Y!mobileがLTE版「Surface 3」を国内発売。ソフトバンクモバイルの2015年夏モデルスマートフォン発表会で明らかに

　2015年5月19日，ソフトバンクモバイルは都内で報道関係者向けイベントを開催し，その場で，Microsoft製Windowsタブレット「Surface 3」のLTE通信対応版をY!mobileブランドから発売すると発表した。

3月31日掲載の記事でお伝えしたとおり，Surface 3は，解像度1920×1280ドット（※アスペクト比3：2）の10.8インチ液晶パネルを採用し，SoC（System-on-a-Chip）として「Atom x7-Z8700」を搭載するWindowsタブレットだ。nanoSIM対応で，Y!mobile版はSIMロックフリーとのこと

　合わせてソフトバンクモバイルは，2015年夏モデルとなるAndroidスマートフォン4製品も以下のとおり発表している。4製品はいずれもLTEでの音声通話システム「VoLTE」（Voice over LTE，ヴォルテ）に対応。さらに，VoLTE非対応端末とも高音質での通話が可能とされる「HD VOICE」機能を利用できるという。
　各製品の主な特徴とスペックを，以下，順にまとめてみたい。

Xperia Z4：6月中旬以降発売予定

　ソニー・モバイルコミュニケーションズ製のハイエンドスマートフォン。SoC（System-on-a-Chip）にQualcomm製「Snapdragon 810」を採用する点や，焦点距離が25mmと広角のインカメラを搭載する点など，ハードウェアの仕様は，先行して発表されたNTTドコモ版やKDDI版と同じだ。
　「PS4 リモートプレイ」機能にはもちろん対応している。

●主なスペック

• メーカー：ソニーモバイルコミュニケーションズ
• OS：Android 5.0（Lollipop）
• ディスプレイパネル：5.2インチ液晶（「トリルミナス液晶」），解像度1080×1920ドット
• プロセッサ：Qualcomm製「Snapdragon 810 MSM8994」（4＋4 CPUコア，最大CPU動作クロック2GHz，Adreno 430 GPUコア）
• メインメモリ容量：3GB
• ストレージ：内蔵（容量32GB）＋microSDXC（最大128GB）
• アウトカメラ：有効画素数約2070万画素
• インカメラ：有効画素数約510万画素
• バッテリー容量：2930mAh
• 3G待受時間/LTE待受時間：約590時間/約550時間
• 3G連続通話/LTE連続通話：約1320分/約840分
• LTE通信周波数帯：2.5GHz（AXGP），2.1GHz，1.7GHz，900MHz
• 無線LAN対応：IEEE 802.11n/ac
• Bluetooth対応：4.1
• 本体サイズ：72（W）×146（D）×6.9（H）mm
• 本体重量：約144g
• 本体カラー：ホワイト，ブラック，カッパー，アクアグリーン
• 主な対応サービス＆機能：PS4リモートプレイ，S！メール，GPS，おサイフケータイ，世界対応ケータイ，ワンセグ，フルセグ，Wi-Fiテザリング，防水（IPX5，8），防塵（IP6X）

AQUOS Xx：6月中旬以降発売予定

　5.7インチサイズで解像度1080×1920ドットという液晶パネルを搭載したシャープ製スマートフォン。「S-PureLED」という新開発のLEDをバックライトとして採用することで，色再現性が向上し，省電力化が進んでいるという。
　搭載SoCはSnapdragon 810で，メインメモリ容量は3GB，内蔵ストレージ容量は32GBという基本スペックは，NTTドコモの「AQUOS ZETA SH-03G」と同じ。ただし，本機のほうが画面サイズは0.2インチ大きい。

●主なスペック

• メーカー：シャープ
• OS：Android 5.0（Lollipop）
• ディスプレイパネル：5.7インチ液晶，解像度1080×1920ドット
• プロセッサ：Qualcomm製「Snapdragon 810 MSM8994」（4＋4 CPUコア，最大CPU動作クロック2GHz，Adreno 430 GPUコア）
• メインメモリ容量：3GB
• ストレージ：内蔵（容量32GB）＋microSDXC（最大128GB）
• アウトカメラ：有効画素数約1310万画素
• インカメラ：有効画素数約210万画素
• バッテリー容量：3000mAh
• 3G待受時間/LTE待受時間：約450時間/約420時間
• 3G連続通話/LTE連続通話：約1350分/約1300分
• LTE通信周波数帯：2.5GHz（AXGP），2.1GHz，1.7GHz，900MHz
• 無線LAN対応：IEEE 802.11n/ac
• Bluetooth対応：4.1
• 本体サイズ：79（W）×146（D）×8.7（H）mm
• 本体重量：約168g
• 本体カラー：アンバーブラック，ホワイト，レッド
• 主な対応サービス＆機能：S！メール，GPS，おサイフケータイ，世界対応ケータイ，ワンセグ，フルセグ，Wi-Fiテザリング，防水

