［TGS 2015］「SaGa SCARLET GRACE」の実機画面（？）もチラリ。伊藤賢治氏と下村陽子氏，両ベテラン作曲家によるトークイベントが開催

　東京ゲームショウ2015の最終日となった本日（2015年9月20日），スクウェア・エニックスブースのメインステージで，伊藤賢治氏，下村陽子氏という2人のベテラン作曲家を招いたトークショウイベント「SQUARE ENIX MUSIC Presents Composer Talk Show」が開催された。

　イベントでは，お二人の近況や楽曲の制作秘話などがゆるく語られたほか，イベントには特別ゲストとして，スクウェア・エニックスの河津秋敏氏も登場（事前予告はあった）。河津氏がPlayStation Vita向けの新作RPG「SaGa SCARLET GRACE」について（ちょっとだけ）言及するという，知らずにステージを訪れた熱心なファンにとってはちょっぴりお得感もあるイベントとなった。

左から，伊藤賢治氏，下村陽子氏

　このトークショウのイベントは，東京ゲームショウにおいて3年連続で開催されており，もはや恒例企画となりつつある。伊藤氏は作曲家活動25周年，下村氏は27周年という大ベテランで，現在でも多方面で活躍している。
　しかしそんな今でも，作曲家としての自分を育ててくれたスクウェア・エニックスをリスペクトいるという。……といった話が，過去のエピソードをまじえて披露されたわけだ。

下村氏は「作曲を行っているときは，音楽に“片想い”をしている気持ち。いつかきっと振り返ってくれるけど，そのためには常に追いかけていなければならない」と語っていた

両氏によるトークショウは今年で3回目。そろそろネタ切れかと思いきや，次から次へと愉快なエピソードが出てくる

イベントは終始こんな感じで和やかに進行。2人の人柄がよく伝わってくるトークショウであった

スクウェア・エニックスに深い関わりのある，作曲家の植松伸夫氏と光田康典氏からのビデオメッセージも

　本トークショウのファンにとってはお馴染みとなった“ゆるい”トークがしばらく続いた後，特別ゲストの河津秋敏氏が登場。トークの内容はもちろんSaGa SCARLET GRACEだ。



　河津氏は本作のために，“無茶な数”の作曲を伊藤氏に依頼しているそうだ。サガシリーズといえば“複数の主人公”が思い浮かぶ人も多いだろうが，できれば今回それを実現したいらしい。そのために，各主人公用にそれぞれ違ったテーマ曲がほしい，というのだ。多忙を極める伊藤氏も，さすがにプレッシャーを感じていた様子である。

　そして河津が懐からおもむろにPS Vitaを取り出すと，なんとそこにはSaGa SCARLET GRACEの画面と思しきものが！！　本当に一瞬だったので，詳細までは確認できなかったが，開発は順調に進んでいるということだろう。続報に期待したいところだ。

「SaGa SCARLET GRACE」ティザーサイト

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