ニュース
AMD,「TrueAudio Next」を正式発表しSDK公開。GPUの演算ユニットでアクセラレーションできる,新世代の音場物理モデリング技術
TrueAudio,そしてコンボルーションリバーブについては,TrueAudioのテストレポート記事が詳しいので,興味のある人はぜひそちらを参照してほしい。
TrueAudio Nextは,AMDが用意しているVR向けSDK「LiquidVR」の一部という位置づけになる。また,Polarisマクロアーキテクチャの解説記事で明らかになっているとおり,従来のTrueAudioだと,一部のRadeon GPUが統合するDSP(Digital Signal Processor,デジタル信号処理に特化したプロセッサ)「HiFi EP Audio DSP」を利用することで実現していたのを,TrueAudio NextではRadeon Raysがシェーダプロセッサを起用して行う方式にあらためたのも,重要なトピックと言えるだろう。
AMDはTrueAudio Nextの正式発表にあたって,「空間的に,そして位置的に正確な音を,何百万人もの消費者に提供する能力を有しており,開発者の側では,そのアーティスティックなビジョンを達成するため,妥協することなくリアルな音をVRコンテンツに組み込めるようになる」と,そのメリットをアピールしている。
残念ながらTrueAudioは広がりを見せずに終わってしまったが,VR時代を見据えたTrueAudio Nextはどうなるだろうか。
GPUOpenのTrueAudio Next SDK配布ページ
- 関連タイトル:
TrueAudio
- この記事のURL: