プレイレポート
LINE GAMEに登場した本格派3DアクションRPG「LINE レヴァナントゲート」は,シンプル操作ながら深い戦略性も併せ持つ作品だ
平和な島国を襲った悲劇。レヴァナントゲートに秘められた謎とは?
まか不思議な青い結晶の力によって平和が保たれていた,東の海の果てに浮かぶ島国「キュアノス」。あるときから人々は結晶の力を利用し,高度な文明を築き上げようとした。
しかし,それにより魔物達の住む冥界の扉が開いてしまい,王国はあっという間に壊滅。人々は「レヴァナントゲート」と呼ばれる石版に封じ込められてしまった。
プレイヤーとなる主人公は,大陸のさまざまな場所を回り,王国の復興と人々の救済を担うこととなる。
プレイヤーはまず,分身となるアバターを作成することになる。「名前」「性別」「顔」「肌色」「髪型」「髪色」の6項目をカスタマイズ可能で,顔や髪型はいくつか用意されているものから,好みのものを選ぼう。なお,一度決めると変更はできない。
その後,チュートリアルがスタート。ここである程度ゲームに慣れることができるはずだ。端末を横持ちし,画面下部のバーチャルパッドを使って操作するというのは,普段からスマホゲームで遊んでいるなら,違和感を覚えることもないだろう。
スマホ用に最適化された各種操作方法
初めての人でもまったく問題なし
移動は画面左下のバーチャルパッドをホールドし,進みたい方向にスライドさせる。細かい向き調整もできるので,この辺りはとくに不満を感じることはなかった。画面右下にはバトル関連のアイコンが配置されており,ミッション中はこれらを活用して魔物と戦うことになる。
いずれの操作もアイコンをタップするだけという,分かりやすい定番のユーザーインタフェースが採用されている。
NPCに近付くと攻撃アイコンが会話アイコンに変わり,それをタップすることで会話がスタート。チュートリアル終了後は,ガイド役の王女アリアに話しかけ,「シナリオミッション」を進めていくのが基本となる。
主人公の拠点には,装備を強化してくれる「工房」と,有料ポイント「ミスト」などを販売してくれる「闇市」という,二人のNPCがいる。少し寂しいが,シナリオを進めることでNPCは徐々に増えていく。
コンボ,ガード,回避,カウンター……
タップのみの操作ながら高いアクション性に注目
さて,バトルの操作方法についても触れておこう。バトル中は余計なインタフェースが排除され,画面左上にプレイヤーのLVやHPといった情報,右上にスコア,左下にバーチャルパッド,右下にアクション系のアイコンが表示されるという,かなりスッキリしたデザインになっている。
ミッションに挑戦すると専用マップへと自動的に移動。マップを回って魔物達を倒しながら,最奥部にいるボスを倒すことでミッションクリアとなる。ちなみに魔物に接近すると「ロックオンアイコン」が表示され,その魔物を攻撃できるようになる。ちなみにロックオンは,一定以上離れれば自動で外れる仕組みだ。
バトル時のアクションは,メインとなる「攻撃」,魔物の攻撃を防ぐ「ガード」,そして武器に設定された特殊攻撃「スキル」という3種類。いずれもタップすれば即発動する。
ちなみに,攻撃アイコンを連続でタップすると,主人公が対応したコンボを自動で放ってくれる。
ガードアイコンを長押ししていると,その間,防御ができる。なお,ガードアイコンを一瞬だけタップすると「回避」となり,任意の方向に回避行動が取れる。これにより,魔物の攻撃をすかして背後に回りこむ……といった戦略もとれる。
ちなみに魔物の攻撃が当たる寸前でガードをすると,「パリィ」となり,ダメージゼロで攻撃を受け流せるほか,強力な反撃が可能。常に狙うのは難しいが,ここぞというときには非常に役立つテクニックなので,ぜひともマスターしておきたい。
ただし,一度ガードするたびに画面左上の「ガードゲージ」が減少し,ガードゲージがなくなると「ガードブレイク」となって,一定時間ガード不可能となる。こうなるとパリィ自体も狙えなくなるので,バトル中は回避をうまく織り交ぜながら立ち回っていこう。
もう一つ,特殊なアクションとして,「バックスタブ」というものがある。これは魔物の背後を取った状態で攻撃アイコンをタップすることで発動できるアクションで,背後から強烈な一撃を叩き込むことができる。魔物は基本的に主人公のほうを常に向いているため,なかなか狙うのは難しいが,攻撃を回避したときやこちらに気付いていないときには積極的に狙っていきたい。
