［E3 2015］「レインボーシックス シージ」のTerrohuntモードを試遊。AIとは思えないさまざまなアクションに注目

　Ubisoft Entertainmentが，2015年10月15日の発売を予定している「レインボーシックス シージ」（PC / PS4 / Xbox One）。E3 2015会期前に開催されたプレスカンファレンスでは，プレイヤーがAIのテロリストと戦う「Terrohunt」モードがアナウンスされたほか，ハリウッド映画界でも名女優として名高いアンジェラ・バセットさんの配役が発表されている。

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「レインボーシックス シージ」公式サイト

　Terrohuntモードといえば，「Rainbow Six: Vegas」シリーズにおいて，そのリアルなシチュエーションや，チャレンジ性の高さから人気のあったモードだが，今作では最大5人での協力プレイに対応している。
　また，これまでに表立って情報が公開されてきたPvPモードとは異なり，TerrohuntモードではAIのテロリストが数十人規模で登場するのが特徴となっている。


　E3のイベントブースでプレイアブル展示されていたTerrohuntモードは，コートジボワールにあるフランス大使館を占拠したテロリストグループ“White Masks”を鎮圧していくという内容になっていた。
　プレイヤーチームは，屋外から内部へ潜入して大使館内に設置された2つの爆弾を解除したのち，館内のありとあらゆる場所から押し寄せてくるテロリストを，1人残らず血祭りに上げていくことになる。


　E3のブース内では，見ず知らずのプレイヤー同士が組むというシチュエーションになるので，それを考慮してか，ゲームの難度は下げられていた様子だが，それでも爆弾を解除してからテロリスト側の波状攻撃が始まると，否が応でも「こっちからウヨウヨ来てるよ！」などとコミュニケーションを取らざるを得ない状況に追い込まれてくる。
　今回は5人で協力できたのでなんとかクリアできたものの，1人で挑戦しようという場合は相当タフな展開になることが予想され，Rainbow Six: Vegasシリーズと同様に，チャレンジングなモードに仕上がっていることは間違いなさそうだ。


　Terrohuntモードは，今回試遊できた「Disarm Bombs」のほかに，「Hostage」「Extraction」「Terrohunt Classic」という4つのミッションが用意され，合計11種類のマップで楽しめるという。ちなみに，Terrohunt Classicとは，Rainbow Six: Vegasシリーズでフィーチャーされていた，いわゆるオリジナル版のTerrohuntモードのことだ。
　ゲームデザイナーのアンドリュー・ウィッツ（Andrew Witts）氏によると，マップをロードするたびにゲームの開始地点が異なるだけでなく，強化ドアや鉄条網といったテロリスト側の防御アイテムの設置場所も変わるという。テロリスト達もそうした状況に順応した反応を見せるなど，AIは相当賢いようだ。
　実際に今回の試遊においても，爆弾の奪還を試みるテロリスト達が壁を爆破して突入を試みるといった行動をしており，AIとは思えないさまざまなアクションでプレイヤーを驚かせてくれるはず。

「レインボーシックス シージ」のゲームデザイナーの1人であるUbisoft Montrealのアンドリュー・ウィッツ氏

　もともと「レインボーシックス シージ」は，e-Sportsを意識したゲームになっているため，PvPモードにおいてもチーム内での円滑なコミュニケーションや，リーダシップの存在は必要になってくると思われる。このことについてウィッツ氏は，「当然ながら，こうしたゲームに不慣れな人や，ほかのプレイヤーとのボイスコミュニケーションを好まないプレイヤー，もしくはそうした環境にないプレイヤーもいることは想定しています」と話していた。
　ウィッツ氏によると，本作には「マーク＆ピン」という名称のシステムが用意されており，特定の場所にマーキングして仲間を誘導するといった，視覚的なコマンドの入力が可能だという。

　また，ウィッツ氏は塵や煙などの表現をリアルにするHavokの最新技術を採用していることも本作の大きな特徴の1つに上げている。そのため，コンシューマ版のフレームレートは30で固定とのことだが，グラフィックスの演出面においても妥協のない作品になりそうだ。

　海外で9月24日に実施予定のオープンβテストに，国内から参加できるのかどうかは不明だが，ユニークなミリタリーシムを楽しめる新作だけに，今後の続報もしっかりとチェックしておきたい。

「レインボーシックス シージ」公式サイト