ニュース
名作「クロックタワー」の精神的後継作となるホラーアドベンチャー「NightCry」のゲームプレイムービーが公開
2014年に「Project Scissors」という仮称で発表された「NightCry」の舞台は,豪華客船「オシアニス号」。ここに乗り込んだ主人公のモニカ・フローレス達は,巨大なハサミを持った殺人鬼「シザーウォーカー」に追われることになり,逃げたり,隠れたり,もしくは武器となるものを見つけて反撃したりしながら,生還を目指す。
本作はポイント&クリック型のホラーアドベンチャーとなっており,シザーウォーカーの存在だけでなく,ゲームシステム面でも「クロックタワー」シリーズを思い起こさせる作りになっていると言えるだろう。
プレイヤーそれぞれの活動によって最後まで生き残るキャラクターのメンバーが異なったり,シザーウォーカーによるさまざまな“殺され方”も満喫できたりと,繰り返し楽しむこともできそうだ。
河野氏と清水氏のほかにも,伊藤暢達氏(サイレントヒルシリーズのクリーチャー・デザイナー)をはじめ,新井清志氏(ファイナルファンタジーXII,XIVのコンセプト・アーティスト),戸田信子氏(メタルギアソリッドシリーズの作曲家),山根ミチル氏(悪魔城ドラキュラシリーズの作曲家),松井謙典氏(メタルギアソリッドシリーズ,ドラゴンズドグマのサウンドデザイナー),内山 晶氏(サイコブレイクのアニメーター)といった錚々たる面々が集結している。
現在,KickstarterとCAMPFIREという日米のクラウドファンディングで開発資金の募集が行われている本作。KickstarterではPC版のリリース,CAMPFIREではPS Vita版とスマートフォン/タブレット版への日本語音声提供が目的となっているので,興味がある人は投資してみてもいいだろう。
「NightCry」の舞台
物語の舞台となる「オシアニス号」は2003年就航のPremiumClassの豪華客船。
4,7050t、乗客数790名、乗員数514名。
クルーズ会社「ゴールドホーン・クルーズライン社」によって運行されているが、同社の中では最も船齢が大きい旧式船である。
フロア単位で客室のクラスが大きく分けられており、クラスによってサービスの質も差を付けられている。
今回のクルーズではイタリア・ベネチアを出港しイギリス・サウザンプトンに寄港、大西洋を横断はカリブ海諸島を目指す。
ヒロイン達は北米の大学の生徒だが、空路で欧州へ向かいエーゲ海諸島のフィールドワークを行った後、帰路も兼ねてこの船に乗船している。
主要キャラクター紹介
『逆転裁判』シリーズのキャラクターデザインを手がけた岩元辰郎さんのラフスケッチとともにご紹介します。
◆モニカ・フローレス
レナードの講義を専攻する学生。アメリカ人、21歳。
社交的で友人は多いが、親友と呼べる者は少ない。
かなりの気分屋でミーハーであり、ルーニーとは対照的な性格のためか仲が悪い。
貧困層の出身であり、7人兄弟の長女。
大学には清掃やウェイトレスのバイトを掛け持ちして通っている。
いつかセレブな男性と恋に落ちることを夢見ており、今回のクルーズでその目的を達成したいと思っている。
◆ルーニー・シンプソン
レナードの講義を専攻する学生。アメリカ人、22歳。
あまり社交的ではなく、生真面目で派手なことは苦手。
学業成績は比較的優秀。
ある事件をきっかけに希死念慮にとりつかれて生きる意欲を失っている。
学友からは「陰気」「生気が無い子」などと陰口をたたかれており、周囲からは浮いた存在。
◆ジェローム・テュリオ
28歳。フランス人の若き天才指揮者。
線の細いイケメンで思索的な性格。
その内向的な性格と高い教養でルーニーとは初対面から気を許しあう。
最近断続的な記憶の混濁に悩まされており、休養を取る為にこのクルーズに参加した。
◆レナード・コスグローブ
55歳、イギリス人。文化人類学の学者。
ヒロイン達の引率者。現場主義かつロジカルな思考を持つ。
文化人類学の観点からオカルト方面にも興味を持つが基本スタンスはデバンカーであり、数多くのオカルトの欺瞞を暴いてきた。しかしその本心はロマンチストなオカルト愛好家であり、いつか自分に有無を言わせない一点の疑いの余地もない超常現象に出会いたいと思っている。
『NightCry』のストーリー概要
客船のパーティ会場。そこでは華やかなハネムーナーズカクテルが開かれていた。新婚カップルを祝うためにそこに集う人々のなごやかな空気の裏で、オシアニス号の船内では今地獄の扉が開こうとしていた。
一息入れようと会場から抜け出したモニカの前に次々と現れる不気味な人々。そして、血に染まった惨劇の中で現れる巨大なハサミを持った殺人鬼。それは一体何者なのか、なぜ自分が襲われなければならないのか、何もわからぬまま彼女の命を懸けた逃走が始まる。
一方、パーティ会場でジェロームは、常に不思議な少女につきまとわれている女性、ルーニーと出会っていた。精神の痛みを共有する者同士、心を許しあう二人。だがその二人の周囲にも不吉な予兆が姿を見せ始めていた。自室へと向かうジェロームの前で起こる、幻覚とも現実とも思えぬ奇怪な現象。常ら彼を見つめる不気味な仮面をつけた者達。
『辺獄(LIMBO)は常に現世と重なり合い存在している。ゆえに生者は常に畏れと隣り合わせに生を紡いでいかねばならぬのだ――』
カッシート朝古文書に残された言葉と共に、閉ざされた客船という舞台の中、恐るべき事態は刻々と進行していく。主人公達は死よりも恐ろしいその暗闇へと堕ちてゆくのか、それとも…?
「NightCry」公式サイト
キーワード
(C)BCH/LPEI. Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.