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ワールドトリガー スマッシュボーダーズ

ワールドトリガー スマッシュボーダーズ
公式サイト http://app.worldtrigger.bngames.net/
発売元 バンダイナムコエンターテインメント
開発元
発売日 2015/07/23
価格 サービス終了
ジャンル
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その他
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このゲームの読者の評価
65
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
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  • Pages: 1
  • リッチ化の軽くない代償 65
    • 投稿者:ykey(男性/40代)
    • 投稿日:2015/08/22
    良い点
    ・出来の良いキャラクターモデル
    キャラゲーなので重要。やや等身が下げられているが不自然さは無く、キャラクターごとに原作の雰囲気はきちんと再現されている。

    ・力の入ったアニメーション
    必殺技使用時の演出を安直な一枚絵カットインにせず、原作をオマージュした3Dモデルでのアニメーションにしている。特に近接戦のアタッカーは中々見応えがあり格好も良い。

    ・既存作品を研究して作られており要素が大盛りの盛り沢山
    オリジナリティに欠けるとも言えるが、既存ゲームの様々な要素を組み合わせて作られており、様々な要素が盛り込まれている為ゲームとして非常に盛り沢山。ユニットの強化も原作を重視してか安直な共食いではなく、ある程度トリガーというガジェットを思わせる一ひねり加えられたものになっている。

    ・上手くピタゴラスイッチした際の爽快感
    吹き飛ばしたモールモッドやラッドが反射して意外な場所で敵を壊滅させたり、バムスターやバンダーと言った大型トリオン兵を転がしてロードローラーの様に敵を纏めて処理できた際はかなり爽快感がある。

    ・『遠征』が面白い
    メインシナリオではなく、他ユーザーの街でトリオン兵を迎撃する『遠征』コンテンツは中々面白い。ユーザーによって街の設計がかなり異なるのでプレイ感のバラエティに大きく貢献している。
    悪い点
    ・ゲームバランスがおかしい1(行動速度の設定)
    単純なターン制ではなく速度が高いほど多く手番が回ってくるシステムなのだが、敵ユニットの速度がやたらに高く設定されており、先行できるボーダー隊員はごく一部のみ。その限られた隊員の初手で敵を崩せないと、大半の敵から袋叩きにされた後でこちらの行動が回ってくる事になる。属性相性によっては敵の攻撃は3発耐えられれば良い方なので、ある程度ステージが進むと手番が回ってくる前に既に瀕死になっていたり、下手すれば遅いユニットは何も行動しないままベイルアウト(撤退)させられてしまう。

    ・ゲームバランスがおかしい2(ユニットの強化)
    ボーダー隊員はガチャ以外では一切手に入らない仕様なので、普通にプレイすると前述の厳しい局面の打開にはユニットの強化が不可欠になる。しかしながら、ユニット強化が単純な共食い強化ではない為、トリガー強化チップを入手しなければならない。ところがそのチップにもランクとレア度が設定されており、ランクは1から順番に1ずつ高い物を使わなければならず、また強化が進むにつれて使用しなければならない必須レア度が高くなる。しかし高ランク高レア度のチップはステージを先に進めなければドロップしないので、つまり行き詰ってしまう。

    ・不親切なUI
    敵を吹き飛ばして反射させたり、敵やオブジェクトにぶつけるある種のパズルゲーでもあるので、当然吹き飛ばす角度や狙いは非常に重要なのだが、肝心の攻撃決定シーンではカメラも動かせなければ照準のオブジェクト吸着補正も無い。目前の高層ビル上の敵を下から殴って壁に当て、反射させて自分の背後に居る敵にぶつけたいシーンなどでは、戦術マップ上で大まかな方向を把握したら後は見えない相手を手動照準で探って位置を見つけなければならない。しかも吸着補正が無いので1ドットでもずれたらダメなどと操作面での負担が大きい。更に悪いことに自軍の手番1回の価値が重いので、そういったタイトな狙いを要求される場面が結構な頻度で訪れるためかなりストレスフル。

    ・多すぎる要素
    据え置きコンソール機やPCは言うに及ばず、携帯ゲーム機より更に簡便な方向性がスマホゲーだと思うのだが、様々な概念を盛り込みリッチ化が進んでいるだけにとにかく要素が多い。攻防力やHP、属性、射程、移動距離、強化などユニット能力のみならず、戦闘フィールドとなる街の設計や街の施設の改良、それに伴う資源管理も必要で、更に実際の戦闘シーンでは入射角反射角、敵の行動の予測、必殺技カウント、地形やトラップなどのオブジェクトと全体的に管理しなければならない要素がてんこ盛りである。正直ここまで要素が多いと、スマホではなくコンソール機やPCなどで腰を据えてじっくり取り組みたいところ。電車で移動中などにスマホでちょっと遊ぶには正直『重過ぎる』。

    ・割と露骨なガチャ導線
    個人的にガチャはゲームシーンにおける諸悪の根源だと思っているレベルで嫌いなのでそれは割引いてもらうとして、このゲームはユニットのレア度間での能力差が激しく、6段階中下から3つ(★1〜3)ははっきり言って人権が無い。強化の制約が緩くなってはいるものの、強化したところで多寡が知れているので使う理由が無いレベルである。★4は辛うじて戦力になる程度で、実際まともにプレイしようと思ったら★5の中でも当たりの部類が複数居ないと辛い。前述の強化の制約やゲームバランスもあって『遊びたいならガチャ回して★5〜6引いてこい、話はそれからだ』という感が否めない。

    ・ボイスが入ってない
    システムボイスは入っているものの、肝心の戦闘シーンでは一切のボイスが無い。3Dモデルのアニメーションではキャラクターの表情変化も描かれているので却って不自然に感じられる。
    総評
    サービス開始後暫くプレイして行き詰ったので放置し、最近『遠征』コンテンツが実装されたので遠征ランキング120位前後までまたある程度プレイしてみての感想である。
    普通にワールドトリガーをゲーム化すると、プレイヤーは新入りボーダー隊員となって近界民やランク戦を戦いながら上を目指す話になると思うので、ボーダーという組織とそれを支える都市に目を付けたのは中々面白い着眼点だと思う。

    しかしながら、とにかくプレイ中に管理しなければならない要素がてんこ盛り状態なので、スマホゲーながら気軽には遊びにくい『重い』ゲームと化してしまっているのが残念な所。皮肉な事に各種スタミナの回復と消費の回転ペースが速いのも逆説的に重さを増す方向に作用していて、生活の中にこのゲームがあると結構負担になってくる。
    ここまで何もかも手動にせず、戦闘は位置取りと対象を選ぶだけにするなど、もうちょっと要素を省くなり自動化に舵を切ってもよかったのではないだろうか。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 2 3 3
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