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関戸 剛氏の「FINAL FANTASY EXPLORERS」楽曲コラム最終回。あえてスタジオを使わずにレコーディングを行う理由は……
【最終回】『ついにこの日が…FFEXボスバトル楽曲大公開!?』
カップのアイスは1度に2個食べるのがデフォの関戸です。
さて〜名残惜しいですが・・・ついに最終回がやって来ました!今回は「ファイナルファンタジーエクスプローラーズ」(以下、FFEX)のボスバトル楽曲について触れてみましょう。ボスバトル楽曲はボスそれぞれに専用のものを用意してあります。ボスの数も相当多いのでこれがなかなか大変でしたが、どの楽曲も熱く盛り上がる仕上がりになっていますのでお楽しみに。
ボス楽曲はギターが入っているものあれば入っていないものもありまして、入っているものは前回のギターのお話のようにアンプによるマイク収録になっています。
サイレントスピーカーボックス
録音時に正規のレコーディングスタジオであれば防音ブースがあり大爆音を出せますが、FFEXに関しては自分の作業ブースにて収録を行っていますからそうもいかないところ。このため「サイレントスピーカーボックス」と言うものを使用しています。
ギターアンプはある程度大きな音を出さないと良い音がしないのです!
構造はいたってシンプルで、小型冷蔵庫くらいの箱の中にスピーカーとマイク2本が入っていて簡易密閉しているので音漏れを少なくできます。また2本のマイクはボックスの中にあるスピーカーの内側と外側の2つの違った方向に向いていて、ミキサー側のチャンネル切り替えのみで異なるキャラクターの音が収録可能になります。しかしながら元の音が大爆音だとそれなりに音は漏れますから周囲への気配りも必要です。良い子はマネをしないように!(笑)
では「な〜ぜ自分のブースで収録するのか?」大変すばらしい質問です。スタジオ収録にはそれならではの醍醐味があって楽しくクオリティーも申し分ないのですが、収録時間が限られておりまして、たまたま思いついたアイデア、新しい音作りなどを試していると「あらまぁ、もうこんな時間!」とおっさんなのにシンデレラのように靴をおいて帰らなくてはならなくなってしまうことも…?
ブース収録ですとこういった時間の制約からはほぼ解放されます。また普段のリラックスした雰囲気で収録することも可能になりますし、お財布にも優しいわけで…。(笑)そう言ったいろいろな理由で今回はブース収録を行っています。
ギターの音色にもこだわりがあるのですが、いま使っているアンプだけでは微調整が困難なため「ブースター」というものでそれを補っています。今回は既製品のブラックのものとカスタマイズされたキットから自分で組み立てたシルバーの2台を使い分けています。「ブラック」は音がスカッとタイトに輪郭がシャキーン!「シルバー」は音がドスッ!と太くなるイメージです...あくまでもイメージ(笑)。それでは実際に「ボス1楽曲」を聴いて確認してみましょう!
ブースター
ちなみにこの楽曲中では左右で鳴っているバッキングギターを「ブラック」のブースターで収録しています。
さて4週連続でお届けいたしましたFFEX音楽制作の裏側、いかがでしたでしょうか?
「もう、ぜーんぜんダメ!」とか「なんじゃこりゃ?」などご感想などございましたら申し訳ありませんがリアル独り言で、「もう最高ーー!!」「FFEX絶対買うぜーーっ!!」などのご感想はこちら(Twitter@TsuyoshiSekito)までお願いします(笑)。
普段はなかなか見ることが出来ない音楽制作の隠れた部分ではありますので、これでみなさんも立派なエクスプローラーだ!!これより先はぜひゲームでお楽しみくださいませ!それではまた〜。
・・・あっ!もちろん本編に収録する楽曲は、まっだまだあります! 召喚獣の数だけボスバトル曲があるわけです。多くのフィールドがあればフィールドの曲もそれだけあります。この召喚獣、このフィールドだとどんな音楽なんだろう?と想像しながらこれからの最新情報をお楽しみください!ありがとうございました〜。
「FINAL FANTASY EXPLORERS」公式サイト
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