ニュース
「ThinkPad」30周年記念のスマートフォン「ThinkPhone」発表。ThinkPadとの連携やセキュリティ機能が特徴
ThinkPhoneは,今後数か月以内に米国,欧州,中南米,中東,オーストラリアおよびアジアの一部の国で発売されるとのことだが,日本での販売予定や世界市場における価格は明らかになっていない。
Lenovoのスマートフォンビジネスは,日本国内でも販売している「Motorola」ブランドと,中国などで販売されているLenovoブランドの二本立てとなっている。今回の発表は,Lenovoがプレミアムブランドと位置付けるThink(あるいはThinkPad)を冠したうえで,LenovoおよびMotorolaのトリプルブランドとなる製品だけに,その品質やスペックが注目される。
Lenovoによると,ThinkPhoneは,Motorolaのモバイル製品におけるノウハウと,Lenovoによる企業向けサービスの組み合わせにより,強化されたセキュリティやパワフルかつプレミアムなスペック,象徴的なデザインなどを提供することで,最新のThinkPad製品とシームレスな統合を行うそうだ。
ThinkPadとの連携機能として,「Think 2 Think」を搭載しており,近くにあるThinkPadとWi-Fiで接続したり,ドキュメントや写真などのシームレスな転送,通知の一元化,ThinkPad側から直接Androidアプリを開くなどの連携を行えるという。
ハードウェアスペックとして公開されているのは,「Snapdragon 8+ Gen1」を搭載すること。パネルサイズが6.6インチで,解像度はFHD+(※数字は未公開)になること。大容量バッテリーの搭載により,36時間以上のバッテリー駆動時間があること。出力68Wの「TurboPower」充電器が付属しており,わずかな充電時間で1日分の駆動時間を確保できることなどが挙げられている。
カメラ機能の光学的なスペックは未公開だが,約5000万画素のセンサーを搭載するそうだ。
筐体は,軽量アラミド繊維や航空機グレードのアルミニウム合金製フレーム,化学強化ガラス「Gorilla Glass Victus」などを使った設計により,1.25mの高さからの落下にも耐えられ,アメリカ国防総省が定める軍用規格「MIL STD 810H」認証を得ているという。また,防水防塵機能は「IP68」認証を受けている。
ThinkPhoneは基本的にビジネスユースの製品で,「ThinkShield」と呼ばれるセキュリティプラットフォームを用いて,企業が独自の管理ソリューションに基づいた機器の管理を行えるという。さらに,SoC(System-on-a-Chip)とは独立した「Moto Keysafe」を搭載することで,セキュリティ層を強化するそうだ。
また,Microsoftとのパートナーシップにより,出荷時点で「Microsoft 365」「Outlook」「Teamsモバイルアプリ」などがプリインストールされるという。
Lenovo公式Webサイト
4GamerのCES 2023記事まとめページ
- 関連タイトル:
ThinkPad,Miix,YOGA
- この記事のURL: