プレイレポート
話題の新作RPG「ポポロクロイス牧場物語」プレイレポート。懐かしくも新しい,ピエトロ王子・13歳の大冒険を見届けよう
そんな多くのファンに愛されてきた「ポポロクロイス物語」が,人気シリーズ「牧場物語」とタッグを組んだ新作「ポポロクロイス牧場物語」として2015年6月18日にマーベラスから発売される。どちらもほのぼのとした作風なので,組み合わせの相性は良さそうだが,王子が畑仕事? と,どのように融合されているのか気になっている人も多いことだろう。本稿では,ゲーム序盤を遊んでのプレイレポートをお届けするので,作品の雰囲気や,気になってるところがどうなっているのかなどを,ざっくり確認してもらいたい。
「ポポロクロイス牧場物語」公式サイト
異界の地に飛ばされたピエトロ王子・13歳の大冒険
しかし,これはピエトロ王子をポポロクロイス王国から追い出すための罠。マルメラの正体は外交官ではなく,大地を汚してその力を糧に生きる邪悪な存在“闇のグリフォト”の手先で,ガラリランドの大地を搾取し尽くしたグリフォトが次に目を付けたのが,異世界の国ポポロクロイス王国だったのだ。
4つの“光の牧場”を解放して大地のめぐみを取り戻そう
ゲーム序盤は,ナルシアや白騎士といったお馴染みのメンバーではなく,ピエトロ王子を献身的にサポートしてくれる“青いおおかみ”や,森の広場に暮らす兄弟ニノとルーなど,ガラリランドで新たに出会う仲間達とパーティを組むことに。
監禁されていたピエトロ王子のもとに突然現れ,ずっと側にいてくれる不思議なオオカミ。いったいどこから来たのだろうか…… |
パンチを主体とした格闘技を使う兄・ニノと,Y字型の投石器“スリング”を扱う弟・ルーもガラリランドで出会った新しい仲間 |
町や村の外に広がるフィールドやダンジョンでは,ランダムエンカウント方式でモンスターとのバトルに突入する。攻撃や特技といったコマンドを選択し,表示されたマス目の範囲内を移動して攻撃するという,「ポポロクロイス」シリーズではなじみのあるバトルシステムとなっている。
キャラクターが使える特技には,個別の技とは別に,キャラクター同士が力を合わせて繰り出す協力技があり,本作ではお互いの立ち位置に関係なく,ほかの特技と同じようにコマンドを選択するだけで使用可能となる。ただし非常に強力なぶん,消費するMPも多めだ。
戦闘時のコマンド入力は,自分で選択する“マニュアル”と,自動で戦闘が進む“オート”の切り替えが可能となっている。エンカウント率はやや高めなので,ちょっと戦闘に疲れた時はオートを活用するといいだろう。ただし,本作には「作戦」コマンドなどが存在しないので,HPやMPの管理は忘れないようにしよう。
ガラリランドには季節の異なる4つの大地があり,各大地には1つずつ“光の牧場”と呼ばれる,要となる特別な牧場が存在する。グリフォトによって封印されてしまったこの牧場を解放していくことが,ピエトロ王子達一行の当面の目的となる。
ガラリランドで最初に出会う妖精・コニー。彼女の管理する畑を救うため,ピエトロ王子は初めて畑ダンジョンへ挑戦する |
グリフォトによって蹂躙されたガラリランドの大地は荒れ果て,各地の畑では作物が育てられない状態に |
光の牧場の封印を解くために,必要不可欠なのが“畑ダンジョン”の攻略だ。これは,闇の力で真っ黒に汚された畑の内部に広がるダンジョンのことで,奥に待ちかまえている黒獣を倒して畑を浄化できれば,光の牧場を解放するためのアイテム“ともしび”に光が溜まっていく。
黒獣との戦闘は4対1の戦いになるため,序盤をプレイした限りでは,それほど厳しいものではないが,畑ダンジョンがかなり入り組んだ作りになっているので結構な回数の戦闘をすることになる。一度中に入ると,黒獣を倒すか,アイテムを使わなければ外に出ることはできないので,しっかり準備をしてから挑戦しよう。なお,黒獣を倒したあとも,取り逃した宝箱の回収や,レベル上げのために,同じ畑ダンジョンに何度でもチャレンジ可能だ。
気ままに楽しめる牧場要素で,自給自足の冒険ライフ
