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NVIDIA,Tegra K1搭載の開発キット「Jetson TK1」を192ドルで提供開始。日本での発売日は未定
Jetson TK1については,GTC 2014でのレポート記事を参照してほしいが,簡単にいえば組み込み分野向けの開発キットであり,これを使ってTegra K1搭載タブレット端末やゲーム機を作るためのものではない。
しかし,開発者向けキットが登場してきたということは,小規模とはいえTegra K1の量産が始まったとも考えられる。そうであるなら,Tegra K1を搭載したタブレット端末の登場もそう遠い話ではなさそうだ。
NVIDIA公式Blogでの当該ポスト(英語)
世界初のモバイル用組み込みスーパーコンピュータが提供を開始
http://blogs.nvidia.com/blog/2014/05/01/power-to-people/
Jetson TK1開発キットの提供が始まりました。組み込み用のアプリケーションや機器が開発できる世界初のスーパーコンピュータです。我々の周りにデジタルテクノロジを組み込むことができるのです。
キットを注文すれば、Jetson TK1開発ボード、ACアダプタと電源コード、フラッシング用USBケーブル、開発の参考となるNVIDIAのクイックスタートガイドが届きます。
Jetsonの中核となるのはTegra K1です。今年になって発表されたTegra K1は、プログラマブルなコアが192個用意されており、300ギガフロップス以上ものコンピューティング・パワーが得られます。コアのアーキテクチャはKeplerで、世界トップクラスのパワフルなスーパーコンピュータにも採用されているものです。
そのため、使いやすく、Keplerベースのワークステーションやスーパーコンピュータに広く普及している並列処理のプラットフォーム、CUDAからTegra K1のパワーを余すところなく引きだすことができます。
それはまた、Tegra K1に使えるアプリケーションがすでにいろいろと揃っていることも意味します。つまり、Jetson TK1は、ロボティクス、医療、セキュリティ、自動車、防衛などのアプリケーションにコンピュータビジョンやCUDAを応用できるすばらしい開発プラットフォームなのです。
すぐに開発を始めましょう。詳しくはこちらをご覧ください。開発者向けのNVIDIAブログ、「Parallel Forall」に書かれたJetson TK1の記事もご覧ください。もちろん、いますぐ、NewEggかMicrocenterから注文していただくのもいいでしょう。価格は192ドル、つまり、コンピューティング・コア1個あたりわずか1ドルとなっています。