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キャラクターを奪い合う! 賛否両論を前提としたサバイバルアクション「LET IT DIE」の気になるところに直撃したインタビューをお届けしよう
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印刷2016/12/22 00:00

インタビュー

キャラクターを奪い合う! 賛否両論を前提としたサバイバルアクション「LET IT DIE」の気になるところに直撃したインタビューをお届けしよう

ゲームの原点を思い出せる厳しさと面白さ


4Gamer:
 それにしても,条件はあれど他人が作ったファイターを奪い取れるというシステムは印象的です。

画像集 No.033のサムネイル画像 / キャラクターを奪い合う! 賛否両論を前提としたサバイバルアクション「LET IT DIE」の気になるところに直撃したインタビューをお届けしよう
新氏:
 そこはLET IT DIEのチャレンジで,熱い部分ですね。スタッフの間でも開発中は賛否両論だったんですよ。

4Gamer:
 ああ,そうなんですね(笑)。

新氏:
 大事に育てたキャラクターが奪われるなんて,最近のゲームならNGですからね。

森下氏:
 スタッフから「キャラクターを奪われたら,プレイヤーはそこで止めてしまいますよ」という意見が上がったことも事実です。

4Gamer:
 それだけプレイヤーにとってはショッキングな出来事ですし……。

新氏:
 そうですね。プロトタイプを作ったときに,実際に僕が育てたファイターを奪われたんですが,これまでに無かったくらいに大きく感情を揺さぶられました。衝撃を受けると同時に,「これはいいぞ!」という手応えが得られたんです。

4Gamer:
 感情を揺さぶることができる,という手応えですね。最初にこうしたアイデアが出てきたとき,社長として,どう思われたのでしょう。

森下氏:
 いや,そもそもこのアイデアは僕が出したものですから。スタッフはドン引きでしたね(笑)。

4Gamer:
 ドン引きですか(笑)。しかし,いろいろな意味で最近のオンラインゲームのセオリーからは外れていまよね。PvPがスポーツライクになっていくなかで,悔しさを原動力にしたPvPを提唱するだけならまだしも,キャラクターが奪われるわけですから。

森下氏:
 スポーツ的なPvPもあっていいと思います。でも,それを僕らが作る必要がないですよね。だから,あえて感情を揺さぶるものを目指したんです。多くの人に遊んでもらいたいと思いつつ,だからといって波風が立たないものを作るのではなく,賛否があること前提のものを作ろうと。

4Gamer:
 やはり最近のガンホーといえば,「パズドラ」シリーズなど全年齢向けの作品が多いイメージなんですよ。しかも,多くの人に遊んでもらうことが重要なF2PタイトルでCERO Z指定というのはかなり思い切ったなと……。

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森下氏:
 最初からZというつもりではなくて,もともとD指定くらいを考えていたんですけど,やるなら振り切ろうぜと。それに,グラスホッパーと組んで作るということも大きかったです。個人的にはゴア表現が好きなわけではないですし,得意としているのも少年の成長を描くようなゲームですから。しかし,グラスホッパーの作風にCERO Aのレーティングは噛み合わない。やるなら中途半端なことはしたくないんですよ。

4Gamer:
 なるほど。つまり,ガンホーとグラスホッパーで作る意味がある作品にしたかったと。

森下氏:
 そうです。おかげで,敵をゾンビにして,過剰な表現,笑いの要素も入ったLET IT DIEならではの「ポップ・ゴア」とでもいうべき表現が生まれました。
4Gamer:
 陰湿な残虐さではなく,カラッと明るいゴア表現ということですね。

森下氏:
 ちなみに,ゴア表現は欧米版と同じ内容で,日本版でだけ規制がかかるようなことはありません。

4Gamer:
 ということは,ゴア表現などの調整で欧米に比べてサービス開始が遅れたというわけではなかったんですか。

森下氏:
 実は日本ではZ指定のF2P作品という前例がなく,年齢認証の都合上,Z指定作品を無料でダウンロードしてもらうことができないんです。この件も含めて,さまざまな方面への調整のためサービスが遅れることになりまして。結局,最初に100円で購入してもらうというプロセスが必要になりました。

4Gamer:
 あー,なるほど。

森下氏:
 ですが,その分はちゃんと有料アイテムの「デスメタル」がついてきます。

4Gamer:
 そこは仕方のない部分もありますし,有料アイテムがついてくるのであれば受け入れられるとは思うのですが。
 では,Z指定の作品を作るということで,手法や気持ちの上での変化はありましたか?

