日本一ソフトウェアは本日(2014年7月31日),同社が8月7日に発売を予定している
「真 流行り神」(
PlayStation 3/
PlayStation Vita)の最新情報として,本作の
「恐怖へのこだわり」を公開した。
本作は,
「万人が“怖い”と思えるようなホラーゲーム」を開発のテーマにしており,テーマ実現のために細部まで恐怖が徹底的に追求されているという。イラスト一枚だけでも怖いと感じるよう制作されたグラフィックス,流血や寄生虫が蠢く音など恐怖を煽るSE(効果音),プレイヤーキャラクターの恐怖がプレイヤーに直結するような演出など,身の毛もよだつような表現がふんだんに盛り込まれている。
また,本作に収録されるシナリオ
「CASE7:監禁」「CASE8:拷問」が公開されたので紹介しよう。後者はゲーム内のテキストとなっているので,一足早く恐怖を味わいたい人は必見だ。
恐怖へのこだわり 〜グラフィック〜
「真 流行り神」のグラフィックは“イラスト一枚だけでも怖い”と思わせるように作成している。
ラフの段階から、そのイラストの持つ怖い部分が伝わってくる。
ラフ画 女性の後ろから迫りくる無数の手と黒い靄。ラフ画の段階から、その緊迫感や禍々しさが伝わってくるように作成している。 |
完成版 この世のものならざるナニカ。完成版では一本一本の腕がはっきりしていることもあり、女性を引きずり込もうとしている明確な意思が感じられる。 |
電流を人体に直接流すイベントイラストの行程。ラフ画の段階では、具体的な情報は少ないものの、この者の悲痛な叫びが恐怖を煽るように描かれている。
ラフ画 |
彩色段階 |
完成版
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「流行り神」特有の雰囲気作り
ゲーム内のイラストには全て、「流行り神」特有の雰囲気を表現するために、イラストとして完成した後に特有の加工をする。
下の背景イラストの場合、壁や床、ドアに微妙な陰影やシミがあるように見える。
こうした小さなこだわりが「真 流行り神」独特の空気感をつくっている。
イラストとして完成した背景 |
実際のゲーム内の背景 |
恐怖へのこだわり 〜音〜
「流血」、「出血」のSE
「真 流行り神」では“血”にまつわる様々な音に注力している。
ゲーム内には「流血」や「出血」といった“血”に関係するSE(サウンドエフェクト)が40種類以上収録されている。
その他にも「寄生虫が蠢く音」や「人間が人間に噛み付く音」といった特殊なSEも豊富に搭載している。
「環境音」へのこだわり
ゲーム中ではBGM以外の「環境音」についても注力している。
例えば、真夜中の山林で逃亡者を捜索する場面においては、「無線が飛び交う音」や「虫の音」、「鳥の鳴き声」といった様々な音がでており、独特な雰囲気を作り上げている。
恐怖のこだわり 〜演出〜
主人公の感覚を中心とした演出
プレーヤーは主人公の北條紗希の視点で、次々と起こる事件を追い、恐怖に立ち向かう。
よって、プレーヤーがゲームに入り込めるよう、ゲーム内の演出は紗希の視点、感性を中心としたものが多くなっており、紗希の“恐怖”がプレイヤーの“恐怖”に直結できるように演出が組まれている
主人公が眠らされ、監禁された部屋で目覚めるシーン。
「定まらない視点」、「結像しない視界」といった状況を背景をぼやけさせることで演出している。
「動き」のある演出
本タイトルはこれまでの「流行り神」シリーズでは少なかった、「動き」による演出を数多くとりいれている。
イベントイラストやカットインイラストを動かすことで、緊張感のある物語が展開される。
腐敗が進んだ3人の死体を暗闇で発見するイベント。
死体のイラストを動かすことで、主人公の動揺や恐怖といった感情を表現しており、それがこちらまで伝わってくるような演出をしている。
恐怖のこだわり 〜ルート構成〜
あらゆるジャンルの恐怖
“何が怖いか”、“何に対して恐怖を感じるか”というのは人によって異なるため、「真 流行り神」では殺人、悪霊、監禁、洗脳、蟲、等のあらゆるホラージャンル取り入れている。
ブラインドマン編
ブラインドマン編は「人間の怖さ」をテーマとしたルート。
このルートでは「目をくりぬかれた死体」や「狂人の暴走」といった“人間”にまつわる物語が展開される。
悪霊編
悪霊編は文字通り、悪霊の恐怖を描いたストーリー。
もし、悪霊を恐れる心が悪霊を生んだとするならば、簡単に悪霊の存在を否定することはできない、といったある意味「流行り神」らしいルートである。
死臭編
死臭編は猟奇殺人の恐怖を描いたルート。
テキストやイラストも凄惨な内容となっている。
下のイベントイラストの人はまだ、“死んではいない”状態である。
寄生虫編
寄生虫編は生きた人間の体を食らうおぞましい蟲が襲いかかるルート。
主人公紗希の周りの人間が次々と犠牲になるが、どうすることもできず、ただただ逃げ惑うストーリーが展開される。
シナリオ紹介
本報では、狂気に満ちた人間による暴走を描く「生贄編」と拷問による恐怖を味わう「洗脳編」のご紹介をします。
CASE7:監禁
目を覚ますと、携帯も荷物もなくなっている。
部屋の戸を開けると、男がビデオカメラを回しながら見張っていて、
紗希を外に出させまいとしている。
状況を切り抜けようと、大声を出すも、別の男がやってきて腹を殴りつける。
さんざん暴行を加えた後、男たちは部屋から出ないように注意して去っていく。
翌朝。紗希は自分が監禁されていると思い至る。
そして、再び睡眠約を飲まされ、眠らされてしまう。
目を覚ますと、紗希は手足を拘束されて仰向けに寝かせられていた。
側では二人の男が、先端のとがった刃物類を研いでいる。
二人は人間を解体するビデオの撮影準備をしていた。
CASE8:拷問
※実際のゲーム内のテキストを用いてご紹介いたします。
「ぎぃぃいやぁああああああアアアアアアぁッ!」
スイッチを入れるたびに苦痛で呻く。
その唸りが耳の奥にこびりついて気持ち悪い。
胃の中まで握りつぶされるような悪寒。喉の奥までザラつくような感覚。
良心の呵責も凄まじいものがある。
何故こんな……?どうしてこんな……?何故わたしが……?
わかってる、屈したのだ。この痛みに、拷問に。自分がやられたくないから……。
これは……不正でしょう? 何から何まで!
違法行為だ。そう、犯罪。絶対に告発できる。するべき……?
頬が熱い。ぼろぼろと私は涙をこぼしている。