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E3会場で開催された「ストリートファイターV」のエキシビションマッチを見て分かったことまとめ。ときど選手のインプレッションも合わせて掲載
これにより,本作が“どんな格闘ゲームか”がより明らかになったので,その内容をレポートしていこう。またエキシビションマッチに参加したTeam Mad Catz所属のプロゲーマー・ときど選手にも,本作をプレイした感想を聞いてみたので,これも合わせて掲載している。プロゲーマーが本作をどう見たのか,気になる人はぜひチェックしてほしい。
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「ストリートファイターV」公式サイト
まずは新キャラクターについて見ていこう。
「ストリートファイターZERO」シリーズからの参戦となるバーディーは,かつては“コマンド投げを持ったバイソン”といったプレイフィールだったが,本作ではバーディーを代表する必殺技だったブルホーンがコマンド技になるなど,大きな変化を遂げている。
スーパーコンボだった移動投げのブルリベンジャーも通常の必殺技になり,さらにチェーンを伸ばして相手を掴む長射程の打撃投げ・ハンギングチェーンが追加されたことで,ZEROシリーズとはまた一味違うパワーキャラとなったようだ。
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Vスキルのブレイクタイムはバーディーがデザートを平らげるというもので,使用するだけでVゲージ(最大3ブロック)が溜まっていくのが大きな特徴だ。デザートはレバーとの組み合わせによってドーナッツ,バナナ,缶ジュースの3つから選択が可能で,バナナは足下に皮を捨てる設置型のギミックとして,缶ジュースは地面を転がっていく飛び道具としても活用できる。どちらもダメージは低いが,相手の行動を制限する意味で欠かせない行動になりそうだ。
エキシビショントーナメントでは,ときど選手やふ~ど選手,また2015年5月にRazerと契約した台湾のプロゲーマー・RB選手がバーディーをチョイスして対戦に臨んでいたが,攻撃動作は全体的に大きいものの,リーチと攻撃力に優れており,かなりの猛威を振っていた。間合いの広いコマンド投げもあり,狙いがシンプルなのも強みと言えそうだ。
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一方,「ウルトラストリートファイターIV」(PC / AC / PS4 / PS3 / Xbox 360,以下,ウルIV)から続投となるキャミィは,新たな必殺技などは追加されておらず,スピーディな動きで相手に肉薄し,空中突進技のキャノンストライクで相手を崩していく,従来どおりのスタイルで戦えるキャラクターのようだった。
とはいえ何も変わってないわけではなく,例えばフーリガンコンビネーションからの派生技であるレイザーエッジスライサー,キャノンストライクは,相手を跳び越したときに振り向くように変更されている。このため,接近戦ではよりトリッキーに攻められるキャラクターになったといえる。
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Vトリガーのデルタドライブは各種必殺技が多段攻撃になるというもの。とくにスパイラルアローヒット時は,続けてキャノンスパイクで追撃が可能になり,大きなダメージ源になりそうだ。また,急降下キックのキャノンストライクは突進力が増し,スキも小さくなるために接近の機会も増えるなど,かなり使いでのあるVトリガーに感じられた。ただ発動中に必殺技を繰り出すと,その分効果時間が減少するようなので,発動タイミングはもちろん,その後のゲージ管理もキモになりそうだ。
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バトルデザインについて気になった点では,前回のプレイレポートで「目押しコンボ自体がほとんどない」と書いた点は,少し補足が必要そうだ。エキシビショントーナメントでは,例えばリュウは立ち中P→しゃがみ強P,春麗は百裂脚→しゃがみ弱P,ナッシュは【立ち弱K→立ち中K】の(恐らく)ターゲットコンボから立ち弱Pが連続ヒットするなど,さまざまな連続技を見ることができた。
ただ,ときど選手に聞いてみたところ,「目押しのつなぎにも先行入力が利く」とのことで,コンボの難度が大きく引き下げられているのは間違いなさそうである。筆者も前回のプレイ取材の折,リュウで鳩尾砕き(
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考えてみれば,アーケード版が(いまのところ)存在しない本作は,オンライン対戦が主戦場となるタイトルなわけで,通信ラグの存在を前提に考えるなら,シビアなコンボを前提としたバトルデザインは現実的ではない。「目押しは苦手で……」という人も安心して楽しめるタイトルであることには,変わりなさそうだ。
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もう一点,実際の対戦風景を見てみると,ウルIVと比べて駆け引きがシンプルになったためか,ゲームスピードは若干速くなったように感じられた。とくに接近戦ではそれが顕著なようで,前回の記事で「接近戦はより緊張感にあふれるものになった」と書いた部分に間違いはない。
ただ,いささかシンプル過ぎる気がするので,何かもう一つぐらい,研究の余地のあるシステムがあっても良さそうに思える。あるいは,我々が気付いていない何かがまだ隠されているのか……機会があればその辺りを本作のバトルデザイナーに聞いてみたいところだ。
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ともあれ,本作はまだまだ開発中のタイトルであり,現時点で判断を下すのは早計というもの。7月24日から29日には,日本でもクローズドβテストが実施されるとのことなので,まだまだ進化が期待できる。抽選で日本国内から1万人が参加できるとのことなので,本作を楽しみにしている人は,7月8日からスタートするテスター募集に忘れず応募しておこう。
ときど選手による「ストリートファイターV」インプレッション
最後に,Team Mad Catzのときど選手にメールで聞いた,本作のインプレッションをお届けして,本稿の締めとしよう。稀代のマルチタイトルプレイヤーとして知られるときど選手が,本作をどう見たのか。ぜひご一読を。
4Gamer:
「ストリートファイターV」をプレイしてみて,どんな印象を持ちましたか。
ときど選手:
E3 2015でプレイした印象では,まだまだ「守りが強いゲーム」だと感じました。ダウンを奪われても後方受け身で距離を離せるので,仕切り直しになりやすい。それと,通常技の硬直が長めなので,ディフェンシブに戦った方がより安定して勝てるんじゃないかと。
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4Gamer:
Vゲージをめぐるシステムの印象は?
ときど選手:
Vスキルは,活用の仕方で戦い方が大きく変わるので,キャラクターの個性が出しやすいでしょうね。Vトリガーは現時点ではパワーアップ効果のものが多かったので,発動してしまうと試合が膠着状態に陥りやすい気がします。
4Gamer:
エキシビショントーナメントでバーディーを選んだ理由は?
ときど選手:
バーディーは久々に参戦したキャラクターなので,ほかのキャラクターと比べててプレイしていて新鮮だったんですよね。トーナメントではプロゲーマーの使用率も高かったのは,狙いがシンプルで攻撃力に長けたキャラクターだからかな(笑)。
4Gamer:
ウルIVとはキャラクターの顔ぶれが変わりそうな本作ですが,どんなキャラクターに参戦して欲しい?
ときど選手:
ウルIVに登場していたキャラクターは,ウルIVでの戦術の応用で戦えそうなので,ストVでこその新キャラクターが欲しいですね。かつ能動的に攻め込むことのできるキャラクターだったら,個人的には嬉しいかな。
「ストリートファイターV」公式サイト
- 関連タイトル:
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(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.
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- ビデオゲーム
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