森下氏:
 CERO Aの作品を作っているときも,Zの作品を作っているときも,作る上での基本的な考え方は同じです。ただ,「パズドラクロス」とLET IT DIEでは気持ちを切り替えていますね(笑)。

4Gamer:
 ゴア的な描写があると,どうしてもそこだけをクローズアップしたゲームなのではないか……と想像する人も多いのではないかと個人的には思うのですが。

森下氏:
 LET IT DIEについては遊び,つまりゲームシステムの部分が先に生まれていますから,そういうことはないですね。
 そこからF2Pとしてのシステムを整えて,開発する上ではゲームシステムとゲームデザインを重視し,グローバル市場をターゲットとしたアクションということで,冒頭でも話したように60フレーム動作を厳守しています。グラスホッパーの面々だけでなく,ガンホーやゲームアーツのスタッフも投入しましたし。

4Gamer:
 では,F2PタイトルとしてのLET IT DIEにおいて大事な部分とは?

森下氏:
 繰り返しになってしまうんですが,“課金しないとゲームが進まない”,Pay to Winにならない仕組みの構築です。LET IT DIEはあくまでアクションゲームなので,弊社の「パズドラ」と同様に“プレイヤーがうまくなっていくこと”を主体としています。
 例えば,すごく強いチームで挑んでも,腕がないと使いこなせませんよね。LET IT DIEでもそのあたりは同様です。ただ,みんなアクションゲームがうまい訳ではないので,救済措置としてのコンティニュー課金を導入しているという考えです。課金要素を入れるにしても“どこで救済できるか”という観点だったりしますね。

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塔の中でやられると,保険会社「ダイレクト・ヘル」の営業レディ,「瀬戸 際子」がコンティニューの営業に訪れる
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有料アイテム「デスメタル」を支払うとコンティニューできるが,断ると死亡して「ヘイター」化。次のプレイでは,生前の装備を持った強敵として登場する

4Gamer:
 あくまで,プレイヤーがゲームの腕前を上げていく体験を楽しむものであるということですね。開発中はスタッフからどんな反応がありましたか?

森下氏:
 本当に賛否両論でした(笑)。先日も,ウチの社員から「このゲームは本当にひどいと思います! 塔から脱出しようと思ったら倒した敵が生き返っていて,やられてしまいました。もう怖くてプレイしたくありません!」という抗議の声が上がって。

4Gamer:
 そうした声を聞いて……?

森下氏:
 “よし!”と思いましたね(笑)。

4Gamer:
 手応えを感じた(笑)。

森下氏:
 感情を揺さぶれたわけです。「行きはよいよい,帰りは怖い」という,ローグライクにおける重要なところを表現できていた,ということでもありますから。

4Gamer:
 今だと,プレイヤーから抗議が来たら萎縮してしまう開発も少なくないと思うんですよね。

森下氏:
 開発スタッフの中ですら賛否両論ですが,現在のゲームと比べて,昔のゲームは難しかったと思うんですよね。

4Gamer:
 確かに,今より厳しかったですね。

森下氏:
 例えば,複雑な条件で出現する隠しアイテムを集めるようなゲームを,攻略wikiもないような状態で,不確かな噂に振り回されながら遊んでいたじゃないですか。

4Gamer:
 一方で,難しさに全力で挑んでいくところに,面白さもありましたね。

森下氏:
 もう一度,ゲームの原点的なところを思い出そうじゃないかと。LET IT DIEを遊んだ人からは「どこか懐かしいところがある」と評価していただくことも多いんです。昔を知らない若いプレイヤーさんが遊んでも,新鮮だし楽しいと思えるはずですよ。

