展開が魅力です。これをさらにドラマチックに昇華させた15曲めの「未知なる外敵」もカッコイイ!
個人的なイチオシは,後半9曲めで聴ける「それぞれの物語」。ストリングスのアレンジをバックにした軽快なピアノ曲で,“歌”を感じさせるメロディは繰り返し聴きたくなります。そして,ラストの「聖夜祭」はピースフルな雰囲気に包まれた,アルバムの締めくくりにぴったりな曲。主題歌を含めて,粒揃いの全16曲が収録されたサントラです。
「かんぱに☆ガールズ オリジナルサウンドトラック」公式サイト
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(C)2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Tokyo RPG Factory
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Published by(C)DMMゲームズ
Copyright(C)DMM.com OVERRIDE Co.,Ltd. All Rights Reserved.
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