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[G-Star 2015]NCSOFTの次期主力タイトル「MASTER X MASTER」は韓国,日本,台湾でのグローバルサービスを視野に展開
説明会に出席したスタッフは,MXMの総括プロデューサーを務めるキム・ヒョジン氏と,ディレクターのイ・ジホ氏。キム氏は,MXMの前身となる「メタルブラック:オルタナティブ」の頃から長らくゲームプロデューサーを担当している人物。一方のイ氏は,一時期「The Tower of AION」の日本運営プロデューサーを担当していたので,名前を知る読者もいるだろう。
「Master X Master」公式サイト
MXMの第一の特徴は,プレイアブルキャラクターであるマスターとして,NCSOFTの各タイトルの有名キャラクターが多数登場していることだ。「ブレイドアンドソウル」のジン・ヴァレルやポー・ファラン,「The Tower of AION」のクロメデ,「リネージュ 〜Eternal Life〜」のデスナイトなどを,プレイヤーが直接操って遊べるというわけだ。
タイトルにはNCSOFTだけでなく,傘下メーカーが手がける「ギルド ウォーズ」「WildStar」なども含まれている。これらを全部合わせたマスターの数は現時点で30体で,今後どんどん増えていくという。
さらに,NCSOFTのタイトルに詳しくない人でも楽しめるよう,異業種とのコラボ展開なども積極的に展開するとのこと。例えばマスターの職業がカメラマンならキヤノンとのコラボ,野球選手ならNCダイノス(NCSOFTが所有しているプロ野球チーム)とのコラボグッズ展開といった具合だ。
「メタルブラック:オルタナティブ」として発表されたときから,すでに7年近くが経過した本作だが,2015年に2回行ったクローズドβテストの反響が良く,サービススケジュールは次第に固まりつつあるという。2016年2月にファイナルCBTを行い,そのフィードバックを経て2016年の早い段階にオープンβテスト,そして正式サービスを開始する構えだ。
驚いたことに,このファイナルCBTは,韓国だけでなく日本と台湾のプレイヤーも参加できるグローバルサーバーが用意されるという。つまりMXMは,NCSOFTによる韓国,日本,台湾での共通仕様/同時サービスが視野に入れられているのだ。そのため各国間でのゲームの違いは基本的にはテキストだけで,それ以外のシステムやバランスなどは共通仕様になる。
オンラインゲームに詳しい人ならよくご存知かと思うが,国によってプレイヤーの好みが大きく違うため,これを補うための仕様変更(カルチャライズ)が必要になる。この部分の作業が省けるのなら,サービス開始時期のタイムラグがなくなり,マッチング環境も大きく変化するだろう。とくに,PvPを重視したタイトルなら,プレイヤーの恩恵は大きいはずだ。
冒頭にも書いたように,G-Star 2015におけるNCSOFTの出展タイトルはMXMのみであり,同社の力の入れ具合は十分にうかがえる。このMXMに関しては,G-Star会期中に試遊台をがっつり遊んでくるので,追ってプレイレポート記事をお届けする予定。ぜひ楽しみにしてほしい。
「Master X Master」公式サイト
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