連載
ポチポチゲーに飽きた人へ。スマートフォン向けハック&スラッシュRPG「騎士とドラゴン」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第431回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,戦闘に重点が置かれたRPG「騎士とドラゴン」(iPhone / Android)を紹介する。プレイヤースキル次第で,適正レベル以上の高難度ダンジョンも攻略可能なバトルシステムや,完成度の高いドットグラフィックスが特徴だ。
プレイヤーは1人の騎士となり,伝説のドラゴンや魔王を倒すため旅に出ることになる。
マップ上に存在するダンジョンは,いくつかの階層に分かれており,各階層のボスを倒すことで次の階層が開放されていく。そして最終階層のボスを倒せばクリアとなり,次のダンジョンに挑戦できるようになる。
なお,ダンジョンへ挑むには「げんき」が必要だ。げんきは,ダンジョンや階層によって消費量が異なり,時間の経過かレベルアップで回復する。
さて,本作最大のポイントであるバトルについて解説していこう。バトルはターン制となっており,プレイヤー1人に対して複数のモンスターが襲いかかってくるなど,不利な状態で始まることが多い。
しかし,モンスターは数ターンに1度しか行動できないのに対し,プレイヤーは毎ターン行動できるので,勝機は十分にあるはずだ。なお,各モンスターの左上には,数字が表示されており,これが0になると行動を起こす。
騎士が取れる行動は「攻撃」「ガード」「休憩」の3種類。これらの要素に大きく関わるのが,武器を使用するために必要なポイント「AP」だ。
「攻撃」は,手持ちの武器でモンスターにダメージを与えられるというもの。クエストには,他のプレイヤーに武器を借りる「レンタル」を含め,最大3種類の武器が持ち込める。
盾を構える「ガード」は,モンスターの攻撃時に使うと,大幅にダメージを減らせる。通常のガードだけでなく,モンスターの攻撃と重なるタイミングでガードできれば「ジャストガード」となり,ダメージが大幅に軽減し,APが少し回復するほか,完璧なタイミングならば「ミラクルガード」になり,HPが回復するうえAPが全回復する。
そして,「休憩」は1ターンを消費して,APを少しだけ回復するというものだ。
APは,最大値が10となっており,モンスターを倒せば少し回復するものの,基本的には消費する一方だ。モンスターの行動ターン数をよく見ながら休憩のタイミングをうかがおう |
理論上,すべての攻撃をミラクルガードでしのげれば,どんな敵でも倒せる。ただし,ミラクルガードのタイミングはかなりシビアなので,実際にやろうとすると相当難しい |
さて,攻撃を行うために必要な「AP」は,武器についている「スキル」によって消費量が異なり,軽めの攻撃ならば消費量は少なく,一撃のダメージが大きいスキルならば消費量が多くなる。
また,スキルは武器ごとに固定されておらず,ランダムで付与される点も見逃せない。例えば,同じ武器でもまったく異なるスキルがついている場合がほとんどで,スキル自体にも「レア度」が存在する。よりレアで強力なスキルがついた武器を求めてダンジョンに潜る,これぞハック&スラッシュの魅力といえる。
バトル面では,武器にいくつかのスキルが付与されている場合,バトル中にスキルを使用できる順番が決められているのがミソ。最初のスキルを使うと,次のスキルのみ使用可能になり,そのスキルを使用すると,また次のスキルのみ使用可能に……といった感じで,スロットマシンのリールのように,使用できるスキルがローテーションしていくのだ。
弱点属性で敵を攻めることも大事だが,本作には「ピヨ力」という要素があり,これを活用して戦うのも非常に効果的。敵は,HPの下に「PPゲージ」というものを持っており,プレイヤーから攻撃を受けると溜まっていく。これが満タンになるとピヨり(気絶)状態となって,3ターンの間,行動不能となる。
しかも,ピヨり中は,騎士の攻撃がすべてクリティカルヒットになり,与えるダメージが大幅に上昇。そのうえ攻撃をするたびに騎士のAPが少し回復するという,プレイヤーにとっては,まさに絶好のチャンスとなるのだ。これにより,たとえ相手に有効な武器ではない場合でも,このピヨりを意識して立ち回るだけで大きく戦局を変えられることもある。
なお,ピヨり状態から復帰したモンスターの行動ターン数はリセットされるので,敵の行動ターン数よりも早くピヨらせられれば,相手に何もさせることなく圧倒することも可能だ。
さて,駆け足で本作の基本的な部分を紹介したが,これら以外にも,武器の合成や進化,コンボ,ガチャ,期間限定のイベントなど,多数のお楽しみ要素が用意されている。こうした部分については,ゲーム内で順を追って説明してくれるので,興味のある人は実際にゲーム内で確認してみよう。
スキルの選択やガードシステムなど,プレイヤーが関与できる部分が適度に用意されており,一度味わうと病み付きになってしまう本作。「ポチポチするだけのゲームには飽きた」「でも,片手で遊ぶくらいが丁度良い」,そんな人はぜひともプレイしてみてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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