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Intel Z890搭載マザーボードがGIGABYTEからも登場。AIベースの簡単オーバークロック機能が見どころだ
AI処理を用いて最適化した自動オーバークロック機能「AORUS AI SNATCH」といった特徴を備えている。
ラインナップと税込のメーカー想定売価は以下のとおり。
- Z890 AORUS MASTER:ATXマザーボード,10万9800円
- Z890 AORUS PRO ICE:ATXマザーボード,7万6800円
- Z890 AORUS ELITE X ICE:ATXマザーボード,6万3800円
- Z890 AORUS ELITE WIFI7:ATXマザーボード,5万2800円
- Z890M AORUS ELITE WIFI7 ICE:MicroATXマザーボード,4万4800円
- Z890M AORUS ELITE WIFI7:MicroATXマザーボード,4万2800円
- Z890I AORUS ULTRA:Mini-ATXマザーボード,6万5800円
ハイエンドモデルとなる「Z890 AORUS MASTER」は,オーバークロック用途も考慮した18+1+2フェーズ電源回路や,大型のVRMヒートシンクの採用などが特徴の製品だ。
今回のGIGABYTE製Z890搭載マザーボードにおける特徴のAORUS AI SNATCHとは,GIGABYTE側で収集したオーバークロックの情報をもとに,各種設定を自動で作成して適用することにより,ユーザーの環境に最適化した設定で動作させられるという機能だ。オーバークロックと言えば,CPUやメモリに供給するクロックや電圧,メモリのタイミングといった細かい設定を詰めていく作業が必要だが,そうした手間を大幅に省けると,GIGABYTEはアピールしている。
GIGABYTEではそのほかにも,基板設計やUEFI(BIOS)設定の最適化にも,AIを活用しているとのことだ。
また,4基あるメモリスロットのうち2つが,ステンレス製のシールドで覆われた「メモリ UD スロット D5」になっているのも,Z890 AORUS MASTERの特徴である。金属製シールドでスロットを強化したことで,5000回以上の抜き差しに耐えるようになったそうだ。基本的には強度を高めるためのシールドだが,信号の劣化も抑制できるという。
高速化によって,これまで以上に温度が高くなるメモリモジュールを冷やすために,メモリ冷却専用の小型クーラー「DDR Wind Blade」を備えるのも,Z890 AORUS MASTERとZ890 AORUS PRO ICEの特徴でもある。メモリモジュールに斜め上から空気を当てるクーラーで,GIGABYTEの調べによると,メモリモジュールの温度を最大10℃冷やせるという。
なお,DDR Wind Bladeの動作設定は,GIGABYTE製品の統合設定ソフト「GIGABYTE Control Center」で行える。
背面には10GBASE-T対応有線LANポートを備えているほか,Wi-Fi 7およびBluetooth 5.4に対応するアンテナも付属する。このアンテナは,これまで一般的だったねじ込み式プラグではなく,「WIFI EZ-Plug」という着脱が容易なプラグを採用するのが特徴だ。
また,背面にThunderbolt 4ポートも2つ備えているのもポイントである。
「Z890 AORUS PRO ICE」は,製品名にICE(アイス)とあるとおり,白い基板が見どころのATXマザーボードだ。
GIGABYTE製Z890搭載マザーボードの中では上位に位置付けられる製品で,16+1+2+1フェーズ電源回路の採用や,シールド付きのメモリスロット,メモリ用小型クーラーといった特徴など,Z890 AORUS MASTERに同等,あるいは準ずるスペックを有している。背面には5GBASE-T対応有線LANポートを備えるほか,Wi-Fi 7にも対応。Thunderbolt 4ポートも2つ備えている。
白いマザーボードとしては,「Z890 AORUS ELITE X ICE」という製品も登場した。
スペック的には,Z890 AORUS PRO ICEをやや安価にしたような構成で,シールド付きメモリスロットやメモリ用小型クーラーは省略している。有線LANポートは2.5GBASE-T対応で,背面のThunderbolt 4ポートは1ポートだ。
日本で人気のMicroATXやMini-ITXタイプのZ890搭載マザーボードも登場した。
MicroATXタイプとしては,白い基板の「Z890M AORUS ELITE WIFI7 ICE」と,黒い基板の「Z890M AORUS ELITE WIFI7」がラインナップされている。
スペック的にはZ890 AORUS ELITE WIFI7のMicroATX仕様といったところで,電源回路も12+1+2+1フェーズ仕様である。Thunderbolt 4ポートはないが,USB4(≒Thunderbolt 3)ポートを背面に備えている。
GIGABYTEのマザーボード製品情報ページ
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