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[TGS 2019]「レインボーシックス シージ」国際親善試合で世界トップレベルの強豪と戦った「父ノ背中」の選手5人にインタビュー
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印刷2019/09/15 13:35

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[TGS 2019]「レインボーシックス シージ」国際親善試合で世界トップレベルの強豪と戦った「父ノ背中」の選手5人にインタビュー

 東京ゲームショウ2019,2日目の2019年9月13日,国際展示場第11ホールのe-Sports Xステージにて,「レインボーシックス シージ」PC / PS4 / Xbox One)(以下,R6S)で世界トップレベルの実力を誇るチーム「Fnatic」と,日本のトップチーム「父ノ背中」による国際親善試合が行われた。

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「レインボーシックス シージ」公式サイト


 今回の親善試合は,1マップごとに12ラウンド制で勝敗を決め,先に2マップを先取した側が最終的な勝者となるレギュレーションだ。最初に選ばれたマップはクラブハウス。最初の6ラウンドはFnaticが攻撃側,父ノ背中が防衛側を担当する。

Fnaticのメンバーは,VIRTUR選手,RIZRAZ選手,LUSTY選手,ACEZ選手,MAGNET選手。迎え撃つ父ノ背中側は,けんき選手,ダステル選手,BEESUN選手,Apple選手,かっきー選手という構成だ
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 試合が始まると,Fnaticの統率の取れた攻勢に対し,父ノ背中はやや対応が遅れ気味で,全6ラウンドの防衛を1度も成功させることができない。

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 7ラウンド目から攻撃側にまわった父ノ背中は,かっきー選手の粘りによって最初の攻撃を成功させるも,続く8ラウンド目の攻撃には失敗。クラブハウスでの戦いは7対1でFnaticが制す結果となった。
 続く2マップ目はカフェ・ドストエフスキー。今度は父ノ背中側が先攻だが,Fnaticの厚い守りをなかなか崩せない。6ラウンド目にいたっては,建物内に一切入れない展開となった。結局攻撃に成功したのは2回だけで,2対4と苦しい状況で折り返すことに。

顔に緊張感がにじむ,けんき選手
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かっきー選手(左),Apple選手(右)も真剣な面持ち
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ダステル選手(左)はうつむきがちだった。BEESUN選手(右)は終始マイペースな様子

 再び防衛側となった父ノ背中は,今度はFnaticとほぼ互角の戦いを繰り広げるも,6ラウンド目までの差を覆すことができない。こうしてカフェ・ドストエフスキーでの戦いは,7対5でFnaticの勝利となった。結局Fnatic側は1マップも落とすことなく,今回の勝者となった。

 その後はFnaticと父ノ背中のチームメンバーをシャッフルしたエキシビションマッチがスタート。ここでは先程までとはうってかわって,普段の試合では見られないような楽しい動きが続出。それまでは張り詰めていた観客席のテンションも一変し,随所で笑いが起こっていた。

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 その後に行われた表彰式のあとは,会場の出口で両チームの選手達が観客を見送り,今回の親善試合は幕となった。イベント終了後,父ノ背中の選手に今回の試合の感想などを聞くことができたので,その模様をお伝えして,記事の締めとしたい。

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父ノ背中の5人が感じた,試合の感触は?


4Gamer:
 父ノ背中の皆さん,素晴らしい試合をありがとうございました。ただ,せめて1マップ取るところを見てみたかったです。

かっきー選手:
 いや,1マップどころか,最後まで試合をひっくり返してやろうと思っていたんですが……力およびませんでした。

ダステル選手:
 自分があと一歩なんとかできていれば,というところからやられてしまうことが多くて,そこが大きな反省点です。

Apple選手:
 相手のFnaticとは日頃からクラン戦などで試合をしていている関係で,こちらが勝つこともあったんです。ただ今回はオフライン戦ということもあって,そこでの練度の差が出たというか。相手が一枚上手でしたね。

BEESUN選手:
 今回はクラブハウスとカフェ・ドストエフスキーで戦いましたが,そのマップピック自体は自分達の思惑どおりだったんです。とくにクラブハウスでは,Fnaticに勝てると踏んでいたのですが,フタを開けてみたら……まあ大変なことに。

けんき選手:
 オンラインとオフラインでは戦略が大きく変わってくるところがあって,僕らのプレイの基盤は,やはりオンラインなんですね。今回はオフラインだったので,(実況や観客の歓声などで)敵の足音が聞き取りにくく,索敵能力が下がってしまいました。その影響で,普段のプランをいつもどおりに遂行しようとしても,それが通らない。そこに気づくのに時間がかかってしまったのが,クラブハウスでの敗因です。

