連載
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 38
2015年もあとわずか。今年の年越しは「SNOW -PORTABLE-」をプレイしながら過ごそうと思っています。その昔,ドリームキャスト版も遊びましたが,「SNOW」は物語はもちろん,音楽も素晴らしいので冬になるとプレイしたくなりますね。ちなみに私の推しキャラはフリーダムな性格のつぐみ姉さんです。
なぜ攻略キャラじゃないのかという話はさておき,今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」,行ってみましょう!
異世界の流行ミュージックに乗っていこう!
「スプラトゥーン オリジナルサウンドトラック -スプラチューン-」
タイトル | スプラトゥーン オリジナルサウンドトラック -スプラチューン- | |
発売日 | 2015年10月21日 | |
価格 | 3200円(税抜) | |
発売元 | KADOKAWA | |
コピーライト | (C)2015 Nintendo |
2015年を代表するヒット作といえば「スプラトゥーン」は外せません。Wii Uの本体ごと購入したという人も多いのではないでしょうか。もちろん私も,友人達と一緒にプレイしまくりました。ということで,今週の1枚めは「スプラトゥーン オリジナルサウンドトラック -スプラチューン-」をご紹介!
ゲームをプレイ中に感じていたことでもありますが,「スプラトゥーン」のBGMはかなりロック! 軽快かつ大胆なアクションで展開されるプレイシーンに,ぶっ飛んだロックナンバーがピッタリとハマっています。楽曲は任天堂の峰岸 透氏と藤井志帆氏の2人がメインで作曲していますが,それらはゲーム内の世界で若者に人気がある,架空のアーティストのポップミュージックという設定になっており,気鋭のバンドが多数集結したオムニバスアルバムのような感覚で聴くことができます。
さて,このサントラですが,まず1曲めの「Opening」が最高! たった10秒のインスト曲ですが,ライブのオープニングでバンドが音合わせのためにやる「ドドタン,ジャジャーン!」という,あの演奏陣のジャムプレイを再現しているんです!
それに続いて,まずはSquid Squadが,スリーコードで突っ走る「Splattack!」や「Ink or Sink」で,前のめりなロックンロールを披露してくれたかと思えば,ギターの刻みによる裏打ちが気持ちいいスカパンクナンバーの「Seaskape」や,16分の刻みとパンクビートで押しまくる「Kraken Up」などでグイグイ攻めてきます。
さらに,「Friend List」でニューウェーブ風の楽曲を聴かせてくれるABXY,「Sucker Punch」で軽く歪んだギターのカッティングとピアノを前面に出したファンクテイストを楽しませてくれるHightide Era,「ハイカラシンカ」や「キミ色に染めて」で胸キュンメロのテクノサウンドを繰り出してくるシオカラーズ等,アーティストごとの個性も抜群に面白く,最後まで飽きさせません。
イカロックからイカテクノまで,異世界の流行ナンバーに触れている気にさせてくれるこのサントラ。ゲーム音楽のCDとしては異例の大ヒットを記録したのもうなずける,聴けば聴くほど味わい深いスルメな1枚です。次はサントラに参加した各アーティストのオリジナルアルバムを聴いてみたいものですが,任天堂さん,イカがでしょうか?
「Splatoon(スプラトゥーン)」公式サイト
時空を超えた音楽で語られるアフターストーリー
「クロノ・トリガー&クロノ・クロス アレンジアルバム / ハルカナルトキノカナタへ」
タイトル | クロノ・トリガー&クロノ・クロス アレンジアルバム / ハルカナルトキノカナタへ | |
発売日 | 2015年10月14日 | |
価格 | 3000円(税抜) | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
コピーライト | (C)1995, 1999, 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. |
豪華メンバーの開発陣による「ドリームプロジェクト」と銘打ち,オリジナルの新作でありながら発売前から高い注目を集めていた「クロノ・トリガー」。発売当時,ゲームショップでバイトしており,その熱気の中にいた一人として思い出に残る1作です。
そんな「クロノ・トリガー」と続編「クロノ・クロス」の音楽を手掛けたのは光田康典氏。「クロノ・トリガー」がゲーム音楽家としてのデビュー作となり,一躍脚光を浴びたことは皆さんもご存じのとおり。音楽人気の高いクロノシリーズの楽曲を光田氏自ら選曲し,アレンジしたアルバムが登場したので,今週の2枚めは,この「クロノ・トリガー&クロノ・クロス アレンジアルバム / ハルカナルトキノカナタへ」を紹介します。
光田氏が“キッド”=“サラ”のその後を音楽面からアプローチしたかったと語るこのアレンジアルバム。光田氏の得意とする民族楽器を多用した生楽器主体の演奏や,楽曲に新たな息吹と想いを吹き込むかのように歌詞を乗せたボーカル曲,そして新たに追加されたリードフレーズ等,多彩なアレンジが楽しめます。
「時の傷痕 〜ハジマリノ 鼓動〜 / Time's Scar」が訴えかける,壮大かつ壮絶なドラマの始まりも,優しく語りかけてくるように流れていく「RADICAL DREAMERS」も,賑やかなアイリッシュ調の「マブーレ / Marbule」も,それぞれの楽曲が持つ物語性をメロディと演奏で伝えてくれます。これを聴いた一人ひとりが,自分なりの受け取り方で感じたものすべてが,エンディングの先にある“キッド”=“サラ”の姿なのだと思います。
ところで,個人的にとくに好きな曲だった「On The Other Side / エピローグ〜親しき仲間へ」には,今回のアレンジで歌詞が付けられました。光田氏が歌詞とメロディに込めた想いと願い,そしてその後の2人の運命を妄想しながら何度も繰り返し聴いています。本当にクロノファンにとって素晴らしいアレンジアルバムが届けられました。珠玉の1枚となっていますので,ぜひ聴いてみてください。
「クロノ・トリガー&クロノ・クロス アレンジアルバム / ハルカナルトキノカナタへ」公式サイト
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(C)1995,1999,2008 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. キャラクター:(C)1995,1999 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.(C)1995,1999 バードスタジオ/集英社
(C)1995, 2008, 2011 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Illustration: (C)1995 BIRD STUDIO / SHUEISHA Story and Screenplay: (C)1995, 2008 ARMOR PROJECT / SQUARE ENIX
(C)1995,2008,2011 SQUARE ENIX Illustration:(C)1995 BIRD STUDIO / SHUEISHA Story and Screenplay:(C)1995,2008 ARMOR PROJECT / SQUARE ENIX