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4Gamer:
 まずは,最初に感じるかもしれない難しさを乗り越えてほしいですね(笑)。では,最後にメッセージをお願いします。

新氏:
 フルプライスのゲームに負けないクオリティと,それ以上のボリュームがあります。遊べばとにかくハマるゲームです。F2PかつZ指定ということで,いろいろなチャレンジが詰め込んでありますので,まずは遊んでみてください。繰り返しになりますが,日本版では年齢確認の意味合いもあって,最初に100円をいただく形になっていますが,ちゃんとその分の有料アイテム「デスメタル」が付いているのでご安心ください。ぜひ,ダウンロードして遊んでください!!

森下氏:
 これからも新たな武器を追加したり,さまざまなアップデートを続けますし,イベントも行います。これに加えて抗争システムは,プレイヤーさんの行動自体がイベント的に楽しめる仕組みになっているので,いろいろと活性化していくと思います。ひと言で……“みんな,遊んでくれよな!”。

4Gamer:
 本日は,ありがとうございました。

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 2017年1月22日には,豪華キャストが登場するというプレスカンファレンス「LET IT DIE ジャパンプレミア」が予定されている。ここでの新情報にも注目したい。なお,このジャパンプレミアの直後に,ロックイベント「LET IT FES」が開催される予定だ(関連記事)。
 今回,このジャパンプレミアとLET IT FESに,4Gamer読者からセットで10名を招待できることになった。ジャパンプレミアに関しては,本作がCERO Zということもあり,18歳未満は入場できない(※入場には,当選チケットと18歳以上である証明書が必要になる)。また,LET IT FESは4歳以上が入場可能となる。その点を注意したうえで,下のリンクボタンから応募してほしい。


■応募要項
  • プレゼントに応募するには,下記のリンクから応募フォームへ進み,項目に記入して送信ボタンをクリックしてください。重複応募は当選を無効とさせていただく場合がございます。
  • 締め切りは,1月5日(木曜)23:59になります。
  • 応募時に,住所や電話番号などの個人情報を入力する必要はありません。当選者には,後日個別にメールで連絡いたします。応募時に入力されたメールアドレスの不備で当選メールが届かない場合,当選は無効とさせていただきます。なお,応募時に入力されたメールアドレス以外への連絡はできませんので,あらかじめご了承ください。
  • 発送は宅配便または普通郵便にて行いますが,長期不在や受け取り拒否,不着などの場合は,当選を無効とさせていただく場合があります。
  • 応募・発送は,日本国内在住の方に限らせていただきます。
  • 当選チケットの譲渡(転売・オークション出品を含む)をしないことが応募・当選の条件となります。譲渡が明らかになった場合,該当チケットではイベントに入場できない場合があります。
  • LET IT DIE ジャパンプレミアの入場には当選チケットと18歳以上である証明書が必要になります。
  • チケットの発送日の指定や本人確認,当選の結果などについてのお問い合わせには一切お答えできませんので,ご了承ください。

「ジャパンプレミア」「LET IT FES」チケットセット10名分に応募する


■LET IT FES注意事項
本イベントの参加には、事前のチケット購入(2000円)および会場内のワンドリンクオーダー(500円)が必要です。
入場は4歳以上の方に限らせていただきます。チケットをお持ちであっても、3歳以下の方は入場できません。
また、未成年の方は、必ず保護者の同意を得た上で、中学生未満の方は、保護者同伴で参加するか、保護者の方と必ず連絡がとれる状態で参加してください。
チケットをお求めの際には、各種注意事項が掲載されていますので、ご確認ください。
開場前や混雑時は、屋外でお待ちいただく場合があります。天候や気候対策の衣類などをお持ちください。
イベント会場では、運営スタッフや各種報道関係スタッフ等により、撮影または取材要請される可能性がございます。
それら撮影された写真、映像、取材に応じていただいた際の記事(文章)は、主催者の運営する各公式サイト、または各種報道媒体を通じて公開される場合があります。
イベント当日、お客様自身の故意・過失により事故や損害が発生した場合、主催者は一切の責任を負いません。
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