スマホゲームのセルラン分析（2023年8月3日～8月9日）。今週も1位は「Fate/Grand Order」。中国における4月～6月の収益ランキングも

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2023年8月3日～8月9日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	1	Fate/Grand Order	-26%	18%
2	2	モンスターストライク	-27%	10%
3	4	ブルーアーカイブ	-4%	19%
4	124	ONE PIECE トレジャークルーズ	1216%	2200%
5	26	勝利の女神：NIKKE	40%	226%
6	11	プロ野球スピリッツA	3%	24%
7	20	崩壊：スターレイル	17%	87%
8	5	ONE PIECE バウンティラッシュ	5%	-42%
9	80	ヘブンバーンズレッド	358%	621%
10	8	Pokémon GO	-11%	-19%
11	12	LINE：ディズニー ツムツム	-20%	6%
12	6	ウマ娘 プリティーダービー	61%	-45%
13	13	パズル＆ドラゴンズ	-5%	2%
14	7	ドラゴンクエストウォーク	-22%	-41%
15	46	Identity V	-2%	286%
16	17	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	20%	-6%
17	22	ロイヤルマッチ	8%	0%
18	16	荒野行動	8%	-27%
19	3	アークナイツ	-15%	-73%
20	9	原神	0%	-56%
21	18	パズルサバイバル	7%	-25%
22	25	放置少女	8%	5%
23	23	妖怪ウォッチ ぷにぷに	-37%	-26%
24	14	プロジェクトセカイ	0%	-51%
25	28	ガーデンスケイプ	-2%	2%
26	15	eFootball 2023	4%	-55%
27	24	三國志 真戦	-10%	-27%
28	10	ドラゴンクエストタクト	-34%	-69%
29	33	メメントモリ	107%	3%
30	50	Pokémon Sleep	-26%	49%
31	32	ホームスケイプ	1%	-6%
32	30	LINE ポコポコ	17%	-11%
33	55	Call of Duty: Mobile	-5%	54%
34	34	ブルーロック Project: World Champion	1%	-8%
35	49	ダダサバイバー	-5%	31%
36	19	あんさんぶるスターズ！！Music	7%	-57%
37	36	信長の野望 覇道	-18%	-11%
38	64	アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ	79%	66%
39	44	PUBG MOBILE	1%	11%
40	256	崩壊3rd	21%	850%
41	47	Age of Origins	17%	4%
42	112	陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン	6%	164%
43	43	にゃんこ大戦争	-7%	-13%
44	45	フィッシュダム	-3%	-12%
45	48	マフィア・シティ	2%	-13%
46	69	日替わり内室	6%	23%
47	40	グランブルーファンタジー	220%	-32%
48	66	トップウォー	32%	18%
49	21	七つの大罪 光と闇の交戦	-29%	-68%
50	102	マブラヴ：ディメンションズ	-33%	81%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1～25位の棒グラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　今週も1位は「Fate/Grand Order」（iOS / Android）だ。先週から8周年記念キャンペーンが続いており，前週比で18％収益を伸ばした。

モンキー・D・ルフィ 幻想的な白き姿

　「ONE PIECE トレジャークルーズ」（iOS / Android）は，先週の124位から順位を大きく上げて4位にランクイン。ギア5姿の「ルフィ」が新登場するスゴフェス（関連記事）を8月6日に開始したことが，DL数1216％増，収益2200％増という凄まじい結果につながった。
　このタイトルは，普段はTop50圏外となることが多いのだが，人気イベントで一気に順位を上げる傾向にあり，5月に9周年イベントがスタートした際にも，前週比1852％の増収で7位となっている（関連記事）。

　「ヘブンバーンズレッド」（iOS / Android）は，1.5周年記念キャンペーン（関連記事）を8月6日から実施し，前週比で621％の増収を達成。新ストーリーイベントや最大151連ガチャ無料イベントなどが開催され，水着姿のキャラクターも登場した。


　「崩壊3rd」（iOS / Android）は，前週比850％の増収で40位。8月3日にVer.6.8アップデート「踊る生と死」を実装し，新S級律者「死生の律者（ゼーレ）」を追加した。「崩壊：スターレイル」と「原神」も依然として順位が高く，miHoYoから3タイトルがTop50にランクインしている。

中国における4月～6月の収益ランキング

　今回は，中国における2023年4月～6月の収益ランキングを紹介しよう。前期（2023年1月～3月，関連記事）と比較したデータも併記しているので，参考にしてほしい。

順位	前期	タイトル	DL数の前期比	収益の前期比
1	1	王者荣耀	-9％	-2％
2	2	PUBG MOBILE	-31％	-33％
3	-	崩壊：スターレイル	-	-
4	3	原神	-26％	-37％
5	5	三國志 真戦	-24％	-18％
6	4	エギーパーティー	-67％	-22％
7	8	夢幻西遊	-18％	1％
8	9	チームファイト タクティクス	25％	8％
9	11	捕鱼大作战	-13％	31％
10	10	リーグ・オブ・レジェンド：ワイルドリフト	13％	-9％
11	-	合金弹头：觉醒	-	-
12	6	长安幻想	-48％	-42％
13	12	火影忍者	25％	8％
14	7	CrossFire: Legends	-5％	-60％
15	17	咸鱼之王	-10％	25％
16	124	原始征途	-48％	958％
17	26	三国志・战棋版	-12％	64％
18	116	超能世界	1010％	753％
19	20	开心消消乐	-7％	10％
20	-	天龙八部2	-	-
21	16	JJ斗地主	-43％	-10％
22	15	アークナイツ	-18％	-17％
23	13	爆走ドリフターズ	-12％	-36％
24	24	途游休闲捕鱼	-4％	7％
25	100	きらめきパラダイス	-46％	412％

1～25位の棒グラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　中国では，ほぼ全世界でヒットした「崩壊：スターレイル」以外に，2つの新作タイトルがランクインした。

　11位の「合金弹头：觉醒」は，SNKから「メタルスラッグ」シリーズのライセンスを受け，Tencentが4月17日に中国向けにリリースした横スクロール型のアクションシューティングだ。最近では「KOF」シリーズとのコラボも開催され，草薙 京が新英雄として登場した。


　20位の「天龙八部2」は，「パーフェクトワールド」で知られる完美世界が4月12日に中国向けにリリースしたMMORPG。金庸の武侠小説「天龍八部」を題材としたゲームシリーズの最新作となっている。


　このほか，順位を大きく上げたタイトルを2つ取り上げよう。

　16位の「原始征途」は，Giant Networkが3月17日から中国向けに配信中の2D MMORPGだ。前期比でDL数が48％減，収益が958％増となっていることから，前期末のリリース時にダウンロードしたユーザーが多く，それが今期の収益につながったと推測できる。ゲーム内容は，プレイレポートを掲載しているので，そちらを参照してほしい。


　18位の「超能世界」は，BINGCHUAN NETWORKが2022年8月に中華圏向けにリリースした放置系RPGで，新作というわけではなさそうだが，前期比でDL数が1010％増，収益が753％増と著しく成長していた。
　Sensor Towerの中国市場レポート（外部リンク）によると，4月のアップデートで広告に合わせて犬を救助するミニゲームを強調した結果，中国のApp Storeで4月に最もダウンロードされたゲームになったという。

ミニゲーム

メインゲーム

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