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「信長の野望・創造 with パワーアップキット」の完成発表会が開催。シブサワ・コウ氏が開発中のエピソードを明かした会場の模様をレポート
発表会冒頭の挨拶では,コーエーテクモゲームス ゼネラル・プロデューサー シブサワ・コウこと,代表取締役社長 襟川陽一氏が,今回のパワーアップキットについて「『信長の野望』シリーズの中でも史上最大最強」であると力強くアピール。その象徴として,リニューアルしたオープニングムービーを披露した。なお,パワーアップキットでオープニングムービーを新たに作ったのは,本作が初めてとのことだ。
まずリアリティの面では,「関ヶ原の戦い」をプレイヤー自身が体験できることを目標に開発を進めたそうだ。具体的には,プレイヤーが盟主として複数勢力をまとめる「連合」コマンドと,配下に軍団を任せる「配下軍団制」が新たに導入された。
これらの導入により,信長の野望・創造をプレイする上での大きなポイントとなる「多面作戦」が,ゲームの進行に合わせて拠点単位から軍団単位,最終的に大名単位へとスケールアップしていくのである。
そのほか「朝廷」への工作および「密談」「内通」といった新たな調略要素の追加や,内政に「資源」の概念が導入され,「施設」の建設や「城郭設備」の拡張なども行われる。
ダイナミックの面では,「会戦」システムが刷新された。具体的には,部隊が自由に戦場を移動できるようになっており,部隊の方向概念や地形の高低差,城施設の利用などの要素も加わっている。
さらに広範囲の部隊が一堂に会して雌雄を決する「大会戦」システムも導入。これにより,関ヶ原の戦いのような大規模合戦の再現も可能となっている。
そしてドラマティックの面では,織田信長誕生前の時代を描いた「信長誕生」をはじめとする4本の新シナリオと,フリークエストシステム「戦国伝」が追加。それに伴い500名以上の武将が追加され,登場武将はシリーズ最多の1800名を数えることとなった。さらに,これも初の試みとして,徳川,毛利など4つの大名家に専用BGMが用意されている。
さらに会戦中には,イベントも発生する。たとえば関ヶ原の戦いを東軍でプレイすると,徳川家康に小早川秀秋を攻撃させる,というものが発生。これは史実のとおり,小早川秀秋に東軍へと寝返るよう催促するためのもので,成功すればカットシーンが再生される。逆に,イベントを無視して小早川秀秋を西軍に留めたまま,東軍の勝利を目指すというプレイも可能である。
発表会の後半では,襟川氏と小笠原氏,そして小山氏の3名によるトークセッションが設けられた。
トークの最初のテーマは,今回のパワーアップキットが,「信長の野望・創造2」になるかもしれなかったというもの。小笠原氏は,開発チームの実現したいことや「信長の野望・創造」のプレイヤーから寄せられたリクエストを盛り込んだ結果,パワーアップキットの範疇を超えてしまったとし,襟川氏に「創造2」にしてみてはどうかと相談したという。
一方,襟川氏は小笠原氏の言わんとするところを理解しつつも,シリーズ30年の歴史やファンの存在を重んじ,従来どおりパワーアップキットとして発売することを決めたと説明。またキャッチコピーを「史上最大最強」にしたのは,小笠原氏の「これまでのパワーアップキットとは一味違う」という思いを汲んだ結果とのことである。
加えて小山氏も,今回はオープニングムービーのリニューアルをはじめ,実質,続編を作るような作業となり,チーム一同,大変な思いをしたとこの1年間を振り返っていた。
続いてのテーマは,「SNSを通じたプレイヤーやファンとの交流」である。この施策は,2013年5月に「信長の野望・創造」が発表されたとき,小笠原氏が何を考え,どういった方針でゲームを開発していくのかを示すべくスタートしたもの。当初はTwitter上で行っていたが,のちに長い文章で説明できるFacebookに場を移したという経緯がある。
こうした取り組みに対して,襟川氏は「信長の野望」シリーズがプレイヤーやファンから寄せられたリクエストをもとに作を重ねていったと振り返り,多くの人の意見を聞けるのは大変ありがたいとコメントしていた。
また,信長の野望・創造 with パワーアップキットのアップデートやDLCについては,信長の野望・創造と同様に,随時行っていくという。とくに3月30日の「信長の野望の日」には,シリーズを支えているファンに感謝の思いを込めたDLCを企画しているとのことだ。
最後に,襟川氏がこれからの信長の野望シリーズについて言及した。それによると,シリーズ30周年記念の信長の野望・創造は,これからの30年のスタートであり,次回作のリリースはもちろんのこと,ファンとともに40周年を迎えたいとのことである。
また襟川氏は,シリーズ本編のほかにも,スマートフォン向けの「信長の野望 201X」や「ぐるぐるダンジョン のぶニャが」といった新たな展開にも期待してほしいとして,トークセッションを締めくくった。
「信長の野望・創造 with パワーアップキット」公式サイト
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