AQUOS CRYSTAL2：7月中旬以降発売予定

　シャープ製のエントリー市場向けスマートフォン。ベゼル部分が極めて細い3辺狭額縁デザインが特徴で，5.2インチサイズ・解像度720×1280ドットの液晶パネルが際立つデザインをしている。液晶パネルのバックライトはAQUOS Xxと同じくS-PureLEDだ。
　搭載SoCはQualcommの低価格市場向け製品「Snapdragon 400」なので，ゲーマーが積極的に選ぶべき製品とはならなさそうなのが残念なところか。

●主なスペック

• メーカー：シャープ
• OS：Android 5.0（Lollipop）
• ディスプレイパネル：5.2インチ液晶，解像度720×1280ドット
• プロセッサ：Qualcomm製「Snapdragon 400 MSM8926」（4 CPUコア，最大CPU動作クロック1.2GHz，Adreno 305 GPUコア）
• メインメモリ容量：2GB
• ストレージ：内蔵（容量16GB）＋microSDXC（最大128GB）
• アウトカメラ：有効画素数約800万画素
• インカメラ：有効画素数約210万画素
• バッテリー容量：2030mAh
• 3G待受時間/LTE待受時間：未公開
• 3G連続通話/LTE連続通話：未公開
• LTE通信周波数帯：2.5GHz（AXGP），2.1GHz，1.7GHz，900MHz
• 無線LAN対応：IEEE 802.11n/ac
• Bluetooth対応：4.1
• 本体サイズ：71（W）×136（D）×11（H）mm
• 本体重量：約154g
• 本体カラー：ターコイズ，ブラック，ホワイト，ピンク
• 主な対応サービス＆機能：S！メール，GPS，おサイフケータイ，世界対応ケータイ，ワンセグ，Wi-Fiテザリング，防水

Galaxy S6 edge：5月29日発売予定

　左右側面部分がカーブを描いた「デュアルエッジスクリーン」が特徴のSamsung Electronics（以下，Samsung）製ハイエンドスマートフォン。スペックはa href="https://www.4gamer.net/games/128/G012871/20150512067/">NTTドコモ版やKDDI版と変わらない。内蔵ストレージ容量が32GBのモデルと，64GBの2モデル展開となるのは，KDDI版と同じである（※NTTドコモ版は容量64GBモデルのみ）。カラーバリエーションとして，ゴールド，ホワイト，ブラック，グリーンの4色が用意されているのは，ソフトバンクモバイル版だけとのことだ。
　なお，4GamerではKDDI版のレビューを掲載しているので，使い心地に興味のある人は，そちらも参照してほしい。

●主なスペック

• メーカー：Samsung Electronics
• OS：Android 5.0（Lollipop）
• ディスプレイパネル：5.1インチ有機EL（Super AMOLED），解像度1440×2560ドット
• プロセッサ：Samsung製「Exynos 7420」（4＋4 CPUコア，最大CPU動作クロック2.1GHz，Mali-T760 GPUコア）
• メインメモリ容量：3GB
• ストレージ：内蔵（容量32GB，64GB）
• アウトカメラ：有効画素数約1600万画素
• インカメラ：有効画素数約500万画素
• バッテリー容量：2600mAh
• 3G待受時間/LTE待受時間：約440時間/約400時間
• 3G連続通話/LTE連続通話：約1470分/未公開
• LTE通信周波数帯：2GHz，1.7GHz，1.5GHz，800MHz，700MHz
• 無線LAN対応：IEEE 802.11n/ac
• Bluetooth対応：4.1
• 本体サイズ：70（W）×142（D）×7.0（H）mm
• 本体重量：約132g
• 本体カラー：ゴールド，ホワイト，ブラック，グリーン
• 主な対応サービス＆機能：S！メール，GPS，おサイフケータイ，世界対応ケータイ，ワンセグ，フルセグ，Wi-Fiテザリング

ソフトバンクモバイル 2015年夏モデル新製品 特設ページ

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※2015年5月19日14：55頃追記
　当初，記事のタイトルを「LTE版『Surface 3』はY!mobile ブランドで発売」としていましたが，本発表に続く日本マイクロソフトの発表で，Surface 3の一般ユーザー向けモデルは国内においてLTE版しか用意されないことが判明したため，タイトルを若干アップデートしました。