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[TGS 2014]思考力と発想力でロボットを修理しよう。かわいく手ごわいフランス産パズルゲーム「Tetrobot and Co.」プレイレポート
ゲームの舞台は,故障中のロボット「Tetrobot」の内部となっている。プレイヤーは,そこに送り込まれた修理用ロボット「Psychobot」を操作し,故障箇所を修理しながら進んでいくことになる。……といっても,油漏れを止めたり,ネジを締め直したりといった作業は必要なく,さまざまな種類のオブジェクトを適切な場所に置いていくだけで修理できるようになっている。Tetrobotがどういう原理で動いているのかはプレイしていてもよく分からないのだが,まぁそこはゲームということで。
Psychobotには飛行能力があり,ステージ内の適当な場所を左クリックすると,その地点まで自動で移動する。Psychobotと同じ高さにあるオブジェクトを左クリックすると,Psychobotはそれを吸い込み,その状態で右クリックすると,吸い込んだものを勢いよく吐き出す。この仕組みを使って,オブジェクトを適切な場所に配置し,道を切り開いていくのだ。
もちろんステージには,オブジェクトを置いたり,Psychobotが乗ったりすることで作動するスイッチや,それと連動して開閉するシャッター,Psychobotの行く手を阻む光線といった仕掛けが配置されており,そう簡単にはクリアできない。また,オブジェクトには壁にぶつかるとそのままくっついたり,爆発したりといった性質を持つものもあるので,これもうまく利用する必要がある。
ステージの構造は,こういった要素を生かすためによく練られているという印象だ。何回か試行錯誤しているうちに「分かった!」となってクリアできるという,ちょうどいい難度となっている。
そして,複数の使い方がある仕掛けに気づけるかどうかが,クリアには重要なポイントとなるようだ。Psychobotの転送装置だと思っていた仕掛けが,実はオブジェクトも転送できることに気づいたり,Psychobotを邪魔する光線にじゃまなオブジェクトを投げつけて壊せることを知ったりしたときは,自分の頭の固さを思い知らされた。ゲーム中には,仕掛けの機能を説明したり,ヒントをくれたりといったメッセージはほとんど表示されないので,詰まったときは一度考え方を根本から変える必要が出てくるかもしれない。
理詰めで解く思考力はもちろん,仕掛けをうまく使う柔軟な発想力も必要になる本作。すでにSteamでは980円ですでに配信されているが,今後はWii UやiOS,Android版も提供予定とのことなので,パズルゲーム好きの人は一度触ってみてはどうだろうか。
- 関連タイトル:
Tetrobot and Co.
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