2Kは,Gearbox Softwareとの共同開発によるFPS
「ボーダーランズ プリシークエル」(
PlayStation 3 /
Xbox 360)を,
本日(2014年10月30日)発売した。価格はいずれも6300円(税別)。CEROレーティングはD(17歳以上対象)となっている。
本作は,RPG要素を含んだシステムとトゥーンレンダリングのビジュアルなどで人気となった「ボーダーランズ」シリーズの最新作。今回は惑星パンドラの“月”が舞台となっており,過激なガンアクションを低重力空間でも繰り広げることになる。
「ボーダーランズ」(
PC /
PlayStation 3 /
Xbox 360)と
「ボーダーランズ2」(
PC /
PlayStation 3 /
Xbox 360)の間をつなぐストーリーが展開する形となっており,ボーダーランズ 2の敵役にして愛すべき嫌われ者「ハンサム・ジャック」が,いかにして冷酷な暴君へと変容していったかを描くなど,多くのファンから注目されている作品だ。
今回は,発売に合わせてハンサム・ジャックとは一体どんなヤツなのか,といった情報が公開されている。プレイ前に,キーパーソンとなる彼の情報を頭に入れておこう。
■Who is he?(ジャックはどんな男?)
ハイペリオン社(パンドラの資源に目をつけた企業のひとつ)がパンドラを開拓するにあたって、エルピスが鍵となるに違いない―ヘリオス・プロジェクトの主任であるプログラマー、ジャックはそう考えていた。ジャックは巨大な基地の設備を使って、ヴォルトの秘密を解き明かすチャンスを得ていた。彼は根っからの皮肉屋であり、好かれる人間とは言えない。
ジャックの仕事への熱意やハイペリオンへの忠誠心は疑いようもないが、自分の方が賢いという態度がにじみ出ているのか、なにかと上司を神経を逆なですることが多い。
■Unassuming Jack(暴君もかつては下っ端…)
近い将来、パンドラの暴君となる自称「ハイペリオンのCEO」、ハンサム・ジャックについて詳しく知る者はあまりいない。彼はかつて、ハイペリオン社のプログラマーとして働いていた。しかし上司たちは彼を軽視し、名前をろくに覚えようともせず「ジョン」と呼んでいたのである。当時のハイペリオン社の会長は、ジャックが会社のために命を落としてもなんとも思わなかっただろう。
■Good or Evil?(善か悪か?)
大悪党のジャックもただの人間だ。これはゲーム中ヴォルト・ハンターが倒れた彼を蘇生しなければならないシーンにも表れている。ザコの兵士に追い込まれるジャックを助けることによって、凍てついたヴォルト・ハンターの心に憐れみが芽生えたのかもしれない。この時彼に手を差し伸べなければ、ヴォルト・ハンターは苛烈な戦いに身を置かずに済んだだろう…。
ハンサム・ジャックは、ハイペリオン社への忠誠心に支えられ、自分に従う者のための楽園を作り出そうとしている。ヴォルト・ハンターはそんな彼の愛(あるいは狂気)に魅入られて一緒に戦うことになる。脱出ルートが次々と爆破されていく中、ジャックの宿敵ザーピドン大佐率いる謎の部隊からヘリオス宇宙ステーションを守るために…。
■Poor ol’ Jack(ジャックの末路)
作中、大勢の兵士を相手に 1 人で奮闘する姿や、ヴォルト・ハンターを月面に逃がすために基地に残る姿を見ていると、ジャックは実はいい人なのでは? という気持ちになるはずだ。しかし正気を失いイリジウムを盗もうとした彼は、顔に大きなヴォルト・シンボルを焼きつけられてしまう。こうしてジャックは「ボーダーランズ 2」登場時のよう
に顔に仮面を縫いつけることになったのである。
■Where does your legion lie?(君は誰の味方だ?)
プレイヤーはジャックの歪んだ過去と狂気への道のりを知った上で、パンドラの危機を救うため彼と協力できるのか? 今作はただのシューティングゲームではなく、なにが「善」で、なにが「悪」かという葛藤を描くゲームでもある。善人が悪人のように振る舞い、悪人が善人のように振る舞う中、いったい誰を信じるべきなのだろう?