紹介記事
クラクラ系デビューが遅れた人には,常夏の島で銃弾をプレゼント。Supercellの新作「Boom Beach」日本語版を紹介しよう
そういった凄まじい人気から,クラクラと同じゲームシステムのいわゆるクローンタイトルが次々と制作されており,それらは一般にクラクラ系ゲーム(もしくはクラクラ系アプリ)と呼ばれる。以前,「進撃の巨人 -自由への咆哮-」(iOS / Android)のプレイレポートを4Gamerに掲載したが,これもそのクラクラ系ゲームの一つだ。
肝心のゲーム内容は,「村ゲー+RTS」である。資源を確保し,労働力となるユニットを生産し,村を豊かにするさまざまな施設を建てていくというストラテジーゲーム定番のものだ。
“村づくり”といってもクラクラ系のそれは,畑の開墾に精を出したり,交易問題に悩まされたりといった平和的なものではない。ほかのプレイヤーに襲撃されて,やっとの思いで集めた資源がごっそり持っていかれるなんて日常茶飯事だ。
最初はたいてい「これまでの苦労はなんだったのか」と思うことになる。ゲームを始めたばかりの頃に,先駆者による“熱烈な歓迎”を受けたという人も少なくないだろう。
この歓迎をきっかけに塀を築いたり,大砲を設置したりして,資源を守るために村の防備を尽くすことになるわけだ。
コツコツと要塞化を進めた自分の村が襲撃者達を撃退するようになってくると,本作の面白さが分かってくる。このときの「してやったぜ」感は爽快だ。
また,村の防備が充実したあたりで,己が抱く「強者のルール」にしたがって,ほかの誰かを“歓迎する側”(襲撃)に走る人もいるかもしれない。登場するユニットは,イカついバーバリアンや,火を吐くドラゴンといった,村づくりに関してはまったく役に立たない奴らばかりだが,数多く用意して襲撃に向かわせれば,某少佐よろしく「よろしい ならば戦争だ」の演説を始めたくなること請け合いだ。
クラクラをやりたいけれど,いまさら感が……。
そんな人には「Boom Beach」で常夏の島と銃弾を
クラクラを開発したSupercellは,「Clash of Clans」に続いて「Hay Day」「Boom Beach(ブーム・ビーチ)」とリリースしており,最新作のBoom Beachは先日4月24日に日本語に対応したばかり。Hay DayもBoom Beachもクラクラと同じタイプのストラテジーゲームなので,Boom Beachは,これからクラクラ系に手を出そうと思っている人にもまさに旬と言えるタイトルだ。
クラクラでは山中の村を要塞化していくという内容だったが,今作では舞台が山から海へと移され,「村を育てる/襲撃する」から「島を育てる/襲撃する」ゲームになっている。
また,戦闘の主役もバーバリアンやドラゴンからライフルを持った兵士,軍船,戦車になった。中世のファンタジーが近代のミリタリー兵器に様変わりしたという印象だ。
さて,そんなBoom Beachだが,そうはいってもクラクラ系が初めての人には最初がちょっと難しいと思う。クラクラ系経験者には説明不要のことだが,ゲームを始めたら,まずは防衛施設の充実を図ることを当面の目的にしてみてほしい。
最初のチュートリアルでも教えられるが,敵は軍船で海を超えて,海岸側(砂浜)から兵士達を上陸させて攻めてくる。敵を自動で迎撃するスナイパータワーを建てるときは,なるべく射程範囲が砂浜を覆うようにするなど,ひと工夫してみよう。また,シェルターは「襲撃されても一定量の資源を守ってくれる(=絶対に奪われない)」大事な施設なので,こまめにアップグレードすることを心がけたい。被害を最小限に留めるというのは,クラクラ系のゲーム共通で重要なことだ。
島の整備が着々と進んだら次のフェーズだ。今度はこちらが欲望に素直になる番である。プレイヤーの島は,広大な海に点在する島々のひとつに過ぎない。まだ見ぬ島には,たくさんの資源が眠っているかもしれない。手にかけてしまおう。
ほかの島への襲撃には,ユニットが必要だ。そして戦力は,ほぼユニットの数で決まる。コストの安い兵士を大量生産し,タフなヘビー(ガトリング持ちのナイスガイ)と,火力の高いズーカ(バズーカ持ちのナイスガール)をそれぞれ数体ずつ用意した編成がオススメだ。味方を治療する衛生兵や,コストは高いが強力なタンク(戦車)も投入すれば,さらに屈強な戦力となるだろう。
もちろん,海を超えるからには船も必要だ。船には,ユニットを格納する上陸用舟艇と,海上から陸地へと艦砲射撃を行うガンボートの2種類がある。それぞれアップグレードで,前者はユニットの収容量,後者はエネルギー量(艦砲射撃などに使うリソース。弾薬量的なもの)を引き上げられる。
Boom Beachのプレイに関しては筆者も未だ手探り中なので断言はできないが,船のアップグレードに必要な木材が序盤は不足するので,これに関しては「あとで考える」ほうがよいと思う。
というのも,本作はクラクラでいう初心者保護機能の「シールド」(※)が搭載されていないので,襲撃よりも防衛に意識を向けることが最重要かつ,急務なのである。防衛施設の増強をメインに推し進めて,「それから」考えても遅くないはずだ。あらためていうが,とくにシェルターはこまめにアップグレードしたい。
※ゲームを始めてから一定期間,ほかのプレイヤーから侵略されない機能
シールド機能がないため序盤から割と忙しいゲームになっており,そろそろ訪れる(すでに訪れたうらやましい人も多いかもしれない)連休シーズンを使って,噂のクラクラ系に手を出したいという人にピッタリの一本だ。
新しいタイトルであり,舞台が常夏の島と広大な海ということもあって,グラフィックスがキレイな感じなのもポイントだ。ときおり飛び交う銃弾の音に耳をすませてみると,ほらバカンス気分が味わえ……ないか。
「Boom Beach」ダウンロードページ(App Store)
- 関連タイトル:
Boom Beach
- 関連タイトル:
クラッシュ・オブ・クラン
- 関連タイトル:
クラッシュ・オブ・クラン
- この記事のURL:
キーワード
(C) 2012 Supercell
(C) 2012 Supercell