イベント
[E3 2015]主人公は“何”から逃げているのか。Frictional Gamesの新作ホラーADV「SOMA」のプレイアブルデモがE3会場で公開
Frictional Gamesといえば,「Penumbra」や「Amnesia」など,物語性を重視したホラーゲームを得意とするデベロッパだ。そんな同社のノウハウがふんだんに盛り込まれているというSOMAはまた,同社初のコンシューマ機参入作品としても注目を集めている。
SOMAの舞台となるのは,かつて何らかの事故が発生したと思われる海底の研究施設「Photos-2」だ。アドベンチャーゲームということで,世界設定やストーリーに関する詳細は明かされていないが,E3 2015にあわせてトレイラーが公開されたので,以下に掲載しよう。
「イベント会場は明る過ぎて嫌だね。本当は周囲を真っ暗にして遊んでほしいゲームなんだ」とクリフォード氏は語っていたが,確かに今回のトレイラーおよびデモプレイでは,Frictional Gamesお得意の尖った恐怖演出を確認することはできなかった。とはいえデモプレイでは,今にも崩壊しそうな施設内の探索シーンや,生物なのか機会なのか判断できない“何か”に遭遇する場面などを,インゲーム映像として確認できている。
ちなみに,クリフォード氏によれば,もしゲーム中に敵と遭遇しても反撃はできず,逃げたり隠れたりする必要があるとのこと。このあたりは,同社製ゲームの経験者なら何となく予想できたところだろう。
個人的には,壁の崩壊に巻き込まれて動けなくなっている作業ロボットが,自分が人間であるかのような調子で話していたシーンが印象的だった。この研究施設で起きている事件の真相を暗示しているような気がするのだが……。詳細については,今後の情報公開に期待したいところだ。
冒頭でも紹介したように,SOMAは,PC及びPlayStation 4向けに2015年中のリリースが予定されている。ソニー・コンピュータエンタテインメントが開発している仮想現実対応型ヘッドマウントディスプレイ「Project Morpheus」に対応すると面白そうなゲームだが,クリフォード氏は「VRゲームを作るなら,そのゲーム環境を考慮した最善なシステムやストーリーを用意したい」と話していたので,現時点での対応予定はなさそうだ。本作に注目している人は,部屋の明かりを落としてプレイできる環境を整えつつ,SOMAの発売を楽しみにしていてほしい。
「SOMA」公式サイト
4GamerのE3 2015記事一覧ページ
キーワード
(C)Frictional Games
(C)Frictional Games