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ハロー!Steam広場 第359回:人類滅亡後の世界で動物たちを相手にレストランを経営するシミュレーションゲーム「World End Diner」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。欠かさずチェックすれば,ゲームをスタートしたらまずトイレの作り込み具合を確認する上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は国内のインディデベロッパ,Andymenteが手掛ける「World End Diner 〜世界の終わりのレストラン〜」を紹介しよう。
本作は,人類滅亡後の世界に残された最後の孤島でレストランを経営するシミュレーションゲーム。経営シムというとシビアなイメージがあるかもしれないが,本作はノルマもなければ時間制限もなく,のんびりと経営が続けられるので,せかされるのが苦手な人にもオススメできる。
シェフ兼経営者であるプレイヤーが相手にするのは,この島で暮らす動物やロボットたち。彼らに最高の一品を振る舞うため,森で香草や木の実を採取したり,畑で作物を収穫したりして料理を作っていく。お店の評判が上がれば新しい設備も開放されるので,それも取り入れて最高のレストランを築き上げていくのだ。
プレイヤーのお店は島で唯一のレストランなので,オープン初日からたくさんのお客が押し寄せてくる。接客,料理の提供,料理の補充,店内の掃除――これらをワンオペでなんとかしていかなければならない。料理は作り置きして提供すればいいが,その注文をさばくだけでも手一杯。どのタイミングで店を開け閉めするのかもプレイヤーに任されているので,作り置きしていた料理がなくなるか,シンプルに疲れてきたら店を閉めてしまおう。
お店の経営にはノルマが付きものだが,本作では一日の終わりにごくわずかな家賃さえ納められれば,ゲームオーバーにはならないわけだ。なので,資金に余裕があれば一日中お店を閉めておくこともでき,その時間を利用して食材を集めたり,島を探検することもできる。
もちろん,シビアに突き詰めて経営していけば,それだけレストランの成長も速くなる。なかでも重要なのが顧客満足度だ。プレイヤーが経営するレストランにはステータスとして「ランク」があり,客から「ハート」をもらうことでランクが上がっていく。
ハートをもらう方法として一番分かりやすいのは,客の好みに合った料理を提供すること。ほかにも,店内をこまめに掃除して清潔感を保つことも大切だ。居心地が良くなるようなアイテムを配置すれば,ハートをもらえるチャンスも高まるので,これも押さえておきたいポイントといえるだろう。
そうしてハートをたくさん集めてランクを上げると,新しい調理器具やレシピが開放されるだけでなく,農業などの分野にも手を出せるようになる。いずれもレストランを大きくするためには欠かせないので,最高のレストランを目指すならば顧客満足度を意識しよう。
なお本作には,シェフであるプレイヤー自身にもちょっとした成長要素がある。例えば木を伐採したりハーブを取得したりすると「Nature」が,料理などで炎を使うと「Fire」が上昇し,それぞれのレベルに応じて生産や採取スキルがアンロックされるのだ。
レストランの営業中はかなり忙しい一方で,かわいい動物たちが青空レストランに集うほのぼのとした雰囲気には癒やされるものがあり,「この子たちのためなら……」と,不思議と頑張れてしまうので,興味が湧いたらぜひ遊んでみてほしい。
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