プレイレポート
[G-Star 2016]クリフBが手がけるチーム対戦FPS「LawBreakers」は,スピーディなアクションがとにかく気持ちいい
本作は,「Unreal」シリーズや「Gears of War」シリーズなどで知られる“クリフB”ことクリフ・ブレジンスキー氏が率いるデベロッパ,Boss Key Productionsが開発中のFPSだ。大規模な天変地異によって重力変動が発生した世界を舞台に,法を守る「Law」と犯罪者集団「Breakers」の2グループに分かれ,5対5のチーム戦を繰り広げるタイトルとなっている。
今回の試遊台では,マップ内にある3つの拠点を巡って争う「TURF WAR」というモードがプレイ可能だった。拠点周辺の敵を排除して一定時間確保すると自軍に1ポイントが入り,一度確保した拠点は一定時間どちらのチームも確保できない状態となるので,次に争いが始まる拠点を予想して転戦していくというのが,基本的な進行となる。最終的に,13ポイントを先取したチームの勝利だ。
今回使えたキャラクターは,LawとBreakersそれぞれ4体。各キャラクターにはロール(役割)が指定されており,今回は機動性の高い「ヴァンガード」,アサルトライフルによる射撃が強力な「エンフォーサー」,高い体力を持つ「タイタン」,近接攻撃に秀でた「アサシン」が用意されていた。
試遊のプレイフィールを率直に言ってしまうと,(最近聞かなくなった言葉のような気はするが)“スポーツ系FPS”のスピード感で展開される「Overwatch」だ。
先に述べたとおり,TURF WARでは拠点を巡って争うことになるのだが,マップが狭く拠点間の距離が短いうえ,全体的にキャラクターの移動速度が速いので,拠点から拠点へとめまぐるしく移動することになる。
また,一度確保した拠点をそのまま守る意味があまりないので,「拠点に留まって守りを固める」というシーンが見られない。とにかく動き回ったり飛び回ったりして,片っ端から敵を倒していくところは,スポーツ系FPSの懐かしい爽快感を思い出させてくれた。
キャラクターの操作も,Overwatchとかなり似ている。銃での撃ち合いがメインというわけではなく,キャラクターごとに特徴的なスキルが定められており,シューターというよりはアクションの側面が強いものになっているのだ。しばらく同じキャラクターで戦っているとゲージが溜まり,必殺技的な攻撃が可能になる点も同様である。
ただ,役割分担を重視しているOverwatchと違い,LawBreakersではどのキャラクターであっても積極的に敵を倒していける。
筆者は今回,一通りのキャラクターでプレイしてみたが,中でも変わっていたのがHELLIONだった。彼女は銃を一切持っておらず,武器は短剣とグレネードのみ。その代わり,右クリックで電磁ワイヤーのようなものを射出でき,これを床や壁に向かって撃つと,自身を引っ張ってもらえる。これにより,高速で移動できるだけでなく,ターザンの要領で予想外のルートからの奇襲も行える。
さらに,彼女の必殺技は一定時間壁越しの敵がすべて見えるようになるというもので,これを使うと,ターザンで的確に敵の裏側に回り,後ろから順番に斬り殺しまくるという,恐怖の暗殺オバチャンと化すのだ。いやあ,楽しかった。
スポーツ系FPSのスピーディな展開を取り入れつつも,撃ち合いだけで腕の優劣が決まらないよう,アクション性を強めてきたという印象の本作。頭を空っぽにしてバンバン敵を倒したいという人は,かなり楽しめるのではないだろうか。
「LawBreakers」公式サイト
- 関連タイトル:
LawBreakers
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LawBreakers (C)2017 Boss Key Productions, Inc.