連載
時間と天候の変化で表情を変える雪山に注目。iOS向けスノボアクション「Alto's Adventure」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第780回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,指一本で楽しめるスノーボードアクション「Alto's Adventure」を紹介する。本作では日本語がサポートされておらず英語でのプレイになるが,アクションゲームなのでさほど気にならないはず。まずは,以下に掲載するトレイラーで雰囲気を味わってほしい。
iOS版「Alto's Adventure」ダウンロードページ
プレイヤーはリャマ使いの「Alto」を操作して,ランダム生成された雪山ステージをスノーボードで疾走しつつ,逃げ出したリャマを捕まえていく。岩や崖といった障害物に引っかかるなどして転倒するとゲームオーバーとなり,捕まえたリャマの数のほか,滑った距離,トリックを決めた回数などからスコアが算出される。
本作は基本的にエンドレスで楽しめるゲームで,「Level」というやりこみ要素も用意されている。“トータルで5000メートル滑る”“岩を○回避ける”といった条件がレベルごとに3つ設定されており,10レベルクリアすると新たなプレイアブルキャラクターを獲得できるのだ。
また,「プレイしていると,ゲーム内の時間がどんどん進行していく」という要素にも注目したい。たとえば,スタート時に朝だったとしても,プレイを続けるうちに昼,夕方,夜,深夜,明け方といった具合に,ゲーム内時間が少しずつ進んでいくのだ。時間帯によって表情の変わる雪山の美しさは,本作最大の見どころといってもいいだろう。
さらに,昼夜の概念だけでなく,雨や雪,嵐といった天候変化システムも搭載されている。こちらもグラフィックスの変化が美しいが,嵐の深夜などにはかなり視認性が悪くなるので,ゲームプレイ的には注意したいところだ。
本作で可能なアクションは,画面タップによるジャンプと,ロングタップによって繰り出せる「バックフリップ」の2種類となる。Altoは自動的に前進するので,加速や減速といった操作は一切不要だ。
バックフリップを成功させるとスピードアップする効果が得られるが,ある程度の高さがないと回転が足りずに着地で失敗してしまう。しかし,コース上には「使ってください」と言わんばかりにキッカー(ジャンプ台)や起伏が容易されているので,トリックポイントを見逃さないようにしたい。
ロングタップしているあいだ,Altoは回転し続ける。ボードから地面に着地しないと転倒してゲームオーバーになるので,しっかり調整しよう |
成功するとスピードアップするバックフリップはゲーム攻略に欠かせないテクニックだ |
スノーボードでは,階段の手すりや倒木などの上を滑る「グラインド」というトリックがあるが,本作の場合は「bunting line」と呼ばれるロープを利用することになる。発動させるには,キッカーを使って大ジャンプし,ロープの上に着地するだけでOK。このトリックを使わないと通過できない地形もあるので注意してほしい。
ちなみに,ロープから下りるまでの間にバックフリップを決めると,ボーナス獲得とスピードアップを同時に狙えるので,こちらも覚えておくといいだろう。
ある程度の距離を滑っていると,道中で「Elder」と呼ばれるキャラクターに遭遇することもある。彼は眠りを邪魔されたことに怒り追いかけてくるのだが,これに捕まると強制的にゲームオーバーだ。バックフリップやbunting lineを利用してスピードアップし,ひたすら逃げよう。
また,道中では「Magnet」「Hover」「コイン」という3種類のアイテムを入手できる。Magnetは取得すると一定時間近くのコインを自動収集する,Hoverは一定時間体が浮き,転倒しなくなるという効果を持つ。これらは,タイトル画面から進める「WorkShop」メニュー内で,コインを消費することで性能を強化できる。
なお,WorkShopで購入できる「Wingsuit」はちょっと特殊なアイテムだ。これを購入した状態で最高速度時にトリックコンボを決めると,画面左側に紋章のようなマークが出現し,これをタップすると空を飛べるようになるのだ。ただし7500コインもするので,購入するには何度も繰り返しプレイする必要がある。
「ミスをせずにどこまで滑り続けられるか」というシンプルな内容ながら,ランダム生成されるマップと時間/天候変化システムにより,繰り返し楽しめる本作。慣れてくると気軽に大技も繰り出せるようになり,実力の向上を実感できるはずだ。ゲーム性,BGM,グラフィックスが高次元で調和している“価格以上に楽しめる作品”なので,興味がある人はぜひ購入を検討してみてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
- 関連タイトル:
Alto's Adventure
- この記事のURL:
キーワード
(C) 2015 Built By Snowman, Inc.