バックスタブが可能な状態になると,モンスターのロックオンアイコンが緑色に光るので,これを目安にしよう。成功すると魔物を大きく吹き飛ばせるので,追撃も容易だ。
武器種による属性とアクションの違い
何を装備するかで戦略も変化
本作には「剣」「槍」「斧」という三つの武器種が存在する。武器種によってリーチや攻撃を繰り出す速度が異なるのはもちろん,コンボのアクションも一変する。
また,各武器種には固有の「属性」が存在。剣ならば雷,槍ならば氷,斧ならば炎といった具合に分かれている。こうした属性以外にも,魔物の種族によっては「剣に弱い」「斧に弱い」といった性質があるため,挑むミッションの傾向をしっかりと把握し,適した武器を装備するように心がけたい。
各武器には特殊なスキルが備えられており,画面右側のスキルアイコンをタップすることでバトル中に発動できる。非常に強力かつ影響範囲も大きな攻撃が繰り出せるので,魔物に囲まれたときやボス戦では積極的に使っていきたい。
ただし1回のミッション中で使用できる回数に制限があるほか,一度使うと再使用まで一定時間待つ必要があるので乱発はできない。使用するタイミングは,しっかりと考えておきたい。
武器や防具は,工房で強化,進化させることができる。強化したい装備品と専用の「強化素材」を選択し,ゲーム内通貨の「コイン」を消費するだけの,簡単な手順だ。
強化素材は,魔物を倒したときにドロップアイテムとして手に入るほか,マップ内の宝箱などからも入手できる。手軽に入手できるので,強化はガンガン行うといいだろう。強化すると武器のレベルである「錬成度」が上がり,性能が上昇。より攻略が楽になるのだ。
進化も同様に「進化素材」とコインを消費するが,素材となる装備品は錬成度がMAXであることが条件になっている。そのため,進化を行うにはまず強化で鍛えることが必要不可欠。進化させるとさらに強力な武器へと変貌を遂げるので,メイン武器の錬成度がMAXになったらぜひとも進化させておきたいところ。
また,装備には「攻撃力強化」「ガード崩し」「特攻:サハギン」など,プロパティが付いていることがある。これによってより踏み込んだ戦略が立てられるので,プロパティにも注目しておこう。
LINEならではの機能も搭載
一方でスタミナ回復には難あり…?
LINE GAMEということもあり,LINEのフレンドを気軽に招待できるのも本作の特徴。マルチプレイにこそ対応していないが,プレゼントを贈り合ったりできるほか,ミッションにフレンドのキャラクターをアシストNPCとして同行させることもできる。
なお,各ミッションに挑戦するには「AP」(行動ポイント)が必要となる。ミッションごとにAP消費量が定められており,消費したAPは10分経つと1回復する仕組みだ(初期状態の最大APは10)。また,レベルアップ時にはHPやスキル,状態異常と同時にAPも全回復する。
このほか,APが足りない状態でミッションに挑みたい場合は,有料ポイントの「ミスト」を使って回復させることも可能だ(ミッション選択時のほか,闇市でも回復できる)。
本作は総じて非常に丁寧に作られており,グラフィックスやBGMのクオリティも高い。かなりオーソドックスな,古き良きアクションRPGを手軽に,1ミッションあたり5分程度と短時間ずつ遊べるように仕上げられた作品である。
爽快感や派手さ,多人数同時プレイなどを求めると,少々物足りく感じるかも知れないが,初めてRPGを触るという人やアクションが苦手な人でも気軽に楽しめることは間違いないだろう。そういう意味では,非常にLINE GAMEらしいタイトルも言える。
一方で,アバターのカスタマイズや称号,装備品コンプリート,さらには全ミッションのSランク達成など,やり込み要素もきっちり用意されており,長期にわたってこつこつ楽しめるゲームを求めている人にもオススメできる。
また,友達と一緒に攻略して,メッセージやLINEグループで盛り上がるというのも,一つの遊び方だろう。無料で始められるので,少しでも気になったなら,試しにプレイしてみてほしい。
「LINE レヴァナントゲート」公式サイト
iOS版「LINE レヴァナントゲート」ダウンロードページ
Android版「LINE レヴァナントゲート」ダウンロードページ
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