プレイレポート
“竜詩戦争”に機工士で挑んだ「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のプレイレポートをお届け
筆者も6月19日のアーリーアクセス開始から約240時間ほどプレイしてきたので,本稿にて拡張パッケージで追加された新要素を中心としたレポートをお届けしたい。
物語の舞台は“竜詩戦争”の戦火渦巻くイシュガルドへ
蒼天のイシュガルドでは,タイトルにもなっている宗教都市国家「イシュガルド」が冒険の舞台となる。イシュガルドでは,人と竜の千年にもおよぶ果てのない戦い“竜詩戦争”が今も続いており,光の戦士もまたその戦いに身を投じることになる。
舞台となるイシュガルドの街は下層,上層に分かれている。下層は竜との戦いの爪痕が残る荒れ果てた街並みとなっており,戦いの最前線で傷ついた兵士の姿や,貧しい人々の姿がうかがえる。一方,上層には優美な衣裳をまとう貴族や豪華な屋敷が建ち並んでおり,身分により生活地区が分けられていることがよくわかる。
助け合いが心に染みる。感動でモニターが見えなくなったメインストーリー
ストーリーは,新生エオルゼアのパッチ2.55の続きとなっているが,主人公を取り巻く環境は大きく変わることになる。今までは蛮神という,大きな脅威を退けるための戦いが中心になっていたが,蒼天のイシュガルドでは,竜詩戦争を終わらせるための戦いが描かれるのだ。人と竜の争いだけでなく,人の傲りや思潮なども物語に深く絡んでくる。
メインストーリーでは,「お使い」と言われるようなクエストは少なく,ハイテンポで新しいコンテンツが登場してくる。それに伴いストーリーの展開も早く,筆者は続きが気になってしまい,長時間没頭してプレイしていた。
新天地で新たな仲間と共に,新たな敵と戦うのはもちろん面白い。ただ,新しいメインストーリーがとにかく「面白い」と感じられる最大の要因として伝えたいのは,「仲間が協力してくれる」という,普通に考えればごくごくあたりまえのことだった。今回は,「もしもし」とあっちこっちに呼ばれることはあまりないのだ。
待望の新ジョブが3つも登場。リミットブレイクもド派手な新しい技に
大勢のプレイヤーが待ちわびた新ジョブが,蒼天のイシュガルドで3つも追加となった。追加されたのは,暗黒騎士(タンク),機工士(DPS),占星術師(ヒーラー)。それぞれ一癖も二癖もあるジョブで,今まではもうお決まりとなっていたパーティ構成がどう変わるかに注目が集まる。この3つのジョブについては,それぞれの特徴を紹介する記事をこちらに掲載しているので,ここでは軽く触れる程度に留めておくが,筆者は,機工士をLv60まで上げることができたので,そこは少し詳しく記述しておこう。
暗黒騎士は何と言っても“厨二感”が溢れ出るビジュアルの格好良さがポイント。やはり多くのプレイヤーがまずはプレイしてみようと思ったようで,街中には背中に大剣を背負った剣士が溢れかえっていた。戦闘では,MPが常時消費される“暗黒”を維持しながら戦うスタイルや使うスキルの多さに,なかなかのテクニックが要求されることになる。
占星術師は回復はもちろんのこと,タロットを引いてバフを味方に付与できる面白い要素満載なジョブだ。ただし,タロットはランダムとなっているので,付与できる効果は運任せになる。筆者も軽く触れてみたが,バフがタロットの名前で表示されるため,どんな効果なのかがとっさには判断できなかった……。まずはタロットとバフの効果を覚えるのが大変かもしれない。
機工士は格好良くジャンプして銃を撃つのが印象的なジョブだが,占星術師に負けず劣らずの運要素が強いジョブのように思えた。なぜなら,機工士のウェポンスキルにコンボは存在せず,高威力を出すには,特定のウェポンスキル使用時に50%の確率で発生する追加効果が必要になるからだ。そのため,次の攻撃で必ず追加効果が発生する“特殊弾”と呼ばれるバフをどう使うかが,機工士を使いこなす肝になるだろう。
機工士はタレットを使用してパーティメンバーのMPやTPを回復することも可能だ。さらに,バインド,ヘヴィ,沈黙,スタン,相手の物理,魔法による与ダメージを5%減少させるスキルも存在する。今までバッファーとして活躍していた詩人と,パーティの席を争う位置付けになると思われる。
また,機工士は7月7日に実装されたパッチ3.01でいくつかのアクションに調整が行われた。
アクション | 変更点 |
---|---|
ガウスバレル | ・与ダメージ上昇効果が 20% → 30% に変更されます。 ・詠唱時間が 3秒 → 0秒 に変更されます。 ・リキャストタイムが 5秒 → 15秒 に変更されます。 |
ガウスラウンド | ・威力が 200 → 180 に変更されます。 |
リコシェット | ・範囲物理攻撃の威力が 300 → 200 に変更されます。 |
この調整により,ガウスバレルの使い勝手が格段に良くなった。ガウスバレルとは,銃に装着できるアタッチメントのことだ。今までは装着するのに3秒の詠唱時間があったため,使うタイミングで悩んだり,敵に邪魔をされて装着できないという場面が多く存在したが,詠唱時間が0秒になることによって,これらの問題が大きく改善されたのだ。
さらに,ガウスバレルの与ダメージが30%に調整されたことで,DPSの上昇も感じられた。上昇効果が大きくなったとはいえ,ガウスバレルを装着するとオートアタックが出ないので,必要に応じて着脱しながら戦闘したほうが良さそうだ。
なお,機工士の追加に伴い,詩人を含めた遠隔物理DPSのリミットブレイクが直線範囲攻撃に変更された。パーティメンバーからは直線の範囲が見えるようだが,打っている本人は方向指定を行えず,キャラクターからターゲットに向かっての直線上に攻撃が繰り出される。
そして,以前から話題になっていたリミットブレイクレベル3がそれぞれのジョブ特有の演出に変更された。残念ながらナイト,モンク,黒魔道士,白魔道士は新生エオルゼアと同じものになるが,そのジョブに見合った技がリミットブレイクになっているので,ここはぐっと我慢しよう。
新種族アウラが登場。街中はアウラだらけになったのか?
