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Android総合ベンチマーク「PCMark for Android」がメジャーアップデートで64bit対応
新バージョンは,64bit Armアーキテクチャに対応する新テストを導入したのが大きな特徴で,64bit CPUを統合したSoC(System-on-a-Chip)が主流となった現状に則したものと言えよう。
新テストは,総合テストとなる「Work 3.0 benchmark」(以下,Work 3.0)と,ストレージ性能テストとなる「Storage 2.0 benchmark」(以下,Storage 2.0)の2種類で構成されており,いずれのテストも64bit命令をサポートするとのことだ。なお,新テストは,既存のテストであるWork 2.0やWork 1.0,Storage 1.0とは互換性がないため,スコアの比較は行えない。
細かく見ていくと,Work 3.0は,Webブラウジング,ビデオ編集,テキスト編集,写真編集,データ編集といったアプリケーションの利用を想定したテストシークエンスを実行して,端末の処理性能とバッテリー駆動時間を計測するものだ。基本的には従来のWork 2.0と変わらないが,各テストシークエンスが64bit対応になったという理解でいいだろう。
一方のStorage 2.0は,内蔵ストレージおよびmicroSDカードなどの外部ストレージに対する逐次読み書き,およびランダム読み書き性能の計測と,データベース管理ソフト「SQLite」を利用したデータベースの読み書き性能計測を行う。これも既存のテストを64bit対応にしたものであるようだ。
今回のアップデートに合わせて,旧テストとなったWork 2.0とWork 1.0,Storage 1.0,そしてComputer Visionは,PCMark for Androidから削除された。Computer Visionは,端末の画像認識や文字認識性能を計測するという,いかにも今どきのテストだったので,削除されたのは少々意外だ。
ともあれ,Android端末を新しく導入したときは,PCMark for Androidで性能を調べてみるのもよさそうだ。
「PCMark for Android」ダウンロードページ
ULの当該プレスリリース(英語)
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