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グリー,Supercellとの間に発生した特許侵害に関する声明を発表。2016年には話し合いでの解決も提案
Supercell社との間の特許紛争について(グリー公式サイト)
1月23日に掲載した記事でもお伝えしたが,Supercellは,スマートフォンアプリ「クラッシュ・オブ・クラン」(iOS / Android)からレイアウトエディタを,準備ができ次第削除することを発表済み。これは,グリーとの係争に関わる措置だ。
本日,グリーから発表されたリリースによると,同社は,クラッシュ・オブ・クランや「クラッシュ・ロワイヤル」(iOS / Android)含め,Supercellが日本で配信するゲームアプリにおいて,グリーが保有する特許を侵害されている可能性があることを発見したという。
2016年9月,Supercellにそのことを伝えるとともに,話し合いでの解決を提案したものの拒否され,ゲームアプリの配信がそのまま継続されたことで,やむなく,一部の特許に対し使用差し止めの仮処分を東京地方裁判所に申し立て,損害賠償請求も順次提訴してきたとのこと。
また,Supercellの判断で,クラッシュ・オブ・クランならびにクラッシュ・ロワイヤルの一部機能が停止され,プレイヤーに不便が生じている点については「大変残念に考えております」とし,Supercellがグリーとの話し合いに応じて両社間で適切な合意がなされ,事態が解決されることを願っているとまとめられている。
なお,本件についてグリーに問い合わせを行ったところ,下記のような返答をもらえたので掲載しよう。
−−今回公式サイトで発表されたことは,双方にとってネガティブとも取れる話題ではありますが,もう少し詳しい背景を教えてください。
弊社としては,2社間で話し合いの上解決されることが望ましいと考えていましたが,昨日のSupercell社のお知らせが発表されて以降,多数のお問い合わせが発生しており,その中には誤解を招く内容も多数含まれていることから,見解を表明することにしました。
ゲーム業界では,特許となった各社のアイデアを尊重しあい,必要に応じてクロスライセンスしたり適切な対価を支払ってライセンスを受けるなどの対応が広く行われています。そうすることで互いのアイデアを尊重しつつ自由なゲーム設計ができ,お客さまに楽しい体験を提供できると考えているからです。
都度の発表はしておりませんが,グリーも大手ゲーム会社様とのクロスライセンス契約をしてきておりますし,当社としては常に窓口を開いていますので,このようなことは話合いで解決することが,お互いにとってもお客さまにとっても一番良いことだと考えています。
グリーとしましては,Supercell社に対して金銭に限定するわけではなく,ビジネス上の取り組みなども選択肢としたうえで双方で話し合うことを提案していましたが,一切交渉に応じなかったので,交渉のテーブルについてもらうために昨年の申し立てを起こしたという次第です。
※2018年1月25日22:00追記
これを受けグリーは,Supercellの主張に対して,弊社の理解と異なる内容があるため補足するとし,さらなるコメントを上記リリースに追記している。
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(C) 2012 Supercell
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(C) 2016 Supercell Oy
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