連載
入った者は帰ってこられない。それが新宿駅……。スマートフォン向け「新宿ダンジョン」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第494回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
都庁,歌舞伎町,高層ビル群など,多数の名所が集まる東京の顔,新宿。そこに人々を運ぶJRや私鉄,地下鉄の各線が入り乱れる新宿駅は悪名高き“ダンジョン”であり,初めて来た人は十中八九迷ってしまうだろう。本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,そんな新宿駅を本当にダンジョンに見立てたRPG「新宿ダンジョン」(iOS / Android)を紹介しよう。
iOS版「新宿ダンジョン」ダウンロードページ
Android版「新宿ダンジョン」ダウンロードページ
プレイヤーはひとりの勇者となり,広大なダンジョン「新宿駅」をさまよい歩く。東京都庁にあるといわれるお宝を目指し,実際の新宿駅をもとに作られたダンジョンを踏破するのが目的だ。操作は画面左下に表示された仮想パッドを使った移動のみだが,ゲーム中ではさまざまなトラップや謎が仕掛けられている。行き交う人々や駅員さんの姿がない新宿駅を,たった一人で攻略しなければならないのだ。
ただ奥を目指すだけとはいえ,階段や柵,壁といった障害があり,さらには改札もプレイヤーの行く手を阻む。ダンジョン内のどこかにある「切符」を手に入れればその切符の色に対応した改札をくぐれるようになるので,まずは切符探しから始めよう。とはいえ新宿駅にはいくつもの改札があるので,すべての切符を見つけるのはそう簡単ではない。
さらに,ダンジョンにはスライムや幽霊といったモンスターも登場。スライムは色に対応した剣を持っていないと倒すことができず,幽霊は接触すると入り口まで戻されてしまう。どちらも戦闘のような要素はないが,探索にはかなり迷惑な存在なので,なるべく遭遇したくないところだ。
切符を手に入れると一気に行動範囲が広がる。この辺りの仕掛けは実にRPG的 |
スライムは倒さない限りそこを通ることができない,お邪魔キャラ |
仕掛けを作動させるため,ときには回り道する必要がある |
序盤で手に入る「地図」を使えば,ダンジョンの構造を確認できる。とにかく広い! |
また,西口や南口などといったダンジョン内の“出口”にあたる部分には星のアイコンがあり,触れると「チェック」として記録される。これらのチェックや「にじのしずく」というキラキラ光る小さなアイテムなどがすべてデータとして残るので,これらのコンプリートを狙うという楽しみ方もいいだろう。「フリーモード」では仕掛けがない状態で自由に新宿駅を探索できるので,実際の地図としても使える……かもしれない。
新宿駅に足を踏み入れたことがないという人もぜひ本作をプレイし,魔窟とまで呼ばれる広大さをぜひ体感してほしい。これをクリアするころには新宿駅マスター! ……になれるかどうかは定かではないが,少しは理解が深まるかもしれない作品。ほかの駅で作られた続編も見てみたいなぁと思う今日この頃だ。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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(C) UeharaLabo
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