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ゲーマー向けディスプレイ「GigaCrysta」10周年モデルを実機でチェック。Mini LED採用モデルにも注目だ[TGS2024]
LCD-GCQ271UDは,27インチサイズで解像度2560×1440ドットのADS(※IPS系の技術)液晶パネルを採用した製品で,垂直最大リフレッシュレートは240Hz,中間調応答速度が0.2msと高速なのが特徴だ。同社直販サイトにおける税込価格は7万5900円となっている。
本製品の見どころは,27インチサイズの画面中央に24インチサイズ相当の映像を表示する動作モード「Focus Mode」にある。同じような動作モードを備えたディスプレイは,さまざまなメーカーから登場しているが,Focus Modeは,黒枠となる部分に錯視を促す細い枠線をアニメーション表示することで,ゲーム画面に集中しやすくなるという。
Focus Modeは,明治大学で専任教授を務める中村聡史氏を技術アドバイザーに迎えて開発を進めたとのこと。アイ・オー・データ機器のスタッフによると,開発中は,複数のゲーマーにFocus Modeをテストしてもらったそうで,「人によってばらつきはあるものの,おおむねテストのスコアが向上した」という。
GigaCrystaブースには,24.5インチサイズのゲーマー向けディスプレイ「LCD-GC251RXAB」と並べての展示もあるので,24インチ級の表示とFocus Modeによる24インチ相当の表示を比べられる。
GigaCrystaブースで,もう1つ目玉として展示されていたのは,27インチサイズの「LCD-LDQ271JAB」だ。本製品は,画面解像度2560×1440ドット,垂直最大リフレッシュレート180Hzの量子ドット液晶パネルを採用するほか,パネルのバックライトにはMini LEDを組み合わせており,分割数576のエリア駆動(ローカルディミング)に対応するのがポイントだ。
同社直販サイトでの税込価格は6万4900円で,比較的手に取りやすい価格を実現しているのも見どころと言えよう。
HDR表示時の最大輝度は1000cd/m2で,VESAのHDR関連規格「DisplayHDR 1000」に準拠している。暗い場所はより暗く,明るい場所はより明るく表示されるが,それぞれ黒つぶれや白飛びすることなく,細かな部分をしっかり確認できた。
また,LCD-LDQ271JABは,写真や動画編集といった用途での利用も想定しており,Adobe RGBカバー率が98%,DCI-P3とsRGBのカバー率が99%という広い色域を実現する。
LCD-LDQ271JABは,手に取りやすい価格帯のMini LED採用ディスプレイとして,ゲーマーから人気を集めそうだ。
このほか,GigaCrystaブースには,今後の登場を予定する製品を参考展示していた。
23.8インチサイズで,解像度1920×1080ドット,垂直最大リフレッシュレート240HzADS液晶パネルを採用した「LCD-GD242UDW」は,白色筐体を採用した製品だ。
アイ・オー・データ機器には,以前から白色ディスプレイに対する要望が寄せられていたそうで,こうした声に答えるべく販売を検討中とのこと。今回の展示でゲーマーからのフィードバックを期待しているそうだ。
アイ・オー・データ機器のGigaCrysta特設ページ
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