ゲームを進めていくと,拠点となっているピエトロ王子の牧場や,解放できた光の牧場で,作物の栽培や,動物の世話といった牧場要素を楽しめるように。牧場で収穫した作物や副産物は,出荷してお金に換えたり,合成用の素材や回復アイテムとして使用したりと,冒険に役立たせることができる。
作物の育て方は,「牧場物語」のシステムをほぼ踏襲しており,L/Rボタンで装備する農具を切り替え,鍬を使って土を耕して種を植え,じょうろで水を撒き,作物が実ったら収穫する。この繰り返しだ。畑は1面が8マスで構成されているが,ゲーム序盤では,鍬やじょうろの効果範囲が1マスずつなので,やや面倒に感じるかもしれない。畑仕事の経験を積めば,妖精のコニーに効果範囲の広い農具をもらえるので,最初は地道にコツコツがんばろう。
作物のほかにも,ピエトロ王子の牧場ではココット(ニワトリ)や,ズーモ(ウシ)などの動物を育てられる。動物達の餌には収穫した野菜を使う。野菜は種類ごとに餌としての量が異なるのでうまく組み合わせよう。
物語が進み,使える牧場が増えると,種蒔きや収穫でやや忙しくなるものの,筆者がプレイした限りでは,しばらく放置していても野菜が枯れることはなかった。冒険をサクサク進めるか,牧場仕事を織り交ぜながらのんびり進めるかはプレイヤー次第だろう。
収穫できる作物は効力に差があるが,戦闘時の回復や能力アップのアイテムとして充分な役目を果たすので,所持金の大部分を装備品や,コレクションコーナーに飾れるお土産の購入に当てられる(そのためか装備品のお値段は序盤から高めだ)。うまく牧場を活用して自給自足の冒険ライフを送ってみよう。
アイテム合成や採掘など,冒険に役立つ要素がいっぱい
ここまで紹介してきたこと以外にも,本作には冒険の合間に楽しめる要素がたくさんある。もちろん楽しいだけでなく,冒険の助けになるものばかりなので,いくつか紹介していこう。
■アイテム合成
■採掘・昆虫採集
フィールドや牧場内には採掘および,昆虫採集ポイントが随所にあり,それぞれ採掘ハンマー,虫取り網を持っていると鉱石や昆虫を入手できる。鉱石は出荷箱で換金できるほか合成アイテムとして使用する。一方の昆虫は,ピエトロ王子の牧場にいる虫おじさんにあげるとお金がもらえるうえに,昆虫の種類に応じた数のスタンプを押してもらえ,スタンプが一定数溜まるごとにアイテムがもらえる。
■仲良くなれる特別な女の子達
ガラリランドの各地には,ガラリエルの祝福を受けた何人かの特別な女の子がおり,彼女達に話しかけたり,プレゼントをあげたりすると徐々に好感度が上がっていく。仲良くなるとピエトロ王子の牧場に遊びに来てくれ,収穫量が増えたり,レアな鉱石が採りやすくなったりといった特殊効果をもたらしてくれる。プレゼントできるのは収穫した作物か料理で,それぞれ好みがあるので,その子が好きなアイテムをプレゼントしよう。
「ポポロクロイス物語」と「牧場物語」が融合したわけだが,ガラリランド復活の鍵が牧場の解放であるなど,世界観やストーリーの部分から牧場要素が組み込まれているため,思っていた以上に違和感がない。王子であるピエトロが,自ら畑仕事や動物の世話をするのも,見知らぬ土地で生き抜くために必要なことであり,むしろ必然的な流れに感じられた。
また,BGMや宝箱を始めとしたアイテムのデザイン,ポポロクロイス王国にいる人々など,随所に散りばめられた懐かしい要素も非常に嬉しい。
今回はゲーム序盤のプレイということで,ナルシアや白騎士達との再会は実現しなかったが,彼らがこの先どういった経緯で仲間に加わるのか,ポポロクロイス王国はどうなってしまうのか気になるところ。この続きは,ぜひ自分の目で確かめてほしい。
ピエトロ王子の部屋にはブタの貯金箱も登場。いくらぐらい貯まっているのかな? |
かつてピエトロ王子のお供をしてくれていた兵士達は現在修行中ようだ |
「ポポロクロイス牧場物語」公式サイト
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