韓国最大のゲームショウ
「G-Star 2014」の直前に行われた韓国NCsoftによる内覧会
「NCsoft Premiere」で公開された期待の新作「
Project HON」のフルムービーを入手した。このムービーについてはすでに記事で紹介済みだが,ハイライトシーンだけを集めたダイジェスト版に続いて,上映されたままのフルバージョンが公開されたわけだ。
冒頭には開発者へのインタビュー部分があるのだが,韓国語なので意味が分からない人が多いだろうから,そのあたりの内容を軽くまとめて紹介しておこう。変形の様子やイメージイラストなども垣間見れて興味深いので,前の記事と合わせてぜひご覧を。
■2011年以降3年ぶりのG-Star(NCsoft チョ・ヒョンジンPD)
「魂(HON)」が初公開された。新しい世界に対する悩みが込められているタイトルだ。このタイトルで(弊社の)ゲームの未来に対する姿をお見せできるのではないかと思う。初心者にも簡単で楽しめるように,また1人だけで楽しむのではなくチームプレイも楽しめ,何よりも深みのあるゲームを作りたかった。
■未来の姿に魂(HON)を込める(チョ・ヒョンジンPD)
「魂(HON)」では,ゲーム好きな人間として,したかったこと,楽しみたかったことができる世界を作ってみたかった。ゲームを離れた一人の男としても,子どものようなロマンを表現できるゲームを作りたかった。今日この場で我々の魂(HON)を込めた新規タイトルを紹介する。
■プロジェクト「魂(HON)」の特徴(キム・ボンチャン 企画チーム長)
シューティングゲームのプレイの面白さは明らかだが,熟練度の差によってヘッドショット中心のゲームと認識されるのは残念だと思った。シューティングが持つ基本的な面白さを基盤に,さまざまな人々が役割を担い,相互作用が起こるゲームを構想するに至った
■メカニック(ヤン・ジホ グラフィックスチーム長)
人間のキャラクターは,使用するスキルや形態に限界があった。我々の世界観である近未来の背景からもっと自由になるために採択したコンセプトは「メカニック」だった。多様な戦術のための武器とパーツを交換し,戦闘に有利な状況を作るために変身する。メカニックは,シューティングジャンルにおける持続的なプレイのための最適な要素だ。映画「トランスフォーマー」を見ると巨大ロボットが変身するという事実だけで想像力と興味を刺激するように,単純に変身するというだけでなく,その変身を戦術的なプレイにつなげるためデザインに苦労した。圧倒するような迫力とロボットらしさも課題であるが,どれだけカッコよく感じられるか,という部分はこれからも継続して解決していくべき部分であり,努力しているところだ。
■最高の技術力で最大の想像力を!(キム・ヒョンラク プログラムチーム長)
NCsoftは,2003年に「リネージュII」でUnreal Engine 2を使用して3DMMORPGの無限の可能性を開いたと思う。2012年の「Blade & Soul」ではUnreal Engine 3を使用して,当時3Dで表現可能なグラフィッククオリティの極限を見せたと思う。今回のプロジェクト「魂(HON)」では,その後続エンジンであるUnreal Engine 4を使用している。レンダリング,アニメーション,フィジックス,ネットワーク,ゲームロジック全分野にわたって技術的な限界に挑戦しているところだ。
■映像初披露のプロジェクト「魂(HON)」(NCsoft チョ・ヒョンジンPD)
大きな二つの軸であるPvEとPvP,この2つのプレイ映像を続けて披露したい。初披露でもあり,皆さんにより没入してもらうため,クロスヘアを除いたすべてのUIを除去した状態でリアルタイムでプレイしたものを撮影した映像になっている。NCsoftのプロジェクト「魂(HON)」,我々が開発しながら感じた楽しさを,皆さんにも感じていただきたい。ご期待を。