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パーツの付け外しや配線のしやすさに配慮した次世代CPU対応マザーボードをGIGABYTEが披露
ブースで目立っていたのは,製品名に「ICE」が付いた白色モデルだ。ゲーマー向けの「AORUS ELITE X ICE」やオーバークロッカー向けの「AORUS TACHYON ICE」は,メモリスロットこそ黒いものの,そのほかのコネクタは白で統一されており,白色PCを自作したいという人に喜ばれそうだ。
また,クリエイター向けの「AERO G」は,PCIeスロットの配置を見直した。従来よりもスロットの間隔を空けることで,2枚のグラフィックスカードを装着しやすくなった。ゲームの処理と配信の処理を分けたい場合や,多画面環境を構築したい場合などに有効だろう。
裏配線仕様のマザーボードをGIGABYTEも製品化
そのほかにもGIGABYTEは,基板の背面にコネクタを設けた裏配線仕様のマザーボード「B650E AORUS STEALTH ICE」を展示していた。裏配線仕様のPCパーツは,2023年の「COMPUTEX 2023」でASUSTek Computer(以下,ASUS)が発表(関連記事)して以降,さまざまなメーカーが手掛けている。とくに統一された規格名はないので,各メーカーがそれぞれ独自の名称を付けており,GIGABYTEでは「STEALTH」ブランドで展開するようだ。
B650E AORUS STEALTH ICEは,電源回路のヒートシンクと基板の下半分を覆う大きなカバーにより,表面はかなりシンプルだ。一方の背面には,電源コネクタやUSBのピンヘッダなどを実装している。
PCケースに組み込むと,単純な見栄えの良さだけでなく,ケース内のエアフローが大きく改善するので,冷却性能の向上も期待できそうだ。
個人宅や小規模オフィスに向けたAI学習用ワークステーション
GIGABYTEブースで,目玉となっていたのは,一般消費者向けの製品よりも,AIの学習処理をターゲットとした「AI TOP」というソリューションだ。
AI TOPは,個人宅や小規模オフィスでも導入できる比較的小型なワークステーションやデスクトップPCでも,AIの学習処理を行いやすくするというものである。
ハードウェア面では,最大4枚のグラフィックカードを搭載できるように,マザーボード上のPCIeスロットの配置を最適化したうえで,グラフィックカード自体も小型化するといった工夫を盛り込む。
ソフトウェアでは,コマンドラインを使わずに,マウス操作で学習処理の設定を行える「AI TOP Utility」や,AIによるチャット形式で学習処理の方法をコーチングしてくれる「AI TOP Tutor」など,PCにそれほど詳しくないという人でも利用できるようになっている。
なお,小型のグラフィックカードや高耐久のメモリモジュールなど,普通の自作PCユーザーにも需要はありそうだが,これらの単体販売は予定していないという。一般的なワークステーションと同じく,システム全体を法人向けに納入という形になるとのことだ。
GIGABYTE公式Webサイト
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