BEESUN選手:
 ただ,「カフェは次やったらどっちが勝つか分からんぞ!」と言いたいですね(笑)。

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4Gamer:
 Fnatic側のプレイで印象的だった部分というと,いかがでしょうか。

けんき選手:
 ドローンの使い方です。準備フェーズの段階で,オブジェクト周辺の守りを固めてから前に出るこちらの方針がバレていて,いい場所にドローンを仕込まれていました。足音が聞きにくい状況でそれをやられると,得られる情報的に圧倒的に不利になってしまう。いい位置にドローンを仕込まれた場合の戦い方をするか,そもそも前に出ない戦い方をするかのどちらかだったと思うんですが……厳しい展開でした。

BEESUN選手:
 このゲームは相手の意識の外から攻めるのが強いわけですが,今回は相手のドローンの死角を縫って裏に回ろうとしても,全部その動きを読まれてしまい,正面からやらざるを得なくなってしまった。とくにクラブハウスは辛かったですね。

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4Gamer:
 死角を縫っているつもりが,動きをコントロールされていたと。

Apple選手:
 クラブハウスでは最初から3ラウンド落としてしまったので,防御拠点から離れて遊撃する位置などを考えるうちに,今度はラッシュ(開始直後から防衛拠点へ奇襲をかけること。相手の遊撃が多いときにとくに有効)を仕掛けられてしまって。常にこちらの意表を突いてくるんですよ。

ダステル選手:
 一方で,堅実でもあるんです。相手のリスクのある侵攻を狩ろうとしても,それがオトリで別の相手にやられてしまう。リスクある行動の裏には,必ず意図があるというか,本当にいやらしかった(笑)。ぜひ真似ていきたいです。

かっきー選手:
 うちのチームはアンブッシュ(奇襲)が得意なプレイヤーが多いのですが,それを徹底的にドローンで潰された感があります。Fnaticがポイント近くに詰める頃合いには,多少ドローンを失っていようと,ちゃんと人数有利を作っている。本当に堅実な戦い方でした。

4Gamer:
 ちなみに,エキシビションではチームをシャッフルしてプレイしていましたが,彼らは味方になると頼もしいものですか?

けんき選手:
 そこは「『R6S』はチーム戦だな」と感じる部分で,言葉の問題でコミュニケーションがうまくいかない分,そうでもないんですよ。また観客の皆さんに楽しんでもらうため,あえてラフなプレイをしている感じもあったので(笑)。

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ダステル選手:
 ヴィラで,吹き抜けを皆でラペリングした場面は楽しかったですね。

一同:
 あああ(笑)。

ダステル選手:
 あれは自分にはない発想だったので,面白いことを考えるなあと。

4Gamer:
 Magnet選手がガラフック(フックガンのようなガジェット)が使えない窓に憤っていたのも面白かったです(笑)。

けんき選手:
 まだ実装されたばかりですからね。僕らも「あの場所で使えないの?」と思いましたから。ただ当たり前ですけど,敵味方ともにトップレベルの選手なので,端々にうまさを感じるプレイは多かったですよ。うちのダステル選手も,めちゃめちゃ強かったです。

ダステル選手:
 ホントに?(笑)

けんき選手:
 プレッシャーから開放されているからか,すごくいい動きだった(笑)。……とまあそんな感じで,エキシビションでは仲間のいい部分が見られたのもよかったですね。

4Gamer:
 では最後に,記事を読んでいるファンへのメッセージをお願いします。

けんき選手:
 なかなか結果が残せていない時期が続いていて,ファンの皆さんには不安な思いをさせているかもしれません。ですが努力だけは変わらず続けていますので,そこは裏切ることなく,勝利を目指して戦っていくつもりです。末永く応援していただければと思います。

BEESUN選手:
 けっこう言われちゃったなあ,言うことが残ってない(笑)。頑張っていきますので,応援よろしくお願いいたします!

Apple選手:
 今回は世界のトップと戦って2対0で負けちゃいました。でもそれを糧にして,プロリーグ後半も最後まで戦っていけたらなと思います。応援よろしくお願いします。

ダステル選手:
 チームを引っ張っていける実力を,いつか身に着けたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

かっきー選手:
 このチームで長く「R6S」をやってきましたが,最近はFnaticやEUのトップチームなど,本当に強い相手とオフラインで試合できる機会もあり,大きな刺激を受けています。それを糧に,今後も頑張っていきたいですね。

4Gamer:
 ありがとうございました。

プロチーム「父ノ背中」公式サイト

プロチーム「Fnatic」公式サイト

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