ファイナルファンタジーXIVで初めてとなる,新種族「アウラ」が追加された。鱗に角,そして尻尾が特徴となっており,肌と鱗が白い種族が「アウラ・レン」,正反対に黒が基調の種族が「アウラ・ゼラ」だ。そのビジュアルもさることながら,男性はかなりの長身で女性はとても小柄という,男女に大きな身長差があるのもアウラの特徴だろう。
今回の拡張パッケージにあわせて発売されたコレクターズエディションには,キャラクターの見た目を変更できる「幻想薬」が特典として付いていたため,アウラに変更する人も多くいたようだ。筆者の周りでも,やはりほとんどのプレイヤーが1度はアウラになっていた。しかし,やはり元のキャラクターに愛着があるのか,結局は元に戻り,正式サービスから約1週間が経った今,筆者がプレイするサーバーでは“溢れかえっていた”アウラが,“よく見かける”程度に落ち着いた気がする。
優しく落ちる……? 新たなダンジョンや蛮神も登場
蒼天のイシュガルドでは新たに8つのダンジョンと,蛮神「ビスマルク」,蛮神「ラーヴァナ」が登場する。
新たなダンジョンはクルザス地方の極寒な環境に置かれる廃砦や,ドラゴン族が棲まう雲海を目指すために越える霊峰などが舞台になっている。その舞台に合った新しいモンスター達や,美しい景色,そして思わず面白いと感じられるボス戦のギミックが印象的だった。
そして,正式サービス開始前から「やっぱり落ちるのか?」と話題になった蛮神討滅戦。蛮神ラーヴァナ戦について,単刀直入にこの疑問に答えるなら“落ちる”。ただ,蛮神タイタンのような,反射神経で避けるというよりは,ギミックを覚える必要があるものだった。
今回追加された蛮神討滅戦には,メインストーリーのクエストに含まれる「真」と,高難度の「極」の2種類が用意されている。
苦労の末にやっと飛べる!フライングマウントが実装。その爽快感を味わうと,もう地面を走ることができない
大きな注目を浴びていた,マウントで飛行が可能となる「フライングマウント」がいよいよ実装された。ちなみに,フライングマウントで飛べるのは蒼天のイシュガルドで新たに追加されたエリアのみとなっている。
イシュガルドで実装されたエリアは,高低差が激しく,恐ろしいほど広く作られている。既存エリアでも広いと思っていた「クルザス中央高地」と「クルザス西部高地」を比較してみると画像の通りである。……恐ろしく広いうえに,モンスターが強い。この広いエリアを自由に移動するのにはフライングマウントが必要不可欠となるのだ。
クルザス中央高地 |
クルザス西部高地 |
ただし,フライングマウントをすぐに利用することはできない。利用するには,そのエリアに存在するすべての「風脈の泉」と交感する必要があるからだ。これがまた,高い場所やエリアの端にあったり,クエストの報酬だったりと,見つけるのと移動になかなかの苦労を強いられる。
これが風脈の泉 |
これは風脈の泉ではない |
しかし,その苦労の末にやっと飛べるようになった瞬間は感動すること間違いなしだ。これまでは遠回りしていた段差や,長距離移動の苦労が一切なくなる。通常マウントと比べるとその速度は2倍かそれ以上はあるだろう。
俺たちの冒険はこれからだ!高難度レイドや新PvPなどは後日開放
いくつかの新たなコンテンツが,正式サービス開始から約2週間後と4週間後に開放予定となっている。
一番の注目コンテンツであろう高難度レイド「機工城アレキサンダー」は,難度に「ノーマル」と「零式」が用意されており,7月7日に実装されたパッチ3.01で「ノーマル」のみが開放されている。
高難度レイドと言われると大迷宮バハムートを彷彿とさせるが,「ノーマル」に関してはそこまで高難度ではなく,話し合いながら何度かトライすればクリアできる難度になっているようだ。あえて言うなら,突入するために必要な,平均アイテムレベル170の装備を用意するのが大変かもしれない。
また,正式サービスから4週間後には,機工城アレキサンダー零式,アラガントームストーン:禁書,新フロントラインの開放が予定されている。機工城アレキサンダーは零式が“本番”と言っても過言ではないと思うので,開放までにしっかりと装備を整えておきたいところだ。
DirectX 11対応でさらに美しく。イシュガルドの一部をSSで紹介
蒼天のイシュガルドからDirectX 11の対応が開始された。美しいイシュガルドの世界を,スクリーンショットで紹介しよう。
以下のスクリーンショットは,すべてDirectX 11でプレイした際に撮影したもの。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」公式サイト
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