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ハロー!Steam広場 第347回:調合したポーションを売って生計を立てる錬金術シミュレーション「Potion Craft」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Xbox Game Passで少し遊んで面白かったらSteamで購入するブルジョアSteamerにジョブチェンジできるかも。
調合したポーションを売って生計を立てる錬金術シミュレーション「Potion Craft」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はロシアのゲームデベロッパ,niceplay gamesが手掛ける,錬金術をテーマしたシミュレーションゲーム「Potion Craft」を紹介しよう。プレイヤーは錬金術師として店を構え,自分で調合したポーションを売って生計を立てていくのだ。
プレイヤーのお店は,客にポーションを売る「店舗スペース」,ポーションを作る「実験室」,ポーションの材料を採取する「魔法の庭」,ポーションから新たな物質を作る「地下室」,その日の業務を終えて新しい1日を始める「寝室」,という5つのエリアに区切られている。店内を移動するときは,[W/A/S/D]キーか画面端に表示されている矢印をクリックして,エリアを切り替えていく形だ。
本作ではレシピの代わりに「錬金術マップ」と呼ばれる地図を見ながら,ポーションを調合していく。錬金術マップには,ポーションのアイコンが点在しており,画面中央にあるフラスコを移動させてポーションのアイコンと重ねると,そのポーションが作れるといった仕組みだ。ただし,フラスコは自由に移動できない。フラスコの移動ルートを決めるのは材料だからだ。
本作には薬草をはじめとするさまざまな種類の材料が登場し,鍋に放り込むとその素材に対応した形の道が錬金術マップに生成される。上に向かって直線に進む道や,ぐるっと右に迂回しながら下に延びる道,左に向かうジグザグの道など,材料の数だけ道の形も存在する。そうした材料を鍋に放り込んで目的のポーションまでの道を作り,鍋をかき混ぜてフラスコを進めていくのが基本の流れだ。
ここでポイントになるのが,曲がっていたりジグザグだったりといったクセのある道(材料)の使い方だ。こうした道が存在する理由は,マップ上にあるドクロゾーンが関係している。このドクロゾーンにフラスコが進入してしまうと,中身がこぼれて調合が失敗してしまうのだ。
希少価値の高いポーションはドクロゾーンの奥に存在しており,まっすぐの道だけでは到達が難しい。そこでクセのある道の出番というわけだ。
一度調合したポーションは「処方本」に記録でき,次からはクリックだけで作れるようになる。処方本には,「どの材料を使ったか」「どの材料をどれくらいすりつぶしたか」「鍋を何回かき混ぜたか」といった,本作ならではのレシピが記されている。より少ない材料で目的のポーションに辿り着ける道を見つけた場合は,書き換えることも可能だ。
錬金術マップとにらめっこして商品になりそうなポーションを作れたら,店舗スペースで販売する。お店に来る客は,購入したいポーションが決まっている人と,そうでない人の2種類に分けられる。前者はポーションを指定してくるのでそれを売るだけで良いが,後者の場合は話を聞いてどのポーションを必要としているかこちらで判断しなければならない。
また,客の中にはポーションを悪いことに使おうと企んでいる人も存在する。そうした人にポーションを売ってしまうと,お金は手に入るが店の評判がガクンと落ちてしまう。今のところ評判は数値として存在するだけだが,先々は評判に基づいて客層が変化するシステムも導入されるようだ。今のうちから気に掛けておいたほうが良いだろう。
本作の特徴である「錬金術マップ」は初めこそ取っ付きにくいが,勝手さえ分かってしまえば,今ある材料をどのように組み合わせて目的のポーションを作るかを考えるのが楽しくなってくる。調合に使う器具もマウスのドラッグ操作で自由に動かせ,錬金術師になりきって遊びたい人にはうってつけの作品なので,ぜひプレイしてみてほしい。
- 関連タイトル:
Potion Craft: Alchemist Simulator
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Steam
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